Polarisでは、株式会社カンマッセいいづな(長野県飯綱町 代表取締役 土倉武幸)と協働で、2022年10月から2023年2月にかけてワーケーションプロジェクトを長野県飯綱町で実施しました。本記事では、先日開催したプロジェクトの成果報告会及び事業モデル検討ワークショップで発表した内容についてお届けします。
日時:2023年5月18日(月)13:00~15:00
内容:成果報告会・事業モデル検討ワークショップ
場所:いいづなコネクトEAST
〒389-1203 長野県上水内郡飯綱町大字赤塩2489
※成果報告会のみオンライン配信も実施
本プロジェクトでは、『持ち寄る・繋がる・混ざりあう』をキーワードとしました。これは、ワーケーションで長野県飯綱町を訪れる人と、受け入れる地域の人が持っている互いの価値を交換し合い、新しい価値を創造し合う取り組みとして提唱したものです。都市部から来るワーケーション参加者と、飯綱町の住民両者がサービスや体験を提供しあうこと。そして、両者が関係性を深め、その先に続くご縁や、新しい「仕事づくり」につながることを目指し、「価値交換型ワーケーション」と名付けました。
プロジェクトではまず、ワーケーションを受け入れる側の飯綱と都市部からの参加者側の双方の視点から課題を抽出。下記の課題を踏まえ、本プロジェクトでは人と人、人と地域の交流を通じ、互いにとって価値あるものを一緒につくるという方向性が見えてきました。
前述の課題を踏まえ、3つのパターンでワーケーションプログラムを実施しました。
全3回の実証実験を通じ、外から見た飯綱の魅力の発掘、飯綱の人と都市部からのワーケーション参加者同士の繋がりづくり、さらに、新たな事業の可能性を探ることができました。個別プログラムの成果としては、下記のような価値が考えられます。
プログラム全体を通して見えてきたのは、地域内外の人の交流を通じて、体験プログラムを設計することの可能性です。地域外の人と協働することで既存のイベントや事業にも新たな付加価値生まれたり、地域資源を再編集することで新規事業の可能性も見えてきました。
プログラム参加者に実施したアンケートでは、いずれのプログラムでも100%の参加者が「満足」または「非常に満足」と回答しました。
一方で、次のような課題を指摘する声もありました。
報告会後半では、こうした結果を踏まえて、ワーケーション事業のモデル企画を提案。さらに、実証実験に参加いただいた飯綱町の方と共に、事業モデル検討ワークショップを行い、改めて目指したい未来を描き、報告会を終了しました。