開催日: 2012年12月2日
開催場所:カタリストBA
2012年8月に開催した第1回のセッションは、株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役社長 野村恭彦さんをファシリテーターにお招きし、多様な方々とともに「居心地のいい場所」などをテーマに開催しました。自分が暮らすまちに、多様な人たちの心地よさが混在できる場所があれば、新しい感覚や新しい心地よさにつながっていく、ということが良く分かり、地域に新しい場が産まれることへの期待が高まったセッションとなりました。
第2回目となる今回は、前回のセッションからの期待の高まりを受けながらも、夢ばかりでなく課題も含め、多様な立場の方たちとともに、新しい場づくり、関係性づくりを実践していくために必要なものは何か、より具体的な対話を設けさせていただきました。おかげさまで40名の方にご参加いただき、厚く御礼申し上げます。
まずインスピレーションを与えてくださるアクティビストとしては、NPO法人代官山ひまわりの森田由紀さん、埼玉で活動するままの*えんの小林あゆみさんをお招きし、それぞれの実践をうかがい、グラディエ磯村さんによるファシリテーションでフィッシュボウルを実施いたしました。
「地域な中で新しいはたらきを生み出し、支援できるしくみづくり」「子育てママと地域や企業のマッチング」「経営資源を共有し、持続可能なものとするためのしくみづくり」「”機会”と”成長”を評価できるしくみづくり」など、実践から見えてきた課題をシェア。そして、海上から以下のようなテーマがプロアクションカフェでのキーワードとしてアップされました。
(プロアクションカフェのテーマ)
1. 新しい評価軸
2. 仲間づくり
3. 事業者と母のマッチング
4. ボランティアから事業へ
5. 世代・価値観を超えての協働
プロアクションカフェからは、今までの価値観や社会の仕組みにとらわれすぎず、自由な発想でアイデアの創発と実践を重ねることや、何より自分の中にあるとらわれに気づき、それぞれが新しい軸や価値観を持つこと、多様なステークホルダーとの新しい関係性づくりの大切さなどが浮き彫りとなりました。
そして最後に、Polaris設立当初からの願いでもあった『地域に新しい労働市場をつくる』『地域で暮らしていることを価値あるシゴトに育てていく』というものを形にするためのネットワーキング、「ロコワーキング協議会」の立ち上げについてのプレゼンテーションも行わせていただきました。
現代社会のはたらきにくさ、暮らしにくさは、『暮らしとはたらくが分断されていること』が大きいから。ロコワーキング協議会は、「はたらく」と「暮らす」身近な場所でつながり、地域で活き活きと暮らし働く女性=ロコワーカーを増やしていくことで、「多様性がある場で、誰もが自分の存在意義を感じ取れる」場づくりを加速していきます。