月別アーカイブ 2月 2020

投稿者:スタッフポラリス

【自由七科ゼミ】「半分幸せの考察」~女性のライフストーリーと、選択における個人と社会の関係性(0期)

本ゼミは、市川による修士論文『半分幸せの考察~育児離職した⼥性のライフストーリー分析による選択における個⼈と社会の関係性:A Study of “Half-Happiness”;Life Story Analysis of the Non-employed Women who Resigned due to Child Care: How They Make Life Course Decisions in the Context of the Relationship of the Individual and Society.」(2018,立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科)をベースに行っていきます。

 

私たちは、選ばされているのかもしれない

「子どもがいて、スキルも経験もない私たちみたいな主婦は、半分幸せでもありがたいと思わないといけないんですーー。」

 

この言葉が、すべての探究の始まりでした。

 

この言葉は、育児中の女性向けのキャリアデザイン講座で講師を務めていた時にある女性が発したものです。

 

そこには怒りや悲しみなどの強い感情はなく、ただあたりまえのように、穏やかにこの言葉を発し、その場にいた女性たちも「そうだよねえ」と共感されていたように思えます。

 

その場では「そんなことないですよー、みなさんそれぞれです!」というようなことを発言しましたが、そのあともずっとこの言葉が引っかかっていました。

 

どうやら、同じような環境の人たちの中ではある程度共有されている感覚らしい・・

なにが「半分」なんだろう?

「半分」なのに「幸せ」なのはなぜだろう?

「幸せ」なのに「半分」なのはなぜだろう?

なぜ、ありがたいと思わなくてはいけないのだろう?いったい誰に?

 

これらの疑問を抱えながら、Polarisの事業を行ってきました。

 

また、この言葉は「スキルも経験もない」「育児中の女性」だけではなく、社会に広くに問いかける力を持っていることに気がつきました。

 

大手企業でバリバリと働いている独身の女性は「すごく刺さりました。私たちもきっと“半分幸せ“を抱えて生きていると思います」といい、ある男性は「僕らもきっとそうですね。でも、男は多分、半分だということに気が付かず全部だと思って生きているんじゃないですかね。意識的に他の半分に目を向けないようにしているのかもしれません」といいました。

 

「半分」が何を表すのかはそれぞれだけれど、なんらかの「空白」「喪失」「欠落」が潜んでいるように思えます。

 

ふとした会話の中で何気なく発せられた「半分幸せ」という言葉には、様々な葛藤や複雑な想い(でもすでに、乗り越えてしまったけれどくすぶる残存思念のようなもの)が内包されていて、それはどの立場の人にもありうること。

 

「ありがたいと思わなくてはいけない」という言葉からは、ひとりひとりの選択にはなんらかのし「圧力」が存在し、自分が選んだつもりが実は選ばされているのではないかという仮説にたどり着きます。

 


本ゼミでは、その仮説検証を中心とした市川の修士論文をベースに、女性たちのライフストーリー・インタビューを題材として、選択における社会的な圧力の存在や個人と社会の関係性を見ていくほか、ライフストーリーの基礎的な周辺研究の紹介、インタビューから社会的文脈を抜き出す手法の説明およびインタビュー分析の実践のほか、「新しい物語は社会を変える」という、社会的創発の観点から、ライフストーリーや物語を捉えていくことに取り組みます。

 

また、ゼミを通して、ご自身のライフストーリーやにも触れていくことになります。自分の人生についても考えたい、探究したいという姿勢でご参加いただけたらより豊かな時間になると思います。

 

※今回は「0期」として、オンライン参加も含め、実験的に行いますのであらかじめご了承ください。

 

開催概要

 

プログラム(全6回)


#1 2/17(月)10:00-12:30【講義編1】

「半分幸せ」の考察~修士論文概略

 

序章  本研究の背景と目的

第1章 先行研究および分析手法

第2章 育児期の女性の働き方を取り巻く環境と課題の整理

第3章 ライフストーリー・インタビュー分析

第4章 社会変革装置としての物語

第5章 「半分幸せ」の考察結果

 


#2 2/27(木)10:00-12:30【講義編2】

基礎的研究ピックアップ

ライフストーリー、物語/語り、物語法、社会構成主義、ナラティブ等

 


#3 3/9(月)10:00-12:30【講義編3】

「選択する」ということ

選択する力と選択前提、社会のラベル、社会システムのループ、支配的な物語

 


#4 3/23(月)10:00-12:30【ラップアップ】

講義編まとめ、フリーディスカッション

 


#5 4/2(木) 10:00-12:30 【実践編1】

ライフストーリー・インタビュー

~分析手法、社会的文脈とはなにか、ライフストーリー・インタビュー実践

 


#6 4/23(木) 10:00-12:30【実践編2】

ライフストーリー・インタビュー分析結果シェア

ディスカッション、クロージング

 


 

時間:10:00-12:30(終了後ランチ交流なども予定)

対象:女性のライフストーリーやキャリアなどに関心がある方(専門性や経験値は問わず)、女性たちが集うコミュニティ運営や組織運営に関わる方、支援的な立場の方、研究者など

参加費:20,000円(全6回)
※初回のみ単発参加あり 4,000円

参加方法:内容は、ゼミ(全6回)か初回単発かの2種類、会場は現地(調布市仙川/cococi)とオンライン(ZOOM利用予定)の2種類があり、チケットは全部で4種類あります。お間違えないようにお申し込みください。

定員:現地(cococi)8名 オンライン 8名
※初回のみ、現地15名程度まで、オンライン参加は制限ありません

講師:市川望美

非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダー
ソーシャルデザイン事業部統括 Chirf Story Officer
自由七科ラボメンバー
立教大学 社会デザイン研究所 研究員

主催:非営利型株式会社Polaris
リベラルアーツ・ラボ「自由七科(じゆうしちか)」

共催:立教大学社会デザイン研究所 「働き方における女性のライフストーリー研究会」


自由七科とは:自由に生きるための知恵に出会うリベラルアーツ・ラボ

変化の時代の中で多様な人とつながりながら自由に生きること、その人がその人らしくあること、仕事とその人がより近づき、自分が心地よいと思える暮らしかたや働き方を実現するための学びや探究を行うラボです。

 

◆お申し込みはこちらから

投稿者:スタッフポラリス

【募集終了】南船橋 地域コンシェルジュ募集!【くらしのくうき】

南船橋地域コンシェルジュをやってみませんか?

その土地・地域に暮らす人たちの「くうき感」を伝える仕事『くらしのくうき』。

今回は、JR京葉線・武蔵野線「南船橋」駅近くにお住いの子育て中の女性の方で、地域のくらしをお伝えする「地域コンシェルジュ」をやってくれる方を募集しています。
地域コンシェルジュは、新築分譲マンション購入を検討されているお客様へ、物件モデルルーム内で、自分たちの暮らしかたを紹介することで、地域の情報をお伝えします。
普段みなさんが何気なく暮らしている経験や地域での子育ての経験が、”価値”になるお仕事です。
マンション販売をするお仕事ではありません。

研修中も報酬をお支払いさせていただきます。
週末のお仕事で、月2回3時間からシフトに入れます。
報酬は1時間あたり1200円以上です。

ご興味がありましたら、まずは地域情報座談会にご参加いただき、その後コンシェルジュをやってみるかどうか判断していただければと思います。

このエリアにお住まいのお友達やお知り合いがいらっしゃる方は、ぜひご紹介下さい。

実施概要

地域情報座談会

2月19日(水)、20日(木)、3月2日(月)、6日(金)のいずれか1日、
午前中2時間程度。
(上記日程のご都合の良い日をお伺いし、一番参加人数の多い日に開催になります)
座談会形式で、リラックスした雰囲気の中、南船橋のお気に入りスポットについて楽しくお話ししてもらいます。
謝礼:5000円
託児:ご相談ください

マップ作り

3月初旬~中旬頃、午前中3時間程度。
座談会で集めた情報を実際のマップに書き込んでいきます。みなさんが普段どんなふうにくらしているのかが見えるマップを作っていきます。
謝礼:3000円

コンシェルジュ研修ワークショップ(全3回)

4月以降予定
報酬:1回につき3000円
託児:ご相談ください

対象
南船橋エリアにお住いの子育て中の女性(乳幼児〜小学生のお子さんがいる方)
*子連れ参加OK。
(お連れになるお子さんの年齢を教えてください。)
*事前アンケートにお答えいただきます。

お申込み・お問い合わせ
ロコワーク事務局
件名:【くらしのくうき南船橋】地域コンシェルジュ
事務局運営:非営利型株式会社Polaris

投稿者:スタッフポラリス

*オンライン開催*2/17(月)セタガヤ庶務部説明会

子育て中の女性はまとまった時間を働くことに使うのが難しい現実があります。
預け先の問題や子どもに寄り添いたい気持ち、その一方で働くなら責任を持ってコミットしたい気持ち。

また、今子どもに寄り添う選択をしてもいずれ子育ては終わります。
その時になってはたらきたいと思っても自分がやりがいをもってコミットできる仕事に出会う可能性は残念ながらとても低くなってしまいます。

セタガヤ庶務部では「小さくても働き続けること」で自信を失わず、子どもの成長に合わせて、また自分のライフステージに合わせて働く選択肢を持ち続けることを応援しています。

続けることで次のステップが軽くなる。
続けることで働く仲間を持ち続けることができる。
働くことで社会とのつながりを確かなものにできる。

今の暮らしも大事にしながら未来の自分や子どものために一緒に働きませんか?

実際にどうやってチームで働いているの?
今の自分が力を発揮できる仕事はあるのかな?

少しでも気になったら、一度説明会へご参加ください。

開催概要

日時:2月17日(月)10:00~12:00

オンライン参加の方法:
Polarisでは、Zoom(https://zoom.us/)というWeb会議システムを活用しています。 
はじめてご利用される場合は、下記いずれかのアプリケーションを予めインストールしてください。 
開催が近づきましたら、参加申込者にメールでミーティングIDをご案内いたします。

・PC
https://zoom.us/client/latest/zoomusInstaller.pkg 

・スマートフォン 
iPhone: 
https://itunes.apple.com/us/app/id546505307 

Android: 
https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings 

お申込:こちらよりお願いいたします。
定員:10名
※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。