“ここちよさ”を軸に、はたらき方・暮らし方を選択するとは?
町田市で開催してきた「ここちよく暮らし、はたらくを考える座談会」。今回は、町田市市民活動協働フェスティバル「まちカフェ!」内での開催です。参加は町田市民以外の方もOK。はたらき方を見直したい方、自分の“ここちよさ”を考えてみたい方におすすめです。ぜひご参加ください。
(1)ここちよく暮らし、はたらくを考える座談会
「ここちよさ」が大切な理由についてミニレクチャーの後に、グループに分かれて、対話を行います。日ごろのモヤモヤを言葉にし、お互いの声に耳を傾けてみましょう。
・日時:2024年11月30日(土)10:30~12:00/12月6日(金)10:30~12:00
・場所:町田市役所2F
・参加費:無料
・定員:15名
※どちらの日程も同じ内容です。
※町田市外に居住する方も参加可能です。
※11月30日は市役所2Fにてブース出展も行っています。
(2)経験とスキルの棚卸しワークショップ
これまでのライフキャリアをグラフにするワークを行います。過去を改めて振り返りながら、自分の強みや個性を探ります。
・日時:12月6日(金)13:30~15:00
・場所:町田市役所2F
・参加費:無料
・定員:15名
※町田市外に居住する方も参加可能です。
・はたつく研究所
Polarisのメンバーが立ち上げた地域活動団体。2021年より「子どものいる暮らしの中ではたらくを考える座談会@町田」を開催してきた。座談会以外にも、地域で“はたらく”を考える活動を行っていくことを視野に入れ、2024年に団体を設立。
・ハローワーク町田 マザーズコーナー
はたつく研究所のWEBサイトよりお申し込みください。
コワーキングスペース co-ba CHOFU を運営するPolarisと、調布駅前でねぶくろシネマを開催するパッチワークスが共同で、”調布交流会”を開催します。
第4回目は、初の屋外交流会!
トリエ京王調布C館の北側にある「(新)てつみち」で月見しながら交流しませんか?
Polarisとパッチワークスは共同で「調布交流会」を2か月に1回開催しています。
不動産、建築、デザイナー、メディア、プログラマー、店舗、カメラマンなど職種もバラバラ。調布にお住まいの方はもちろん、在勤の方、好きな方まで、毎回40人近い方が参加されます。
第4回はトリエ京王調布さんにご協力いただき、OPENしたばかりの(新)てつみちを利用して、11月1日(金)屋外で開催します。初めてでも、お一人でもお気軽にご参加ください。
なお、雨天の場合は中止となりますので、あらかじめご了承ください。中止の可能性がある場合、前日17時の時点でFacebookおよびPeatixにて連絡、当日12時までに最終判断して連絡いたします。
★お酒やおつまみは全て持ち寄りです。ご自身の分+αの飲み物や食べ物をお持ちください。
日時:2024年11月1日(金)18:00~20:00
場所:トリエ京王調布 C館北側 てつみち
調布市小島町2-61-1
京王線「調布駅」徒歩1分
参加費:500円(当日現地払い)PayPayまたは現金
※参加費は当日受付でお支払いください。
※お子さん連れでの参加もOK!(お子さんは参加費無料)
飲食:持ち寄り(ご自身の分+αお持ちください)
対象:調布が好きな方ならどなたでも。
申込:Peatixより事前にお申し込みください。
※勧誘やセールス目的はお断りします。
合同会社パッチワークス
デザイン&コンテンツ制作を通じて、「まちをリデザインする」ライフスタイルデザインカンパニー。
地域と繋がりながら問題と魅力を抽出し、「ヒト・コト・モノ・バ」の魅力を再編集。
新たな観点で「まち」の価値を創造し、「このまちで過ごす事が面白い」と思えるライフスタイルを提供しています。
co-ba CHOFU
「仕事軸のコミュニティ」をコンセプトとした、会員制コワーキングスペース。利用者同士が近くにいながらも、視線と視線をずらすワークテーブルの配置で、対話もしやすい空間を提供します。「働きすぎないゆとり」を生み出し、人とのつながりなど、今だからこその価値につなげていきます。”co-ba CHOFUを通して、豊かにくらし はたらくことができる。”そんな場を目指しています。
非営利型株式会社Polaris
co-ba CHOFU運営会社。co-ba CHOFU内に事務所をおき、「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに、ワーキングシェアの仕組みをつくり、地域に仕事をつくってきました。学びのコミュニティ「自由七科」では、「ここちよく暮らしはたらく」をテーマとした学びや対話の場を開催しています。
お申し込みはこちらから
人生100年時代、ミドルシニアと呼ばれる 40-60代のキャリアの捉え方が大きく変化してきています。社会変革のスピードが早い現在、組織や会社に影響を受けながら取り組む仕事での成長機会だけではなく、自分の興味や”好き”という気持ちから、自分のペースで取り組める「マイプロジェクト」を持っている人たちが少しずつ増えてきています。
愛知県豊田市で10月に開講する「とよた|ローカルキャリア・デザインスクール」は、人と人との関わりの中で、また地域社会との関わりの中で、本当に必要とされる場や機会を作り出し「ありがとう」「たのしかった」と感謝される“コト(マイプロジェクト)”を生み出すための、学びのプラットフォーム。
これまでのキャリアを振り返り、自身のスキルを言語化しながら、仕事とは違う “アナザーキャリア”、暮らしを楽しむローカルキャリアを描くためのプログラムです。
全6回のプログラムの第2回となる11月15日(金)「〜ローカルキャリアのはじめ方〜 スキルの棚卸しワークショップ」にファウンダー市川望美が登壇します。
プログラム日程:(全6回)
・第1回 10/27(日)13:30-15:30
【ローカルキャリアを考える~地域に関わり、働き・暮らすことの意味】
講師:中島 智人 産業能率大学経済学部教授
・第2回 11/15(金)19:00-21:00
【ローカルキャリアのはじめ方 スキルの棚卸しワークショップ】
講師:市川 望美 非営利型株式会社 Polaris ファウンダー
・第3回 12/13(金)19:00-21:00
【先輩ローカルキャリアトーク 地域で活躍するローカルキャリアの先輩たちのリアルトーク】
・第4回 1/18 (土)13:30-17:00
【市内活動拠点ツアー&先輩ローカルキャリアトーク 地域で活躍するローカルキャリアの先輩たちのリアルトーク】
・第5回 2/1(土)13:30-15:30
【人生100年時代のマイプロジェクト ブラッシュアップ・ワークショップ】
講師:鈴木高祥 株式会社カゼグミ 代表取締役
・第6回 2/16(日)13:30-15:30
【マイプロジェクトプラン発表・講評】
対象者:豊田市を舞台に、これまでのスキルを活かして、次のキャリアプランを模索している方(概ね40~65歳の方々)
募集期間:2024年10月1日〜10月22日まで
開催場所:豊田市内(会場詳細はHPにて)会場:各回で会場が異なります。HPでご案内しております。ご確認をお願い致します。
定員:30名
受講料:10,000円(税込)
申込方法:こちら(外部リンク)のエントリーフォームからお申し込みください
【キックオフイベント】
日時:10 /15(火)18:00~20:00
場所:豊田市中央図書館
参加費:無料
申込方法:こちら(外部リンク)のエントリーフォームからお申し込みください
主催:豊田市
詳細は下記フライヤーをご覧ください。
2024年6月16日(日)、邦訳『人間の仕事:意味と尊厳』の著者であるボストンカレッジ大学院カウンセリング心理学部教授D.L.ブルスティン氏を招聘し、「21世紀の働くを考える会(代表作田稔氏)」の主催する講演&シンポジウム・対話会が開催されました。この講演&シンポジウム・対話会のパネリストの1人として、Polaris取締役ファウンダー(当時)の市川望美が登壇。「働く人の尊厳とウェル・ビーイングを守り、支えるためになすべきこととは~公共政策と働く未来を創る視点から~」をテーマに掲げ、博士が専門とする「ワーキング心理学」をベースに、キャリアについて多方面から活発な意見交換がなされました。
本記事では、その様子を一部お届けします。
日時:2024年6月16日(日)
場所:筑波大学東京校
■基調講演「働くことの意味と尊厳とウェル・ビーイング」
ボストンカレッジ大学院 カウンセリング心理学部教授
Prof. David L. Blustein, Ph.D.
■対話会
パネリスト:
法政大学名誉教授 諏訪 康雄 氏
元 厚生労働省参事官(若年者・キャリア形成支援担当) 伊藤 正史 氏
非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダー(イベント実施時) 市川 望美
司会:学習院大学名誉教授 今野 浩一郎 氏
基調講演に先駆け、「21世紀の働くを考える会」代表である作田稔氏から、今回の講演&シンポジウム・対話会の開催趣旨について紹介がありました。
「個人や組織にとって、超高齢社会が進む21世紀には、AIやロボットの活用など、困難な場面に直面する機会が増えていくと思っています。時代や状況は一昔前と大きく変わっています。私たちがウェルビーイングであるためにも、ただ働き方だけを検討すればいいのではなく、働くことの本当の意味、働くことが持っている役割、組織にとってどういう意味があるのかをもう一度捉え直すことが大事ではないかと思っています」
ここからは、『働くことの意味と尊厳とウェル・ビーイング』と題したブルスティン博士の基調講演について、概要をご紹介します。
※参加者には、英語と日本語のスライド資料が事前に送付されており、講演内容もそれに沿って進みました。
「ロボットやAIの活用は、世界的な潮流になっています。日本のあるホテルで妻と朝食を摂っていると、ロボットが食器を片付けているところに遭遇しました。こういった光景は、日本では割とよく見かける気がします。日本では組織的な心理学が進んでいること。非常に生産性が高く創造性が高いこと。G7の1つであり、非常に思いやりと慈悲のある社会が根づいていること。実は今回が初来日なので、日本のことをよく知らないのですが、日本に対してこういった印象を数日間妻と滞在する中で抱きました。
労働環境に限って言えば、日本は非常に高齢化社会が進んでいると聞きました。女性管理職の少なさ、短期雇用者や不安定就労の増加、所属企業に対する従業員のエンゲージメントの低下、さらには近年メンバーシップ雇用からジョブ型雇用にシステムを変えている企業も多いと報告を受けました。
キャリア開発や職業心理学および組織心理学の隣接分野では、主に職業選択の自由がある人々に焦点を当てています。しかし私は不平等な社会に人々を適応させるのではなく、システムの変革を促す知識を開発する必要があると感じました。より包括的で、学際的な学問分野や認識方法を受け入れ、社会的・政治的な考え方や価値観の統合を含む理論が必要でした。
「ワーキング心理学(psychology of working)」とは、心理学をベースにした新たな見解であり、すべての働く人と働きたい人々にとって、働くことが心理的だけでなく社会的にも満たされていること、働くことがもたらす役割と実践に対する学問です。仕事は、メンタルヘルスと生活と直結しており、仕事をすることで人とつながること、生存、自己決定への欲求が満たされることを理想としています。この考えをさらに発展させたのが「ワーキング心理学理論(PWT)」です。検証可能な理論へと発展させ、仕事とキャリアの全範囲を捉え、包括的で学際的分野の学問からなる理論を構築し、経済的および社会的要因を結びつけることを目的としています。また、ワーキング心理学理論(PWT)にILO(国際労働機関)の「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」という概念を取り入れました。
私たちが開発した、ワーキング心理学理論(PWT)をベースとした介入モデルは、社会的正義と公平性に焦点を当てたモデルです。働く職場での尊厳や意味のある仕事の重要性を強調しています。また、労働条件の改善や労働者の自律性が労働エンゲージメントに与える影響についても研究しています。ワーキング心理学理論(PWT)は柔軟性のある、変化の理論です。変化は個人と制度の両方のレベルで現れます。仕事に関連する広範な問題の顕在的および潜在的な予測因子と結果を特定するような、知識と実践を明らかにすることをワーキング心理学理論(PWT)では目指しています。
続いて、今回参加のパネリスト3名から、働くこと・キャリアに関するプレゼンテーションが行われました。
まず、法政大学名誉教授で、キャリア権*1の提唱者でもある諏訪康雄氏が、「職業生活を通じて幸福を追求する権利の実現について」をテーマに、キャリア権からキャリア教育の実情についてご説明されました。
続いて、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 一般財団法人SFC フォーラム研究員で、元厚生労働省参事官(若年者・キャリア形成支援担当)の伊藤正史氏が、厚生労働省で長らくキャリア支援の政策立案に携わってきた視点から、キャリアに関する公共政策について解説くださいました。
最後に登壇した市川は、Polarisの紹介をしつつ、はたらき方においてPolarisが大切にしていることを紹介しました。
「特別なスキルがある人たちが自由に働くのではなく、子育て中の人でも、病気の人でも、介護をしている人でも、望めば誰でも働き方を選べるようにしたい。そんな想いから、「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに掲げて、Polarisを創業しました。13年にわたり、組織や人々の関係性を大切にしながら、さまざまなチャレンジに取り組んでいます。
創業した頃は、労働市場での評価が低いことに自信を失い、仕事をしていなかった女性たちから、主婦をしている自分が働くことに罪悪感を覚える、社会から受け入れてもらえないと感じるなどの声が多く聞かれました。そうした経験から、それぞれが感じるはたらき方の当たり前を価値の源泉にすること、女性たちが自分の人生を主体的に生きることが、創造的な組織づくりに繋がると認識し、時代に合わせたはたらき方を提案してきました。
Polarisでは、キャリアブランクやキャリアロスといった言葉に対し、離職中に得た経験を価値に変えること、課題そのものを無効化することを目指しています。「くらしのくうき」というサービスは、マンション購入を考えている人向けに、子育て中の主婦たちが生活者として得てきた地域の情報を提供するもので、この事業に関わった女性たちは、社会と接点を持ち働くことができると、少しずつ自信を取り戻していきました。
Polarisはフラットな組織構造を持ち、多様なコミュニケーションを促進するために、現在はバディ制度やメンター制度を取り入れています。また、近年は出産を機に離職した女性たちだけでなく、20代から60代の多様なメンバーが関わっています。多様性を前提にした柔軟なはたらき方は、制約のある人々が関わりやすくなるだけでなく、より創造的な職場を実現することにつながります。それぞれの選択が尊重される環境を作ることで、心理的安全性やウェルビーイングの向上につながると考えているため、働く上での「心地よさ」を大切にしています」
*1キャリア権(right to a career)…誰もが自分の能力や希望に応じて仕事を選択できて、仕事や生活を通して幸福を追求できる権利。憲法13条(幸福追求権)、22条(職業選択の自由)、26条(教育・学習を誰もが等しく受けられる権利)、27条(労働権)にキャリアに関する内容が定められており、これらを改めて体系化した「理念的な権利概念」とされている。
プレゼンテーション終了後には、学習院大学名誉教授の今野浩一郎氏の司会で、ブルスティン博士と3人のパネリストによるパネルディスカッションが開かれました。
【テーマ1】
一昔前の日本の労働者は、労働意欲もエンゲージメントも高く、生き生きと、やりがいを感じながら働いていたが、現在では、労働意欲もエンゲージメントも低く、やりがいもあまり感じていない。理由はどこにあるか?
諏訪氏「一昔前には若い世代がたくさんいて、出生数も270万人くらいでしたが、出生率は年々下がってきていて、去年生まれたのは72万人台です。一方で高齢者の比率も上がっている。若い世代がたくさんいた人口ボーナス*2という頃から、人口オーナス*3という人口全体の変化が日本社会に効いているのではないでしょうか。
また、国の経済が伸びていくとある時点をピークに経済成長が止まって下がっていく時期が必ずあります。豊かにするために男性が一生懸命頑張るという時代から、女性や高齢者などいろんな人たちが働く時代へと変わりつつある中で、豊かさやゆとりを確保しながら、あるいは高齢者の方が増えていく中で生産性を維持し高めていくためにはどうすればいいのか、こうした問題に対する解決策が見つかっていないのが現状です」
伊藤氏「日本の労働者は、国際的に見て労働意欲が低い傾向があります。エンゲージメントやキャリア意識も高まっていませんが、ブラック職場の問題意識が働き方改革に繋がりました。企業も職場環境の改善やエンゲージメント向上に取り組んでいますが、対応が遅れています。また、転職機会が増えたことで不満が表面化しやすくなり、これが調査回答にも影響を与えていると感じます」
市川「息子たち(大学生)の世代を見ていて感じるのは、制度と個人が上手くフィットしていないということです。以前は社会が用意したストーリーに合わせて生きることで、ある程度の恩恵を受けていましたが、今の若い世代は恩恵を受けていないかもしれません。一方で、ダイバーシティや人権の教育も受けているので、人の役に立ちたい気持ちが強く、親世代よりも社会を正しく捉えようとしているところがあると思っています」
3人の意見を受けて、アメリカの現状を交えつつ、ブルスティン博士からも意見をいただきました。
ブルスティン氏「3つのプレゼンは非常に有益で、創造的でよく練られたものでした。皆さんのお話の中には私が「抵抗(resistance)」と呼んでいる考え方があります。顕在化していないものの、多くの人が抱えているものです。その点で、若者たちはメッセージを送っているのではないでしょうか。私たちベビーブーム世代は、若者が期待もせず必要とも思ってないかもしれないものを作ってきました。例えば、日本の製品の品質を考えてみましょう。日本の車は、米国で圧倒的に人気があります。ドイツ車も人気がありますが、経済的な点において、日本の車が群を抜いています。要は、若者はもっとバランスが必要だというメッセージを送っているのではないでしょうか。もう一つのポイントは、人々の働き方です。市川さんのコメントに触れると、人々は異なる働き方を見つけつつあり、これも一つの解だと思います。長期雇用の考え方は、日本社会だけでなく、多くの先進国で消えつつあります。大事なのは、変化はすでに起きているということです。公共政策に対する皆さんの対応は、とても素晴らしく、心に響きました。(中略)キャリアカウンセリングの発展は、これらの必要な変化への対応です。人々は、何をしたいのかだけでなく、人生において仕事とどのように関わりたいかについて、もっと時間をかけ、よく考えていくことが必要です」
*2人口ボーナス…生産年齢人口(15~64歳)が従属人口(14歳以下もしくは65歳以上)を大きく上回るもしくは増加し続けている状態
*3人口オーナス(onus=負担・重荷)…人口ボーナスの逆で、働く人の数よりも子どもや高齢者人の数が上回っている状態
【テーマ2】
キャリアに関する公共政策について、現在考えられることは?
諏訪氏「日本のキャリア政策は公共政策が先行しています。政策担当者たちがさまざまな施策や法律を整備しても、実態が追いついていない。特に男性の育児休暇取得率は約17%と低く、取得しても1週間程度です。これは文化や意識の影響が大きいためと考えられます。また、経済環境の変化や産業の海外移転により非正規労働者が増加しており、日本国内に産業空洞化と言われたような状況が生まれる。こうした構造的な問題が全体に動いてきている中で、政策当事者に危機感が高まっていて、国民も不安を感じています。しかし、全体の意識改革が進まないため、政府主導で関係者全員がキャリア政策に取り組む必要があります」
伊藤氏「新たな資本主義と労働市場の方向性に関して、コンセンサスが形成されつつありますが、実行方法に課題を残しています。今野先生が座長を務めておられる新しい時代の働き方に関する研究会、それを検証している労働基準関係法制研究会では、法規制や例えば補助金、給付金等の経済インセンティブを与える代わりに正確な情報発信を義務付けることによって、市場あるいは市場参加者がモニター、評価、判断基準にできるような環境整備、計画策定等で企業に対する何らかの義務付けなど多様な政策手段を提案しています。しかし、教育訓練給付制度などのリスキリング支援には改善の余地があります。労働力不足の中、企業は人材確保と定着のために行動を変える必要性を強く感じていますが、効果的な方法を模索している企業も多くあります。産業界の実例と情報発信が重要であり、行政もこれを後押しする役割を果たすべきです」
市川「Polarisは地域に活動の軸足を置いているので、キャリア開発や支援に地域の多様性が活かせることを期待しています。また、地域というフィールドにはすごく多様な人がいますが、1つの組織の中だけでは、キャリアのロールモデルを見つけにくい時代であると感じます。キャリア開発のフィールドを、1つの組織の中や、自分のいる場所だけでなく、より多様な主体が混ざり合ったところで開発できる機会も必要ですし、そうした環境下で活発なコミュニケーションが取れると、キャリア開発への発想が柔軟になっていくのではと思います」
伊藤氏「『キャリアの両属性、職場、企業がなかったらキャリアは実現しない』というようなことを先ほど話したんですが、よくよく考えてみれば、どの地域でも働いている人は必ずいますよね。従来の典型的な働き方を前提としたキャリア支援、あるいはそれに対応した政策の組み立て自体が行き詰まっているのかもしれません。多様な働き方に対応するため、キャリア支援者や政策セクターは具体的な事例やキャリア開発の実態を把握し、それに基づいて新しいキャリア支援手法を展開することが政策立案側にも求められているんだと思います」
ブルスティン氏「皆さんのお話に非常に感銘を受け、刺激を受けました。また、職業とキャリアを研究する日本の学者や実務者が公共政策にこれほどの影響を与えていることがうらやましくもあります。アメリカでは、意見を述べる場を得ることが大変難しいのです。あなた方が提示した仕事の質とアイデア、新しい政策が政府に採用されていることで、変化を実現するための入り口があると感じています。このアイデアをキャリアや仕事を研究する国際コミュニティや実務者と共有していただきたいと願っています。ありがとうございました」
今野氏「キャリア支援者あるいは政策セクターが実際に働いている人、あるいはこれから働こうとしている人と向き合い、彼らのキャリア形成へのマインドを上げていくことは絶対条件です。パネルディスカッションの最後に市川さんが話していたキャリア開発フィールドの多様化と広域化は、非常に重要な手段だと思います」
以上、パネルディスカッションの終了をもって、本イベントは幕を閉じました。課題提示・さまざまな立場からの意見交換を経て、それらを解決に導く未来への期待感が伝わってくる対話会でした。
人はなぜ働くのか。この問いには「生活のため」「自己実現のため」「地域や社会のため」といったさまざまな答えが返ってくるでしょう。キャリアと言うと、特別なスキルを持った人だけが築いていける道といったイメージでしたが、ワーキング心理学は、会社に勤めることも含めて、その人に合った働き方を選ぼうとする意思を学問の分野から大きく後押ししているようでした。働き方を自らの意思で選べるようにするため、法律や政策の整備と共に、Polarisのように多様な働き方を実践するフィールドも広げていきたいものです。
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、大岡山エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
いずれも年齢が30代以上、東急大井町線・目黒線 大岡山駅が最寄りの方で、現在のお住まいのエリアに1年以上在住されている方
インタビュー取材と静止画の撮影を行います。
日程:9月14日(土)~9月16日(月・祝)のご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:1~2時間)
謝礼:20,000円
撮影場所:大岡山駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【大岡山エリア】取材の件
メールにてお名前を記載の上、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。
人生100年時代を迎え、60歳以降の人生が長くなっています。地域とのかかわり方、働き方が多様化したことで、さまざまな選択肢の中から、自らの関心や体力、状況によって自由に選択したり、組み合わせたりして活動するシニア世代の方たちがいます。
「よこはまポジティブエイジング」は、 シニア世代と地域の企業・団体での地域貢献活動をつなぎ合わせる事業で、基礎講座を受講した後、個人やグループで地域の企業・団体での活動に参加する機会をマッチングしていきます。
ここでは、2023年10月、本事業の基礎講座第2回「『活動』を通して地域とつながろう 経験・スキルの棚卸しワークショップ」(取締役ファウンダー:市川望美が講師登壇)の様子をご紹介します。
「活動」を通して地域とつながろう ― 経験・スキルの棚卸しワークショップ
講師:市川 望美(非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダー)
対象者:横浜市内在住の概ね60歳以上、仕事等で培った知識・経験・スキルを活かしたい方、地域の活性化に貢献したい方
(西区開催)
日時:2023年10月12日(木)18:30〜20:30
会場:日本丸メモリアルパーク 訓練センター 第1・2会議室
(金沢区開催)
日時:2023年10月31日(火)10:00〜12:00
会場:金沢公会堂(区役所隣接)第1会議室
2023年8月に12周年をむかえたPolarisは、内閣府のビジネスプランコンペ採択をきっかけに設立された非営利型株式会社です。創業期のメンバーによる「子育て支援」と「まちづくり」の視点を継承しながら企業や自治体と協働し、「誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会」を実現する、さまざまな事業を行っています。
その事業の一つとして、2021年から世田谷区でシニアの就労マッチング事業「R60-SETAGAYA- 」に取り組んできました。そこで気づいたのは、今のシニア世代の人たちはひと昔前よりも心身ともに若々しいことです。そこで、「よこはまポジティブエイジング」を共に進めていくにあたり「シニア」「エイジング」という言葉のイメージについて、改めて問い直す必要があると考えました。
そこで、まずは参加者のみなさんと「シニア」「エイジング」という言葉についてディスカッション。参加者の持つ「シニア」「エイジング」のイメージは多様で、年を重ねたからこそ得られた能力に価値を置く発言も多くありました。その一部をご紹介します。
- 「シニア」「エイジング」ということばにはネガティブなイメージがある。「ジェネレーション」のような、年齢的な制限のない、活発に動けるイメージの呼称が良い。そのほうがもっともっとポジティブに動けるのではないだろうか。
- 年をとっても前向きに動ける。
- シニアといっても、本当に幅広い方たちがいらっしゃいます。年齢だけでひとくくりにして考えるのは、あまり意味がないなと思います。
- シニアだからこそ社会貢献ができる、そういうことをやっていきたい。
- たとえば「エイジングビーフ」のように、熟成された肉のようなイメージ。上質でおいしい。
- 「子育て中のママだからこうしなさい」みたいに言われるのも疑問でした。エイジングも同じことではないでしょうか。
- 弁護士や行政書士のような専門職の方の補助は、シニアだからこそ 経験値や傾聴力など、色んな事が役立つのではないか。
- いいことも悪いことも、受け入れながらも、前向きに考えていきたいです。
このような意見からもわかるように、シニア世代のみなさんは、「シニア」「エイジング」を画一的に受け止めておらず、多様な価値観で接しているようです。
自治体や企業がシニアにむけた事業を考えるとき、年を取ることはマイナスイメージではなく、それまでに得てきた経験を活かすというポジティブな捉え方をする人が増えていることを一つのファクターとして位置づけると、さまざまな解決が生まれてきそうです。
参加者の方が「ポジティブエイジング」を自分ごととして問い直した後、市川の講義に入っていきます。
これまで、人のライフサイクルは「学校で学び、働いて、余生を楽しむ」という、3つのステージが順番にやってくる「3ステージ制」のイメージでした。しかし今は、人それぞれのタイミングで、ステージを組み合わせながら多様なライフスタイルを実現する時代です。
イギリスの研究者リンダ・グラットンは、2012年の著書『ワーク・シフト』で100年ライフを定義し、《100年ライフを自分らしく生き生きと暮らすためには、自分が必要とするタイミングで「学ぶ」と「働く」と「楽しむ」の3要素を組み合わせながら変化していくことが重要である》と指摘しています。
市川は、『ワーク・シフト』内で提唱されている、地域を中心に豊かな100年ライフを送るための3つの無形資産「生産性資産」「活力資産」「変身資産」について、それぞれどのようなものかを紹介しました。キャリアやスキル、専門技能などは可視化された資産ですが、その他にも私たちには周囲の人たちとの豊かなつながりや、変化を恐れず柔軟に対応する力といった、100年ライフに欠かせない無形資産があると語られています。
新しいことへの挑戦は若者だけの特権ではありません。自分についてよく知り、人的なネットワークを持つことは、人生の大きなプラスになります。今は年齢にかかわらず、自分の可能性を信じて開花させ、開拓していける時代なのです。
コロナ禍により、オフィスへ出勤して働く以外のさまざまな場所での働き方が定着しました。労働形態も、従来の正社員やパートタイムといった労働雇用契約のほかに、業務委託契約などの多様な働き方が一般化してきています。
シニアの働き方の選択肢のひとつに「シルバー人材センター」があります。シルバー人材センターは法令にもとづき都道府県知事が設置運営する公益法人で、高齢者に軽作業を提供しています。何か提供できるスキルがある人には、オンライン上でマッチングされるシニアむけのクラウドソーシングの仕組みもあります。
ミドルシニアが地域とのつながりを活かして働くとき、報酬をきちんともらいたい人もいれば、心身の健全を目的として社会活動に参加したいという人もいます。地域に暮らす人が自身のネットワークを見直すことで、働き方の選択肢が増えていきます。自身がどのように仕事に関わりたいのかを知るほど、より自身に合ったマッチングになるのです。
ここで、ポジティブエイジングにつながる活動事例を紹介します。
世田谷区では、社会の変化に合わせて、多様な働き方ニーズと地域の仕事をつなぐ取り組み「R60-SETAGAYA- 」が行われています。行政が区内の事業者と連携し、ミドルシニアの多様な経験とスキルを活かして、身近な地域で仕事と働きたい人をマッチングする事業です。
(Polarisは2021年のモデル事業からかかわり、その後も世田谷区および世田谷区産業振興公社から業務の一部を受託し、役割を担ってきました)
「R60-SETAGAYA-」で参加者が引き受ける仕事はさまざまです。学童保育や障害者施設の送迎ドライバー、ボウリング場での英語レッスン、保育園での家庭菜園のお手伝い、飲食店の調理補助、アパレル会社での洋服のリメイク、商店街のくじ引きのお手伝い、外国人労働者とのコミュニケーションを海外赴任経験者がサポートし業務を円滑化。Excelを使うようなパソコンスキル系と若い経営者の相談相手になるメンター業務は人気でした。ドローンを飛ばして屋根の診断を行ったチームもありました。スマホを持って散歩し、工事現場の写真を撮って企業へ送るサービスでは、撮影のためだけにオフィスから遠い現場に足を運ぶ必要がなくなり、大変助かったと事業者に喜ばれました。
R60-SETAGAYA-で「こんな仕事をしてみたい」というアンケートを取ると、高齢者の方にメイクアップをして前向きな気持ちと楽しい時間を提供したい、学生の進路相談で人生経験を活かして支えたい、独り暮らしの人とスポーツ観戦や街歩きを一緒にしてあげたいなど、多様なアイデアが出てきました。これらは、1人ひとりの人生経験があるからこそ出てくる仕事のアイデアといえるでしょう。
Polarisは、全国各地のさまざまな取り組みが行われている自治体の事例にかかわっています。たとえば、白神山地の麓にある人口3000人の小さな町、秋田県藤里町では、子育て中の人が「自分たちの まちで何か役割を作りたい」と考え、藤里ローカルベンチャー振興協議会と一緒に町役場の仕事や有償ボランティアの機会をつくり、そこからコミュニティができ、自分たちのまちで働く選択肢を増やしています。
京都府の「子連れワークスタイル実証実験」では、株式会社 ウエダ本社、utena works株式会社、Polarisの3社で協力し、場の運営を行いました。
長野県飯綱町では、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせたワーケーション事業で地域の人たちと交流を行いました。
住まいの近くで地域との関わりを持ちながら働くスタイルを、Polarisでは「ローカル」と「コワーキング」を掛け合わせて「Loco-working(ロコワーキング)」と呼んでいます。仕事は必ず相手先があって成り立つもので、何か仕事をするということは、新しい価値観に触れあうことも含めて、人とのつながりが前提になっています。地域で何らかの役割を担えば、地域の誰かとつながるきっかけにもなります。
その後、参加者は市川によるガイダンスのもと、自己紹介を兼ねたスキルの棚卸しを行い、自己分析に使用される心理学モデル「ジョハリの窓」を応用したワークシートを使って、自身のキャリアを振り返りました。
ライフストーリーを語ったあとは、他のメンバーからフィードバックをもらいます。そのフィードバックを通して、自身の理解がさらに深まり、それまで気づいていなかった自身の価値や可能性を再確認することができるのです。
【参加者の感想】
・事例が面白かった。自分のスキルや経験を再度考えることができました。(60代男性)
・具体的な事例が多く、わかりやすかった。(70代女性)
・自分を再発見する手法を学べた。(70代男性)
・多様性について再考する機会になりました。(50代女性)
「ポジティブエイジング」という言葉から受ける印象はさまざまでしたが、地域での活動を通して地域とつながる経験は、何か新しい定義を見つけて新しいものを作っていこうというチャレンジの前提になり得るという視点を共有することができました。
Polarisはこれからも、多様なはたらき方をつくるべく、地域イノベーション・はたらき方支援に取り組んでいきます。
「心地よく、ちょうど良い。」をテーマとしたレンタルオフィス、MID POINT。
今回は、MID POINT大森のコミュニティマネージャーを1名募集します。
コミュニティマネージャーは、シェアオフィスに入居している方とのコミュニケーションを図り、心地よく暮らし働くサポートをする仕事です。入居者の方は近隣にお住まいの方が多く、地域の魅力を共有しながら、自宅とオフィスの真ん中にあるサードプレイスの心地よさを一緒につくっていきます。
営業日:平日(土日祝日、年末年始、夏季休業期間を除く)
勤務時間:11:30~17:00
報 酬:7,700円~8,250円/日(休憩なし)
研修(オンライン・現地):2,000円/回(※1回2時間程度×2回)
トライアル期間の報酬(1,113円/1時間あたり)
※トライアル期間:勤務日数10日程度。業務の習得状況により期間は変動します。
条件:
• 基本的なPCスキル(Word/Excel/PowerPoint/Googleツール)
PC・スマホの業務ツールで仕事を行います。
Teams、Googleツール、MicrosoftOffice等の実務経験がない場合は、必要に応じて実務を行いながら習得していただきます
• チャットツールでの業務連絡に対応できる
• 基本的なメールマナー
• 新しいアプリケーションを使用することに抵抗がない
交通費:別途一部支給(往復500円まで)
契約形態:業務委託
勤務地:
MID POINT大森
東京都大田区山王2丁目5‐13 5F
(JR京浜東北線「大森」駅(北口)より徒歩2分)
募集人数:1名(シフト制、週2~3回程度)
※エプロンの貸与。制服はありませんが、服装規定あり。
説明会ご応募後に日程を調整します。
説明会時に詳細のご案内をさせていただきます。
※応募フォーム内の日程については希望日時を
入力するようにしてください。
下記「応募する」ボタンよりご応募ください。
※応募多数の場合は、早めに締め切ることもあります。
ご不明な点等ございましたら、下記メールアドレス宛にお問い合わせください。
midpoint.lounge.office@polaris-npc.com
株式会社コスモスイニシアが運営する職住近接のレンタルオフィスです。個室や半個室、会議室を備え自宅の近くで働くことをサポート。仕事だけでなく、コミュニティに参加することで居心地や愛着を深め、リラックスできるデザイン性の高い空間で働くパフォーマンスを上げます。
Polarisが運営する会員制コワーキングスペースco-ba CHOFUは、「はたらく」と「暮らす」をミックスし、調布の街で仕事を通して多様な人たちが混ざりあうライフスタイルを提案する場、つながりの根を張り巡らせる「ワーク+コミュニケーション」空間を提供しています。
これまでもさまざまなテーマでイベントを開催してきましたが、多様な人たちが混ざり合うことをメインテーマにした企画は移転後初めて。ネーミングそのまま、「調布交流会」を5月15日に開催しました。
日時:2024年5月15日(水)19:00〜21:00
場所:co-ba CHOFU
調布市小島町2-51-2 寿ビル2階 京王線「調布駅」徒歩1分
参加費:500円
飲食:持ち寄り(ご自身の分+αお持ちください)
対象:調布が好きな方ならどなたでも
主催:合同会社パッチワークス×非営利型株式会社Polaris
イベント企画のきっかけは「スナックPolaris」*に、co-ba CHOFUの第1号会員の唐品知浩さんが来店したこと。唐品さんは、「このまちで過ごす事が面白いと思えるライフスタイル」を提案する合同会社パッチワークスを当時のco-ba CHOFU会員とのつながりで起業。「ねぶくろシネマ」、「棟下式」、「いっぴんいち」など、全国でイベントを企画・運営しています。趣味や好きなことでつながる大人の部室として「スナック部室」も開催しています。
コロナ禍でco-ba CHOFUを退会して以来、久々にPolarisメンバーと雑談する中で、「地域の人と人とのつながり」というキーワードで意気投合。パッチワークス×Polarisの企画として今回の「調布交流会」開催が決まりました。
「持続可能なイベントにするためには、運営を簡素にすること」という唐品さんのアドバイスを受けて、ただただ交流してもらう場を用意。食べ物も飲み物も各自持参してもらい、自己紹介以外、登壇者のスピーチもゲーム大会も賞品もない、“オール持ち寄り形式”のイベントがスタートです。
*「スナックPolaris」:co-ba CHOFUの会議室を即席スナックにしつらえ、月1回、地域の人がママ・マスターとしてカウンターに立つミニイベント。
本イベント参加条件の「調布が好きなこと」という人が、スタッフを入れると総勢50人弱。
「調布交流会」の冒頭にPolarisとco-ba CHOFUの簡単な紹介の後、さっそく参加者の自己紹介タイムです。
IT企業の新規事業、低糖質菓子の製造販売、木製サッシの販売、家具の企画、老舗和菓子店、スタイリスト、トリエ京王の設計、男性の育休推進、調布の街マップ制作、柴崎の街マップ制作、AIの開発、コワーキング運営、子ども食堂、ネイリスト、カフェ経営、グラフィックデザイナー、カメラマン、焼き芋屋、動画制作、京王線沿線の不動産、「映画のまち調布」のロゴ制作などなど、多彩な生業の方が集いました。
co-ba CHOFUを初めて知った人、深大寺に移り住んできたばかりの人、調布在住40年の人、学生時代を調布で過ごした人、仙川湯けむりの里が好きな人、八王子を盛り上げたい!と参考にしたい人、調布駅周辺の壁画の仕掛け人、高校でデジタルの授業をしている人、地域の課題を解決したい人、多摩川でカヌーをしている人、かつてPolarisで仕事をしていた人、調布の面白い人と知り合いたい人、調布愛は負けないという人などなど。
面白そうな人が集まりそうという予感はしていましたが、予想をはるかに上回る多様な人々の大集合。
後半のフリータイムには、自己紹介の話題を糸口につながっていく人たち、名刺交換する人たち、久しぶりの再会を楽しむ人たち、旧知の仲のように話し込む人たち、近くにいても声が聞こえないくらい賑やかな、あっという間の2時間となりました。
自分の分プラスアルファで持ち寄りをお願いしていた食べ物・飲み物も十人十色。お酒のおつまみ、総菜、菓子、手料理。ビールにワインにシャンパン。食べきれないほど集まりました。
たくさんの人と繋がれて面白かったという声、知らない人とつながるきっかけがあるのはありがたいという声、つながりは継続することが大切なので次回もぜひ参加したいという声、何か新しいムーブメントが起きそうな予感がするという声などが寄せられ、皆さんの生き生きとした表情から、多くの参加者にとって良い時間になったようでした。
co-ba CHOFU会員のつながりで起業した唐品さんは、どうやってつながりを作っていったのかと聞かれることが多いと言います。自身はco-ba CHOFUの縁で共に会社をつくる仲間とつながったため、人と人をつなぐには、共に時を過ごし、場を共有できる機会(気軽な交流会)が最適だと感じていたそうです。全国各地で人をつないできた唐品さん。機は熟し、地元・調布で、調布の面白い人がつながるきっかけや、調布の街の人たちがつながるきっかけを生み出してくれました。
Polaris代表の大槻は、今回のイベントに調布の可能性を感じたと言います。「Polarisを通して出会える人とパッチワークスを通して出会える人はタイプが異なります。自分たちだけで企画するのではなく、今回のようにコラボすることで、ものすごい広がりになります。まだ出会っていない面白い人たちが出会うことで、調布の街がさらに面白くなりそうです」(大槻)
今回の交流会はVol.1。調布の街がさらに魅力的になることを期待して、人と人とのつながりの場として、co-ba CHOFUでの「調布交流会」はこれからも続きます。
第2回は2024年7月12日(金)開催です。詳細やお申し込みについてはPeatixページをご覧ください。