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【イベントレポート】「心地よく、共にはたらく」未来を創る〜社会デザインの観点からみるPolarisの実践

Polarisは「誰もが心地よく暮らしはたらくことを選択できる社会の実現」をビジョンに掲げ、多様で柔軟なはたらき方のための事業を行っています。組織を「仕事軸のコミュニティ」と捉え、関わるメンバーが健やかにはたらける組織づくりを目指してきました。

このたび、リビングラボ*の視点からPolarisを紐解き、これからの「組織と個人の関係性」について考えるトークイベントを2024年6月7日(金)に開催しました。今回はその模様をレポートします。

*リビングラボとは、産官学民がそれぞれのセクターを超えて新たな価値を共創する、オープンイノベーションのプラットフォーム
一般社団法人日本リビングラボネットワークのWEBサイトより引用

イベント概要

日時:2024年6月7日(金)10:00〜13:30
場所:アンドエス | 石神井のコミュニティスペース
   練馬区上石神井三丁目19番5-110(Brillia City 石神井公園 ATLAS 5号棟1階)
登壇者
一般社団法人日本リビングラボネットワーク代表理事 木村篤信
一般財団法人ウェルネスサポート Lab 笠淑美
Polaris 取締役ファウンダー 市川望美
Polaris 取締役 山本弥和

趣旨

Polarisは福岡に拠点を置くProject Mariage(一般財団法人ウェルネスサポートLab、株式会社TAP、株式会社YOUI)と、2024年6月より「心地よく働くためのコミュニティ検証」共同プロジェクトを始動させました。本プロジェクトは「自分らしく心地よく働く」人々を育み、コミュニティを形成し、その価値を探索的に検証、評価することを目的としています。今回のイベントは、本プロジェクトの一環として、リビングラボの実践者・研究者である、一般社団法人日本リビングラボネットワーク代表理事、木村篤信さんをお招きして開催しました。

当日の内容

1.ポラリスからの問い

イベントは、「心地よく、共にはたらく」という言葉について思うことを、参加者同士で話し合うことからスタートしました。イベントには、地域のコミュニティ形成に関わる方や、「コミュニティ」についての研究を行っている方、地域に根差したはたらき方を模索している方などが参加。

―今まで「心地よさ」と「はたらくこと」を繋げて考えたことがなかった。
―そもそも「心地よさ」とは何かいう疑問を持った。
など、さまざまな意見が出てきました。

左:Polaris山本弥和、右:Polaris市川望美

続いて、Polarisの山本弥和・市川望美より、自分たちがリビングラボに着目した理由について説明。Polarisは「どうしたら、はたらくということをもっとポジティブなものにできるだろうか」と、創業以来向き合ってきた問いがあります。リビングラボの概念を通じて、Polarisの活動を読み解くと、この問いに対するヒントが見つかるのではないか、と市川は言います。

Polarisでは、はたらくことをポジティブなものにするため、以下の4点を大切にした組織づくりを行ってきました。
・はたらく主体性を取り戻し、はたらく面白さを感じられること
・それぞれの心地よさを尊重すること
・違いを前提に始めること
・仕事を通して、他者理解や自己理解が進み、他人と共に自由に生きられるようになること

たとえばPolarisでは、暮らしと仕事を分断せず、日常の些細なことを業務チーム内で共有することも大事にしています。それは、丁寧なコミュニケーションの積み重ねが、一人ひとりの主体性を発揮し、共創するための関係性をつくると考えているためで、その関係性を「仕事軸のコミュニティ」と呼んでいます。

一方、「リビングラボ」とは、立場や所属を超えた共創活動を指します。その概念は、Polarisのコミュティづくりに重なる部分が多くあります。リビングラボの概念を活用することで、Polarisがつくってきたはたらく仕組みづくりをより社会に広げていきたい、と市川は語りました。

2.リビングラボ実践のポイント

続いて、一般社団法人日本リビングラボネットワーク代表理事、木村篤信さんより、リビングラボについてご説明いただきました。

リビングラボとは、企業・行政・NPOなど、産官学民のさまざまなステークホルダー同士のオープンイノベーションを、生活の場で実証すること。簡単に言い換えると、「現場で学びを得ながら、関わり合うみんなで、必要なものを自らつくること」だと言えます。木村さんは「自分たちの社会・未来を自分たちでつくっていく」という姿勢を“リビングラボモード”と呼び、その姿勢こそ、組織による障壁に阻まれず、仕事や活動を社会の価値に繋げる手段とする1ために必要なものであると話されました。

ただし日本では、「社会を自分たちでつくる」という意識が欧米に比べると低い傾向があります。当事者による主体的な活動が起き、それがみんなの活動へ拡がるには、まず関係性づくりが必要だと木村さんは言います。社会や未来について自由に、安心して語り合える場と、自然と動きたくなるような意欲がじっくりと醸成されること、さらに活動をエンパワメントしてくれる人の存在が、重要とのことでした。

出典:持続的な活動/変化を生み出す循環構造
木村ら(2021)持続的な活動/持続的な変化に向けたリビングラボ概念の拡張,第68回日本デザイン学会春季研究発表大会 より引用

木村さんの話を受けて、会場からは、住んでいる地域での活動や、自分の仕事やはたらき方と照らし合わせ、身近にある“リビングラボモード”について、感想の声が寄せられました。

3.クロストーク個人と組織の心地よい関係づくり

最後に、Polaris市川・山本、木村さん、そして一般財団法人ウェルネスサポートLab代表の笠淑美さんの4人でクロストークを行いました。

まずは、笠さんが健やかに働くために心がけていることを共有することからクロストークがスタート。不安や不調は誰でも常に抱えているものであり、無理になくそうとするのではなく、自分が健康的であるためのボーダーラインを理解しておくことが大切だと話されました。

「心地よさ」、「ウェルビーイング」という言葉を聞くと、「良い状態」であらねばというプレッシャーを感じることがあります。「不安や不調は誰にでもあるもの」という笠さんの指摘から、弱さを前提とし、互いに補い合う組織・コミュニティの必要性を改めて感じます。

続いて、山本からアンドエスでのコミュニティを、リビングラボモードにするコツについて質問。アンドエスは、Brillia City石神井公園ATLAS内にあるコミュニティスペースですが、マンション住民だけでなく、地域にも開かれた場としてコワーキングスペースなどを提供しています。オープンして約半年。少しずつ訪れる人が増えており、スペース内にある本棚の店主(本棚ひと棚をオーナーとしてレンタルし、書籍販売ができる)が増えたり、住民主体のイベントが開催されたりしています。ただ、地域に認知され、広がっていくスピードはゆっくり。このままのペースで地域のコミュニティスペースとして役割を果たせているのか、自分たちの役割に不安を感じることもあると言います。

これに対して木村さんは、リビングラボには3つのパターン2があり、それぞれ生み出すものが異なると言います。関わりが生まれるパターン(①)、問題解決のパターン(②)、新しい意味を生み出すパターン(③)があり、①では関わりを生むこと、②では問題を解決すること、③では新しい意味を生み出すことがねらいだそうです。何を目指している状態なのかによって、やるべきことは変わってくるようです。

これを受けて、今のアンドエスの状態は、①のパターンであり、共創の土壌となる関係性が生まれているのであれば、それは今の段階では、あるべき姿なのかもしれません。リビングラボの視点で整理すると、コミュニティという価値判断の難しいものも客観的に捉えることができるとわかりました。

クロストーク終了後は、参加者全員で感想をシェア。さらに、ランチ交流会を開催し、それぞれの現場でのリビングラボ実践事例や、組織を超えた共創の難しさなどについて、盛り上がりました。

今後の展望

Polarisは、「未来におけるあたりまえのはたらきかたを創る」ことをミッションに掲げ、「誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会の実現」を目指し、多様で柔軟なはたらき方を実現するための事業」に取り組んでいます。今後も、組織運営における「仕事軸のコミュニティ」づくりにおける知見をさまざまな視点から検証し、社会へと還元していきたいと考えています。

当日ご参加のみなさんと
  1. 木村(2022)社会のデザインと組織(企業・行政)のデザイン より引用 ↩︎
  2. 木村(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局 より引用 ↩︎


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【イベント情報】7月12日(金)調布交流会 vol.002 @co-ba CHOFU

Polarisが運営するコワーキングスペース co-ba CHOFU にて、調布駅前でねぶくろシネマを開催するパッチワークスと共同で、”調布交流会”を開催します。

調布に住んでいてもなかなか地域の知り合いが増えません。
でも一度繋がってみると、知っている人のお店、イベントがあるというだけで、街の見え方が変わってきます。
地域で知り合いが増えると、地元感が増してきます。

2024年5月に開催した「調布交流会 Vol.001」は、50名弱にご参加いただきました。

不動産、建築、デザイナー、メディア、プログラマー、店舗、カメラマンなど職種もバラバラ。調布にお住まいの方はもちろん、在勤の方、調布好きな方まで。

※第1回調布交流会のイベントの様子はこちら!
https://polaris-npc.com/2024/06/14/11075

参加すると、皆さんの調布での暮らしがちょっと面白く、豊かになるかも!?
調布が好きな方ならどなたでもご参加ください。

準備をなるべく減らしラフに開催するために、お酒やおつまみは全て持ち寄りです。
お気軽にお立ち寄りください。(事前申込制)

開催概要

日時:2024年7月12日(金)19:00〜21:00
場所:co-ba CHOFU
   調布市小島町2-51-2 寿ビル2階 
   京王線「調布駅」徒歩1分
参加費:500円
飲食:持ち寄り(ご自身の分+αお持ちください)
対象:調布が好きな方ならどなたでも。
申込:peatixより事前に申し込みください
※勧誘やセールス目的はお断りします。

主催

合同会社パッチワークス
デザイン&コンテンツ制作を通じて、「まちをリデザインする」ライフスタイルデザインカンパニー。
地域と繋がりながら問題と魅力を抽出し、「ヒト・コト・モノ・バ」の魅力を再編集。
新たな観点で「まち」の価値を創造し、「このまちで過ごす事が面白い」と思えるライフスタイルを提供しています。

co-ba CHOFU
「仕事軸のコミュニティ」をコンセプトとした、会員制コワーキングスペース。利用者同士が近くにいながらも、視線と視線をずらすワークテーブルの配置で、対話もしやすい空間を提供します。「働きすぎないゆとり」を生み出し、人とのつながりなど、今だからこその価値につなげていきます。”co-ba CHOFUを通して、豊かにくらし はたらくことができる。”そんな場を目指しています。

非営利型株式会社Polaris
co-ba CHOFU運営会社。co-ba CHOFU内に事務所をおき、「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに、ワーキングシェアの仕組みをつくり、地域に仕事をつくってきました。学びのコミュニティ「自由七科」では、「ここちよく暮らしはたらく」をテーマとした学びや対話の場を開催しています。

<キャンセルポリシーについて>
3日前(7/9)までキャンセル可能です。
ただし、返金手数料は自己負担となりますのであらかじめご了承ください。

お申し込み

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【募集終了】訪問看護事務サポート|システム業務(在宅)

訪問看護事業の支援を行っている事業者の事務サポートメンバーを募集します!
今回、募集するのは在宅で稼働いただけるシステム業務です。日本国内であれば居住地は問いません。
すでに稼働しているメンバーからのフォローもあり、安心して入っていただけます。

業務内容

職種:

① 訪問看護計画書・報告書のイレギュラー分の作成およびダブルチェック
② 請求書・領収書のダブルチェック

実施日時:

① 訪問看護計画書・報告書のイレギュラー分の作成およびダブルチェック
実施日程:月2~3日(クライアント指定)
※日にちは月ごとに異なりますが月初め~2週目くらいまでの2~3日程度をクライアントから指定されます。
実施時間:10:00~作業終了まで(最長16:30頃まで)

② 請求書・領収書のダブルチェック
実施日程:月1日(クライアント指定)
※日にちは月ごとに異なりますが月初め~2週目くらいまでの2~3日程度をクライアントから指定されます。
実施時間:10:00~作業終了まで(最長16:30頃まで)

(作業日例)
4月:①業務の作業日は4/4(木)・4/5(金)②の作業日は4/15(月)
5月:①業務の作業日は5/8(水)・5/9(木)②の作業日は5/15(水)

稼働場所:在宅

報酬:

① 計画書/報告書の作成およびダブルチェック
初月のみトライアル報酬(1,300円/1時間あたり)
翌月より本稼働(1,400円/1時間あたり)

② 請求書・領収書のダブルチェック
初月のみトライアル報酬(1,150円/1時間あたり)
翌月より本稼働(1,200円/1時間あたり)
※1ヶ月あたりの報酬イメージは6,000円~10,000円(稼働時間によります)、稼働時間は4時間~7時間程度です。
※内部MTG実施時は別途報酬があります。

募集人数:2名

契約形態:非営利型株式会社Polarisとの業務委託契約

業務内容:

① イレギュラーデータの出力・PDF 加工・1 ファイル 単位でのダブルチェック・利用者用計画書の作成 
② 請求書・領収書の郵送作業前のダブルチェック

使用ツール:

  • LINEWORKS(クライアントとのコミュニケーション、ファイルのやりとり)
  • Dropbox(作業ファイルの格納に使用)
  • Googleスプレッドシート(稼働時間管理・日報に使用)
  • Slack(Polaris内部でのコミュニケーションに使用)
  • Adobe Acrobat有料版(画像加工に使用、ライセンス料はPolarisにて負担いたします)
  • Microsoft Office(主にExcel)
  • クライアントシステム

エントリー条件

  • ①②両方の業務をご担当いただける方
  • お子様の長期休暇中も関係なくシフトに入っていただける方
  • 以下のスペックを搭載したPCをお持ちの方
    • OS:Windows限定(クライアントシステムがWindowsのみ対応しているため)
    • メモリ:8.00GB以上
    • CPU:intel COREi5以上相当
      ※Zoomを繋ぎつつクライアントシステムにもアクセスするので上記メモリ以上のPCが望ましいです
      ※スペックはWindowsPCの場合「設定>システム>バージョン情報」でご確認いただけます
  • 必要ソフト:Microsoft officeがご自身のPCにインストールされていること
  • 必要スキル:Excelのソートができる

こんな方に向いています

  • 細かいチェック作業が苦にならない
  • テキストベースでのコミュニケーションができる

こんな方には向いていません

  • スケジュール管理が苦手(納期が守れない)
  • チームみんなで仕事をするよりひとりで黙々とやりたい

現メンバーからのメッセージ

  • ダブルチェックを行いマニュアルもあるので安心して作業ができます
  • 業務中はZoomで繋ぎながら作業を行うので、わからないことはその都度相談しやすいです
  • 優しいメンバーばかりでフォローしあいながら作業できるので安心です
  • いつでも質問しやすい雰囲気です
  • 他の仕事の兼ね合いもありますが、スケジュールを相談しながら並行してできています
  • ご一緒できること楽しみにしています

業務説明会

ご興味のある方に向けて、業務説明会兼面談を行います。所要時間は、1時間30分程度です。

応募方法

説明会に参加希望の方は以下フォームよりお申込みください。
その際、説明会は6月下旬を予定しています。エントリー後別途調整といたします。
応募期限:6月19日(水)

業務説明会開催方法:オンライン(Zoom)開催

 

説明会実施後のスケジュール

  1. 業務説明会実施後にエントリー
  2. 面談
  3. 採用通知/契約
  4. それぞれの業務ごとに研修を実施(時期未定)
  5. 業務開始(7月もしくは8月スタート予定)

求人に関するお問い合わせ先:jimukyoku-cohana@polaris-npc.com
件名に「訪問看護事務サポート メンバー募集」と明記の上、ご連絡をお願いいたします。

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西東京市「地域づくり未来大学」の講座を企画

Polarisでは、地域起業やコミュニティ・まちづくりなど、様々なテーマで講演・セミナーを開催してきました。今回は、2023年に行われた柳沢公民館(西東京市)主催の「地域づくり未来大学」で講座企画事例についてご紹介します。

講座概要

地域づくり未来大学「私たちがつくる『まちの顔』~柳沢駅南口ロータリーの活用を考える~」

開催期間:2023年9月23日 ~ 12月9日 10:00~12:15(全6回)
参加者数:30名
主催:柳沢公民館(西東京市)

講座主旨とPolarisの役割

西東京市柳沢公民館が主宰する市民講座「地域づくり未来大学」は、参加者同士の交流や公民館での「学び」を通して、自分の住む地域について理解を深めるための連続講座です。2023年度は、駅前ロータリーの活用を題材に開催。講座受講が地域課題の解決に向けた具体的な取り組みへ繋がることを目的としました。

Polarisでは、2022年の地域づくり未来大学でも、「地域から新しい価値の創造を考える」をテーマに、2時間の講座を担当。2023年は、より関わりを深め、連続講座全体の企画と講師、およびファシリテーションに携わりました。

地域主体型で事業を行ってきた実績

今回ご依頼いただいた背景には、Polarisが住民参加型で行ってきた地域イノベーション事業の実績があります。たとえば、2021年~2022年に実施した長野県飯綱町におけるワーケーションプロジェクトでは、地元企業、株式会社カンマッセいいづなと協働でワーケーションプログラムを企画。住民参加型プログラムを実施し、飯綱の魅力の再発見および地域課題の抽出をサポートしました。また、他にもco-ba CHOFUを始め、さまざまなプロジェクトで、地域住民がつくるコミュニティの支援をしてきました。

このように、地域に寄り添った事業展開の経験を活かし、今回の講座でも参加者が主体となるプログラムを企画しました。大切にしたのは、参加者一人ひとりが“自分の暮らしに根差した困りごと”に目を向け、解決施策を練ること。また、他者との対話で繋がりが生まれ、活動の広まりを体感することです。

地域活動の事例と対話から学ぶプログラム

今回の講座のテーマは、「柳沢駅南口ロータリーの活用」です。実際に存在する場所の活用を考えることで、よりリアルな「住民参加型の地域課題解決」への関わりを狙いとしました。実施したプログラムは以下の通りです。

出典:「地域づくり未来大学」2023年度募集サイト

第1回~第3回は、Polarisや地域コミュニティをつくっている実践者および研究者のケーススタディを中心に構成。続く第4回目で、一人ひとりが地域課題に対する解決施策を発表しました。その後、全員で投票を行い、特に票を集めた5案について、グループで具体的な検討を進めました。講師を取締役ファウンダー、市川望美が務めた他、第4回~第6回は、取締役、山本弥和もファシリテーターを務めました。

第3回目の講師陣。左から市川(Polaris)、児島秀樹さん、田中美帆さん、山本(Polaris)
講義する、ファウンダーの市川望美
第4回、可能性を広げるアイデアブレストワークショップの様子

参加者の声

実際に参加した方はどのように感じたのでしょうか。受講アンケートの感想を、一部ご紹介します。

  • 公平に対等に、安心安全を感じながら、活発な話し合いができた。
  • 地域の課題に対して、なぜそうなるのかという「要因」を深掘りすることで、解決策が見えてきた。
  • ファシリテーションがすばらしく、提案を整理してまとめていきやすかった。
  • 参加者同士の話し合いを通じて、地域課題に気づくことができた。
  • 何事も前向きに考えられるようになった。
  • 一つのテーマに関して、みんなで意見を出し合うことの大切さを学んだ。
アイデアを可視化するワークショップ
最後はグループごとに発表

※写真とアンケート感想に相関関係はありません。

事業での経験を社会で活かす

Polarisはこれからも事業で培った経験を講座・セミナーを通じて、社会に還元してきたいと考えています。「地域×起業」や「コミュニティ」をテーマとした講座開催や講師依頼などがございましたら、まずはお問い合わせください。


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投稿者:sekiguchitomomi

【イベント情報】6月7日(金)「心地よく、共にはたらく」未来を創る 〜社会デザインの観点からみるPolarisの実践

Polarisは「誰もが心地よく暮らしはたらくことを選択できる社会の実現」をビジョンに掲げ、多様で柔軟な働き方のための事業を行っています。
“働く”ということは、人生において多くの時間を費やすため、働くにまつわる諸々がその人、および組織の在り方に大きな影響を及ぼします。「組織と個人の関係性」が健やかであることが、それぞれの安心安全な環境とクリエイティビティをもたらすと信じて事業を行うPolarisが、その大切さと複雑さ、難しさについて実践者・研究者と主に深めていきます。
今回は、暮らしの中から課題を発見し、暮らしとともにサービス開発を行う手法「リビングラボ」の実践者・研究者である、一般社団法人日本リビングラボネットワーク代表理事の木村篤信さんをお招きします。

開催概要

日時:2024年6月7日(金)10:00〜13:30
場所:アンドエス | 石神井のコミュニティスペース
   練馬区上石神井三丁目19番5-110 (Brillia City 石神井公園 ATLAS 5号棟1階)

参加費:2,000円(ランチボックス付)
定員:15名
申込締切:2024年5月31日(金)

スケジュール

10:00〜10:15 オープニング、チェックイン
チェックインの問い
「心地よく、共にはたらく」
という言葉を聞いて思うこと

10:15〜10:30 Polarisについて
・Polarisの事業
・Polarisが向き合うはたらく領域に関する問い

10:30〜10:50 リビングラボについて

10:50〜11:00 木村さんへの質問

11:00 〜11:30 クロストーク

11:30〜11:45 グループトーク

11:45〜12:00 全体で感想シェア、チェックアウト

12:00〜12:15 休憩(ランチ交流に出ない方はランチボックスをお土産にお渡しします)

12:15〜13:30 ランチ交流

登壇者

一般社団法人日本リビングラボネットワーク代表理事   
木村篤信氏

Polaris 取締役ファウンダー 市川望美

Polaris取締役 山本弥和

主催

非営利型株式会社Polaris
「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに、ワーキングシェアの仕組みをつくり、地域に仕事をつくってきました。学びのコミュニティ「自由七科」では、「ここちよく暮らしはたらく」をテーマとした学びや対話の場を開催しています。

アンドエス
Brillia City 石神井公園 ATLAS内のコミュニティスペースです。勉強や仕事の場としての​コワーキングスペース、​イベントやワークショップができるレンタルスペース、シェア型書店など地域のコミュニティの場として運営しています。

<キャンセルポリシーについて>
3日前(6/4)までキャンセル可能です。
ただし、返金手数料は自己負担となりますのであらかじめご了承ください。

お申し込み

お申し込みはこちらから

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【参加レポート】市民活動サポートセンターいなぎ主催「世代循環型のNPO~事業承継と世代交代の仕組みづくり~」

2024年3月20日(木)、市民活動サポートセンターいなぎ主催の講座において、「世代循環型のNPO~事業承継と世代交代の仕組みづくり~」と題して、非営利型株式会社Polarisファウンダーの市川望美が講演を行いました。その様子をレポートいたします。

活動・事業を次のステージに移行するには?

市民活動サポートセンターいなぎは、市民活動を推進するための拠点施設でもあり、市民同士、市民活動団体同士がお互いに協力し、稲城のまちづくりに貢献すること応援している団体です。活動に関する相談にのったり、定期的にサロンを開催したり、活動を志す市民が気軽に交流が持てるきっかけを提供しています。
今回は、活動や事業を次のステージに移行することについて考えている、NPO団体の運営者やその関係者など約15名がご参加。
「組織の文化をどう継承していけばよいのか」
「高齢化で世代交代どうしたらよいか、若い人たちとどうつながったらよいか」
「団体が時代にあわせてどう変化していったらよいか」
「ほかの団体や活動とどのように協働したらよいか」
といった意見が出る中、グループワークを交えながら講座がすすめられました。

問題点を付箋に書き出す参加者
グループワークで意見を交わす

多様なはたらき方を支える仕組みづくり

講座の前半は、Polarisの取締役ファウンダー兼チーフストーリーオフィサー(Chief StoryOfficer)の市川望美が、自身のプロフィールを紹介しながら、活動の原点となった子育て支援NPO団体の話、Polaris立ち上げの理由や事業内容などをお伝えしました。

Polarisは誰もが望めばどこでも自由に働ける「未来におけるあたりまえのはたらきかた」をつくる、と掲げて立ち上げた会社。大切なのは、仕事に人が合わせるのではなく、人に仕事を合わせられること。(市川)

▼参考ページ
Polarisの取り組み

また、NPO団体で活動していたころに感じたボランティアの素晴らしさや、地域への想いを引き継ぎつつ、あえて違う器としてPolarisを立ち上げた理由についても話しました。

地域で長年頑張ってきたプレイヤーの人たちが、自分の子どもが大きくなったときに、教育費がかかるから、という理由でボランティアを卒業するのは何か残念だなと思って。それで地域に関わり続ける選択肢として、仕事が機能しないだろうかと思ったのです。(市川)

代表交代という選択をした理由

2016年に代表を交代したことについて、市川は「創業時(2012年)から、できれば3年、遅くとも5年で交代する」と決めていたといい、その理由について次のように語りました。

組織のステージや形を変えていかなくてはと思っていたんです。リーダーがストーリーを語り引っ張っていく段階だと、雰囲気で「いいな」と思ってくれる人がいても、身近に感じてもらえない、という欠点もあります。創業者の想いが強すぎて、他の人がかかわりにくくなってしまうこともあるので、代表を変えるなどして組織の雰囲気を変えないと無理ではないかと思っていました。(市川)

▼参照記事
【参加レポート】「NPO事業承継サミット2023~女性中心型組織とリーダーシップ」から考える、意思決定・代表交代・インパクト

世代交代の持つ力

市川は、代表の交代には痛みがともなうことを認めつつ、組織を再起動するには有効であり、事業が拡大する可能性を秘めていると伝えています。

代表交代というのも、「私たちの活動をもう一度再起動して行く」「立ち上げた時みたいな情熱を取り戻す」という意気込みや、ビジョンを印象づけることができるという点では必要な新陳代謝ですし、とても大切だと思います。でも、もっと大切なのは、何のために世代交代や事業承継するかということ。それをすることで何ができるようになるのか考えることが重要です。(市川)

講義の最後には質問が飛び交うほど。「高齢化した組織にどう若い人材を呼び込めばよいか」という質問に対しては、Polarisが実践してきたアイディアをもとに、組織にアンケートを取るなどしてどういう認識を持っているかを内側から見直してみることや、若い人材との意見交換をする場を設定してみる、という提案をお伝えしました。

市川の講義後は、会場に残って参加者同士でお互いの団体について意見を交わしたり、市川に直接質問をしたいと、長い列ができたりするほど関心の高さがうかがえました。


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投稿者:sekiguchitomomi

ミドルシニアからの働き方をRe:DESIGNする「R60‐SETAGAYA-」

人生100年時代に入り、高齢期をいかにウェルビーイングに生きるかに注目が集まっています。そこには、それまでの経験やキャリアを活かして働くという視点が欠かせません。一方、人手不足が深刻化し、企業や自治体は様々な取り組みを始めています。

このような状況を踏まえ、世田谷区は令和3年2月から令和4年3月にかけて、働きたいミドルシニアと地域の仕事を繋ぐモデル事業「R60‐SETAGAYA‐」を実施。令和4年度からは公益財団法人世田谷区産業振興公社に事業が引き継がれました。Polarisは、令和2年度より世田谷区および世田谷区産業振興公社からの委託を受け、携わってきました。

多様な働き方を地域で創出するために

「R60‐SETAGAYA‐」では、「働きたいミドルシニア」と「地域の事業者」をつなぐ、マッチング支援を行っています。従来のミドルシニアへの職業紹介では扱われなかった、短期・単発の業務委託の案件を創出し、働きたいミドルシニアと働き手が必要な事業者をマッチング。「長期に関わることが難しい」、「今までとは違う仕事に出会いたい」など、様々な働き手のニーズに応えています。また、事業者に対しても、労働力不足の解消に貢献するだけではなく、地域やミドルシニアとの結びつきを強め、新たな事業の可能性を探るという効果も生まれています。

Polarisの介在価値

Polarisは主に以下の3つの役割で、本事業に携わってきました。

1.地域のミドルシニアと事業者を繋ぐ多様な案件の創出

R60-SETAGAYA-は、より多様な働き方の選択肢をつくることを目的としています。また、モデル事業に参加したミドルシニアからは、柔軟な働き方を求める声が多くありました。Polarisでは、こうしたニーズに答えるため、R60-SETAGAYA-ならではの案件づくりに貢献してきました。具体的には、ギグワークと呼ばれる短期・単発の業務委託の案件の創出です。R60-SETAGAYA-で取り扱われる案件は、元々あった業務ばかりではありません。普段の業務を細分化して小さな仕事を切り出したり、地域の人材と連携することで出来ることは何か?という発想で、事業者と共に案件を創り出してきました。こうした仕事づくりの背景には「チームではたらく」をコンセプトに持続可能な仕事の仕方を生み出してきたPolarisの経験や、地域イノベーションとして、地域で仕事を創出する支援をしてきた経験が生かされています。
実際にR60-SETAGAYA-で、趣味を活かすことのできる農園アドバイザーや衣類の修復の仕事、専門知識を活かした講師の仕事などを仕事として生み出してきました

事業者のニーズを「人材に期待すること」、「緊急度と重要度」の二つの方向から分類し、案件づくりに役立てた。
出典:R60-SETAGAYA-ハンドブック

2.自分の新たな可能性に気づくセミナーの実施

ミドルシニアと事業者双方の希望に沿ったマッチングを実現するため、Polarisでは働きたいミドルシニアに向けたセミナーに特に力を入れてきました。その背景には、ミドルシニアが自分で仕事探しをすることの難しさや、事業者の柔軟な働き方に対する理解不足があります。そこでセミナーでは、時代や社会の変化に伴う新しい働き方を紹介すると共に、過去の経験やスキルを棚卸しするワークショップを行いました。とりわけワークショップは、これまでの職務経験にとらわれず、趣味を含めた経験や個性にも着目し、自分を捉え直す機会として、高い評価をいただきました。

参加者の声
・今後のライフプランを考えるにあたって新しい視点があることに気づいた。
・発想をふくらませることができた。
・地域に根ざすという視点が新鮮だった。
・仕事以外の能力の可能性を知った。
・自己の経験を客観視できた。

「ジョハリの窓」を活用し、案件を整理。自分にできそうな仕事の可能性を探った。

3.事業者の声を丁寧に発信

新しい働き方にチャレンジしてみたいものの、ミスマッチは避けたいものです。「いまさら残念な経験をしたくない」という気持ちも出てきます。そこで、R60-SETAGAYA-に興味を持つ人へ地域での新しい働き方を伝えるため、noteを活用して具体事例を発信しました。記事には、事業者インタビューの動画を掲載し、事業者のリアルな声を届けるよう努めました。こうした発信は、現場の様子や事業者の思いを伝える場として、事業者とのより良い関係性構築に寄与しました。
関連リンク:note:ミドルシニアからの働き方をRe:DESIGNする「R60‐SETAGAYA-」

「未来におけるあたりまえのはたらきかた」をつくる

健康寿命が高くなり、ミドルシニアが地域で自分らしく生き生きと働くことへのニーズは、今後ますます高まっていくと考えられます。Polarisでは今後も、本事業での経験を活かし、誰もが望む自分らしい働き方を選択できる社会の実現に貢献していきます。

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【イベント情報】5/15(水)調布交流会 vol.1 @co-ba CHOFU

Polarisが運営するコワーキングスペース co-ba CHOFU にて、調布駅前でねぶくろシネマを開催するパッチワークスと共同で、”調布交流会”を開催します。

調布に住んでいてもなかなか地域の知り合いが増えません。
でも一度繋がってみると、知っている人のお店、イベントがあるというだけで、街の見え方が変わってきます。

皆さんの調布での暮らしがちょっと面白く、豊かになるかも!?
調布が好きな方ならどなたでもご参加ください。

準備をなるべく減らしラフに開催するために、お酒やおつまみは全て持ち寄りです。
お気軽にお立ち寄りください。(事前申込制)

開催概要

日時:2024年5月15日(水)19:00〜21:00
場所:co-ba CHOFU
   調布市小島町2-51-2 寿ビル2階 
   京王線「調布駅」徒歩1分
参加費:500円
飲食:持ち寄り(ご自身の分+αお持ちください)
対象:調布が好きな方ならどなたでも。
申込:peatixより事前に申し込みください
※勧誘やセールス目的はお断りします。

主催

合同会社パッチワークス
デザイン&コンテンツ制作を通じて、「まちをリデザインする」ライフスタイルデザインカンパニー。
地域と繋がりながら問題と魅力を抽出し、「ヒト・コト・モノ・バ」の魅力を再編集。
新たな観点で「まち」の価値を創造し、「このまちで過ごす事が面白い」と思えるライフスタイルを提供しています。

co-ba CHOFU
「仕事軸のコミュニティ」をコンセプトとした、会員制コワーキングスペース。利用者同士が近くにいながらも、視線と視線をずらすワークテーブルの配置で、対話もしやすい空間を提供します。「働きすぎないゆとり」を生み出し、人とのつながりなど、今だからこその価値につなげていきます。”co-ba CHOFUを通して、豊かにくらし はたらくことができる。”そんな場を目指しています。

非営利型株式会社Polaris
co-ba CHOFU運営会社。co-ba CHOFU内に事務所をおき、「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに、ワーキングシェアの仕組みをつくり、地域に仕事をつくってきました。学びのコミュニティ「自由七科」では、「ここちよく暮らしはたらく」をテーマとした学びや対話の場を開催しています。

<キャンセルポリシーについて>
3日前(5/12)までキャンセル可能です。
ただし、返金手数料は自己負担となりますのであらかじめご了承ください。

お申し込み

お申し込みはこちらから

投稿者:sekiguchitomomi

【イベントレポート】100年続くコミュニティをめざして―石神井で暮らす、持続可能なコミュニティ

高度経済成長期に建設された大型団地の建て替えによって誕生した大規模分譲マンション「Brillia City 石神井公園 ATLAS」(東京都練馬区)内に、Polarisが参加型コミュニティスペース「アンドエス」を開設しました。

アンドエスのオープンを記念し、アンドエスを設計した建築家・武田清明さんや、医療・介護と地域との連携を進める理学療法士・糟谷明範さんらが語り合うイベント「100年続くコミュニティをめざして―石神井で暮らす、持続可能なコミュニティ」を1月13日にアンドエスで開催しました。

登壇者や参加した住民から、新たなコミュニティスペースへの期待や開かれたコミュニティづくりなどについて、さまざまな意見が出されました。

イベント概要

100年続くコミュニティをめざして―石神井で暮らす、持続可能なコミュニティ
日時:2024年1月13日(土)13:00~20:00
場所:アンドエス(東京都練馬区上石神井、Brillia City 石神井公園 ATLAS内)
内容:関係者内覧会、トークイベント、歓談タイム
主催:非営利型株式会社Polaris
協力:株式会社パンフォーユー
参加者:マンション居住者、近隣住民、アンドエス・Polaris関係者ら約40名

1967年完成の旧団地は老朽化と高齢化が進行

建て替え前の石神井公園団地(旧団地)が完成したのは1967年。東京ドームとほぼ同じ約42,000平方メートルの敷地内に、鉄筋コンクリート造地上5階建の建物が9棟、490戸の住戸がありました。建設から時間がたち、建物・設備の老朽化と住民の高齢化が進んでいました。

旧団地の管理組合が2007年に建替・修繕検討委員会を設置し、旧団地の再生について勉強と検討を重ねました。その結果、2019年に一括建替え決議が可決され、練馬区初となるマンション建替円滑化法による建替えが決まりました。

新たにできたBrillia City 石神井公園 ATLASの総戸数は844戸で、この約3分の1が旧団地から引き続き居住する世帯です。建て替え・新築にあたっては、旧団地のコミュニティを承継しながら新たなコミュニティを形成するという方針が採られ、旧団地から樹木も移植されました。

同マンションを拠点としたコミュニティづくりを進めるため、事業協力者として建設事業に関わった東京建物(株)、旭化成不動産レジデンス(株)、(株)URリンケージの3社が2021年1月、建設中のマンションの特徴を紹介するゲストサロンに併設する形でコミュニティ醸成拠点「Shakuji-ii BASE」(シャクジイイベース)をオープン。Polarisが運営を担ってきました。そして2024年1月、マンション完成に合わせ、Shakuji-ii BASEで育まれたつながりや取り組みを生かし、Polarisとしてアンドエスを開設しました。

コミュニティスペース アンドエス 概要

コンセプト:「私の暮らしの続きの場」
家でもなく、会社のようなオフィシャルな部分とは違う、少し間のような場所で、新しい自分らしさを出せるような場所に、という思いが込められています。エスは、石神井の「S」をはじめ、サスティナビリティ、センス、シンプルなど、利用者がいろんな「S」を持ち寄って、過ごしてもらいたいとの期待から命名されました。

アンドエスWebサイト

主な機能:

  1. フリー利用
    お買い物や散歩の休憩に、仕事と家の切り替えの時間に。落ち着いた空間でほっとする時間を過ごしていただけるプラン。
    2時間4名まで無料で利用可。販売商品(パン、セルフコーヒーなど)のみ施設内で食事可。飲み物は持込可。パソコン作業可。商談・勧誘での利用は不可。
  2. 学ぶ、働く
    店内のほどよい雑音とBGMの中で仕事や学びに利用可。Wifiと電源が使えるプラン。ここに来ると誰かに会える、そんな場所を求めている方におすすめ。
    入会費:3,300円、利用料:5,500円/月
  3. ひと棚書店
    例えば趣味の本を集めた本屋さん、自分の作品とそれにまつわる本を飾った本屋さん。ひと棚ごとに店長が違うシェア型書店。
    入会費:3,300円、利用料:中段3,300円/月、上段下段1,650円/月
  4. レンタルスペース
    ワークショップや交流会などグループでのご利用に活用可。
    入会費:3,300円、利用料:半面レンタル60分1,100円〜、全面レンタル60分2,200円〜、キッチン利用(オプション)60分1,100円

私たちにとって、コミュニティの役割とは

トークイベントでは、建築家・武田さん、医療・介護と地域との連携を進める糟谷さんに、同マンションでのコミュニティづくりに関わってきたPolarisの野澤恵美も加わって、話しを進めました。

左:武田清明氏、中央:野澤恵美、右:糟谷明範氏

トピックス
・地域の人がつないだいくつもの縁
・石神井から考えるコミュニティ
・小さな「コト」を生み続けていくこと

地域の人がつないだいくつもの縁

野澤:石神井のプロジェクトに関わるようになって約3年がたちます。コロナ禍だったので、初めに建替組合の理事さんたちとzoomでオンライン形式の会議からスタートしました。コミュニティづくりの提案をしましたが、先は見えない状態でした。ただ、そういう中でも、「石神井でおもしろいことをしている人がいるよ」と、地域でさまざまな活動をする人たちを紹介いただきました。

武田さんにアンドエスを設計していただいたのも、そうした縁です。アンドエスの設計をどなたに依頼するか考えているときに、武田さんの「自然と建築」という考え方を紹介するホームページを見ました。事務所が石神井公園のほとりにあり、依頼したいなと思いつつも、敷居が高そうで無理だろうと話していたのです。ところが地域の人がつないでくれるということになり、「お話しだけでも」とお伝えしたら、二つ返事で引き受けていただくことに!思いがけない喜びと共に始まりました。

武田氏との出会いを語るPolaris野澤(一番右)

武田:お話しをいただいたのは、石神井に来てまだ2年というときでした。子どもも地元の学校に通っていて、地元のプロジェクトに関われるのはすごく幸せだなぁと思いました。

例えば、子どもたちが学校の帰りにマンガを読みに来たりできる場所があるって、すごく幸せなことですよね。上にマンションがあって、たくさんの方が住んでいるということは、同じような状況の方もたくさんいるわけです。そうした方が日常の幸せを感じられるような場所を設計するというのは、すごく大事なことだと思いましたね。

野澤:糟谷さんのことは、Polarisで仕事をしているメンバーから5年ほど前から聞いていました。京王線の多磨霊園駅(東京都府中市)の最寄りに、介護職の方が地域との関わりをつくろうとして運営しているカフェがあるということでした。

ハードを見ている武田さんと、ソフトを見ている糟谷さんと、アンドエスでコミュニティについて一緒に話ができたらいいなと思い、今日、来ていただいています。

糟谷:理学療法士というリハビリの専門職です。今は会社を作って、訪問看護ステーションという看護師がご自宅にいってケアする事務所と、ケアマネージャーという介護保険を使う時にプランを立てる事務所と、カフェを運営しています。

カフェの隣に築40年くらいのアパートがあり、カフェをつくる際に8~9部屋、空いていたんですね。医療が地域と関わるにはどうしたらいいかという問いに対する一つの取り組みとして、小学生が集まる場や、大学生が運営する中高生の学びの場、アトリエなどを空いていた部屋で始めました。

石神井から考えるコミュニティ

野澤:このマンションには、高齢の方や単身世帯の方もいます。すると、隣近所の近しい他人というのは貴重な存在になってくると思います。

糟谷:普段、地域と医療についての取り組みをしていますが、医療というのは、身近だけれど身近でないというところがあります。病院や医者という場所に対して、みんな、行けば何とかしてくれるんじゃないかと思っています。そんな中で、学校も公共施設も公的な機関も、いろんなところが外に開けてきているのに、実は病院だけが開いていないので、中身が分からない。

実際に医療にかかってみると、期待したことのほんの少ししか対応してもらえない、というようなことがあります。でも、病院でなくともできることはあるんです。そこは医療だけでなく地域の人や家の近い人たちなどがフォローすればいい。そうすれば、助かる命はもっとあるんじゃないか、もっと楽しく幸せに暮らせる人たちが出てくるんじゃないかなと思って地域の場づくりをやっています。

武田:「病院はいらない」という考えを持っている先生がいらして、高齢の方が最後、どこか分からない白い箱(病院)で亡くなるよりは、愛着のある家で最後を過ごせる社会、そうした仕組みをつくろうとしています。

その先生によると、夫婦で住んでいると、最後はだいたい男性の方が短くて、女性だけが残るのだそうです。そうなると1人になった瞬間に会話がなくなって、痴ほうになってしまうことがあるそうです。

医療と介護はグラデーションになっているのですが、その介護の手前で、何か開いている場所があれば、会話もできて、寿命も延びていくのでは、と思います。

糟谷:そういう場があった方がいいんじゃないかと確かに思います。しかし、実は人生はそんなに簡単ではないので、選択肢でいいと思うんです。

家で死ななくてもいいと思うんです。「家で死にたい」という選択ができるかということが大事だと思うんです。そのもっと手前で、人と話すことで自分がどう死んでいくかが言えるコミュニティや場を作りたいというのがこれまでの取り組みです。

ところが、そういう意図でつくっているコミュニティに、実際に想定通りに人が集まらないんです。カフェに高齢の方も来るかと思っていたんですけど、そうはならなかった。「入りにくいよね」という声も聞かれます。コミュニティが濃くて、あんまり開いていなかったんではないかと僕は思っています。ですから、全然知らない人を外から呼んでくるという活動を積極的にやっています。

野澤:ここのマンションは、駅近というわけではないので、最初は何をしたらいいか、何かやったところで人が来るのかと心配をしていました。でも実際には思った以上立ち寄ってくれる人が多いんです。隣にミニスーパーがあるので、ついでに気に掛けてくれる方はすごく多いです。マンション内の絵画教室に通う人がふらっと寄られたり、きっかけは多様で、マンションに住んでいる人以外もいらっしゃいます。

武田:1階がアンドエスのようになっているマンションが、増えるといいですよね。マンションって、間取りが似ています。でも住んでいる方は単身だったり、家族が多かったりします。家族だとライフスタイルもそれぞれで、みんな違います。そうすると、どうしても空間とライフスタイルが合わないことが出てくる。そのとき、こういう場所がバッファー(余裕、緩衝)になります。

つい長居したくなるアンドエスのメインテーブル。

一人で過ごすことが多い方なら、こういうところに来ると気持ちが温かくなるとか、ここで水ようかんづくりのワークショップがあれば、その中で役割を見つけるとか。子どもなら、お父さんやお母さんが帰ってくるのが遅いときや受験勉強に使うとか。マンションの“離れ”みたいな感じで使っていただくこともできます。

建築家というのは、その空間の中でライフスタイルを完結させなくちゃいけないと考えるのですが、逆に取りこぼしがあった方が、補いたい人がまちのようにこういう空間に集まってきて、新しいコンテンツをつくったりする。そう考えると、設計図もいらないかもしれないですね(笑)。

糟谷:取りこぼしながら、委ねる、ですかね。箱は作って、その後は住んでいる人に遊んでもらう、という感じ。

武田:実際、勉強したいと思ったら、スタバでやったりしていますよね。日頃、家の中で完結しているかというと、意外と外で生活しています。ですから、こういう住まい方もありなのかなと思いますね。

小さな「コト」を生み続けていくこと

武田:持続可能なコミュニティにつながる話だと思いますが、物事がずっと動いていてコミュニティが新鮮さを保っている状態――その新鮮さが大事だと思っています。例えば、リーダーみたいな人が一人いて、全部を仕切っていくと新鮮さがなくなってしまいます。また、コミュニティの目的を決めてしまうと持続可能にならないのですよね。

逆に、もっと小さい主体性をかき集めたら、すごく風通しのいい、ずっと動き続けるコミュニティが生まれるんじゃないでしょうか。そうすると、コミュニティがどんどん多様になってくるんじゃないかと思っています。

例えば、今回設置した「ひと棚書店」なら、小さなコミュニティをいくつもつくることができます。

発信するのが苦手な料理教室の先生がいるとしたら、Webサイト作って毎日更新するのはできなくても、棚1個分の発信にすると、ハードルがすごく下がります。アーユルヴェーダ(インド・スリランカの伝統医療)が好きな料理研究家がいたとして、チラシの横にそういう本を並べて、「毎週土曜日にやっています」と案内すれば、「こういうの好きなんだ」というのが分かります。

「棚一面埋めてください」と募集したら、結構ハードルは高いですが、一棚ごとであれば多様性が生まれてくるのではと思います。

糟谷:閉じているコミュニティであったとしても、自分たちのコミュニティは何が目的なのかが言えて、「自分のコミュニティは閉じています」と言えたらいいんだと思います。そして、その中の誰かが、ほかの閉じているコミュニティと接点を持つようになると、コミュニティが溶けていくのではないでしょうか。

コミュニティというと、キラキラ楽しくなきゃいけないという考え方があったりします。そういうコミュニティもいいと思うんですが、死にたいとか、逃げたいとか、恥ずかしいいとか、嫌いとかということと、楽しい、うれしい、幸せということをどう共存できるか、そういう場をいかにつくれるかにチャレンジしたいですね。

野澤:そもそも理事さんたちの「今までのコミュニティを守りたい」ではなく、「今までのコミュニティを混ぜながら新しい人たちに入ってきてほしい、新しい発想を持ってきてほしい」という想いが、アンドエスが生まれた理由でもあります。今日この場にも多くの地域の方がいらしていて、石神井の今と昔について、意見をいただくこともできました。本当に石神井を愛する皆さんの熱意があったからできたのだと実感しています。

糟谷:コミュニティは本当に難しいと言われています。人の暮らしは変わりますし、食べたいものも日々、変わる。だから、作る方も、受け取る方も、答えを出さないことがいいかなと思っています。自分の正しさを押し付けない方が持続可能ではないかな、と。そうすると、閉じることもあるし、また復活することもある。外から来る人もいて、ぐちゃぐちゃになって、また固まって、いくつか分裂して、みたいなのができてくるといいと思っています。

武田:今日はいろんなヒントをいただきました。Polarisさんがこれをどう育んでいくのか、本当に白いキャンバスから今、始まっていると思います。

ある日は、ふらっと入ってきためちゃめちゃセンスの若い人がDJやっていて、いいなと思って次の日に来たら、加山雄三が流れているとか。

祭りまではいかないけど、家ではない環境で、そこで子どもとおじいちゃんが囲碁をしているみたいな状況ができると、すごい豊かな日常ですよね。そういう場所になってくれることを期待しています。

トークイベント登壇者

武田 清明氏 たけだ きよあき
(建築家/武田清明建築設計事務所)
1982年生まれ。2007年イーストロンドン大学大学院修了。2008年より隈研吾建築都市設計事務所勤務、2018年同事務所設計室長。2019年武田清明建築設計事務所設立。SDレビュー2018鹿島賞を受賞。2020年グッドデザイン賞受賞、2022年住宅建築賞受賞、日本建築学会作品選集新人賞受賞。千葉工業大学(2020年~)・日本女子大学(2021年~)・神奈川大学(2023年~)にて非常勤講師。武田清明建築設計事務所

糟谷 明範氏 かすや あきのり
(理学療法士/株式会社シンクハピネス代表取締役)
東京都出身。2006年に理学療法士免許取得。総合病院、訪問看護ステーション勤務を経て、2014年に株式会社シンクハピネスを創業。「“いま“のしあわせをつくる」をビジョンに東京都府中市で活動している。LIC訪問看護リハビリステーション(訪問看護)、lifedesign village FLAT(居宅介護支援)、the town standFLAT(カフェ&コミュニティ)という3つの事業を行いながら、さまざまな立場の人たちが集まり、そこで起こるコトをつくる「たまれ」を運営している。2022年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。株式会社シンクハピネス

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組織文化を醸成する“こころえ”-Polarisの「仕事のしかた」とは?vol.4-

「心地よく暮らし、心地よくはたらく」をビジョンに掲げ、そのための仕組みづくりに取り組んできたPolaris。共に働く人の心地よさを大切にしてきました。一方、企業としてクライアントや社会に対し、事業価値を提供していくこともまた重要です。多様な個人の心地よさと組織として事業を推進すること。この2つを両立するために活用しているのが“こころえ”です。今日はこの“こころえ”についてご紹介します。

【INDEX】
時間や場所に縛られず、チームで働くのがPolaris
一人ひとりの拠りどころとなり、業務の質を担保する
組織のここちよさを主体的につくる
個人と組織に浸透させる振り返り
“こころえ”の存在が個人と組織を繋ぐ

時間や場所に縛られず、チームで働くのがPolaris

“こころえ”について書く前に、少しPolarisでの働き方について触れておきたいと思います。Polarisには、コミュニティ運営やバックオフィスサポート等の伴走支援など、様々な事業があります。どの事業でも共通しているのは、チームで仕事を請け負うこと。小さな業務でも複数人で担当する仕組みをつくっています。また、一部の業務を除き、メンバーの多くは好きな場所で、都合のつきやすい時間帯に働いています。役員以外は業務委託契約で働いていることも特徴です。

働く時間も場所もバラバラなメンバーがチームを組んで、クライアントに高品質なサービスを提供するためには、拠りどころとなるものが必要でした。それが“こころえ”です。

一人ひとりの拠りどころとなり、業務の質を担保する

それでは、“こころえ”について具体的に見ていきましょう。シェアオフィスのコミュニティマネージャーの“こころえ”の一部をご紹介します。

・Polarisではたらく上でのこころがけ
-地域に愛着を持ち、自分自身も日々の暮らしや仕事を大切にしている。
-業務上知り得た情報や個人情報などの機密が保持できる。
・チームづくり
-他のスタッフやイベント運営者、関連事業者と良好な関係をつくる。
-立場を越えて対等であることを心がけお互いを尊重する。
・関係づくり
―自分から明るく挨拶をし、話しかけやすい雰囲気をつくる。
―来場者同士がつながれるよう来場者同士の接点となる。
・業務の振り返り方
―何か課題があるとき個人の問題とせず、場として解決することを考える。
・学ぶ
―研修や日々の出会い、利用者とのやりとりの中で学ぶ。

一見当たり前のように感じることも多いですが、明文化しておくことに意味があります。言語化すると、業務に携わる全員で共有することができます。コミュニティマネージャーは1人で勤務にあたることがほとんど。可視化されていれば、担当者が毎日変わっても、その場らしさが失われずに運営されます。対応に悩んだ時に判断の拠りどころにするためにも、“こころえ”が必要です。

組織のここちよさを主体的につくる

事業伴走支援サービス「CoHana」では、2023年に新たな“こころえ”づくりに取り組みました。作成したのは、事業の担当役員、および各業務チームのまとめ役であるディレクターとアシスタントディレクター。さらに、場の心理的安全性と客観性を担保するために、学び事業の担当者がファシリテーターとして参加しました。

はじめに、先述した項目ごとに業務で大切にしていることを出し合い、次に代表者がそれらの言葉を整理します。その後、全員に整理したものをフィードバックする、という繰り返しで“こころえ”は完成しました。

そして今回、ディレクター・アシスタントディレクターがチームとして機能するための“こころえ”が、ディレクター・アシスタントディレクター自身からの提案で新設されました。これらの役割は、クライアントとの窓口でもあり、業務を担当するチームのリーダーでもあります。プレッシャーがかかりやすい立場だからこそ、自分たちもチームである必要があることを再認識したのです。

課題に向き合うときに、孤独にならないこと。
チームメンバーがここちよく働ける環境をつくると同時に、自分のここちよさも大切にすること。

“こころえ”には、メンバーのこうした思いが反映されました。
終了後の感想では、「チームを見る時は一人だが、拠りどころになるお守りのようなものができた」、「ディレクター、アシスタントディレクター自身が一つのチームであることを実感できた」という声が聞かれました。このことから、“こころえ”の作成プロセス自体に、その組織ではたらくここちよさを醸成する効果があると考えられます。

個人と組織に浸透させる振り返り

“こころえ”の活用シーンの1つとして、新人研修があります。新しく入ったメンバーに“こころえ”を理解してもらうことは大切です。しかし、Polarisが期待しているのは、むしろ前からいるメンバーへの“こころえ”の定着化です。

コミュニティマネージャーの新人研修では、前からいるメンバーから新メンバーに“こころえ”を説明するようにしています。すると教える側は、新メンバーに伝えることで、自然と自分自身の行動を振り返るようになります。“こころえ”は頭では理解できても、実践するのは難しいもの。このように振り返りの機会を設けながら、少しずつ自分の身になり、行動できるようになるのです。

そのほか、業務に課題を感じる際には、“こころえ”に立ち戻り、チームで話し合いをしています。その課題は“こころえ”のどこに齟齬が生じているのか。それはなぜなのか。チームでどのように対応すればよいか。“こころえ”を起点にして話すことで、個人を責めるのではなく、チームの課題として扱うことが出来るのです。

“こころえ”の存在が個人と組織を繋ぐ

Polarisの“こころえ”と、事例についていくつか見てきました。業務委託で働くメンバーが、主体的にこころえに関わる仕事の仕方を珍しく感じられたかもしれません。業務委託とは業務委託契約書により取り決められた業務を行う仕事の仕方です。納期までに成果物が納められれば契約上の問題はありません。

しかしPolarisでは、「ここちよく暮らし、はたらく」ことをビジョンに掲げ、Polarisならではの業務委託のあり方を追求してきました。それは、一人ひとりが自分の望むはたらき方を選択できる組織づくりに繋がります。さらに企業としては、自分らしく働く個人をチームとして組織し、社会的価値を発揮していくことが求められます。この2つを両立するために、欠かせないのが“こころえ”なのです。

近年、企業を取り巻く環境はますます不確実になり、変化のスピードも速くなるばかりです。働き方も大きく変わるなか、どの企業にとっても、“こころえ”のように個人と組織を繋ぐ仕組みが必要となるのかもしれません。


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