市川望美 修士論文より『半分幸せの考察」オンライン講座、体験レポート

著者:スタッフポラリス

市川望美 修士論文より『半分幸せの考察」オンライン講座、体験レポート

非営利型株式会社Polarisで2019年1月に立ち上がった研究部門「自由七科(リベラルアーツ)・ラボ」。 リベラルアーツとは一般教養・教養課程という意味で馴染みがありますが、「自由七科(じゆうしちか)」は、その日本語訳です。

ラボのテーマは「自由に生きるための知恵に出合う」こと。時代が変化する中で、多様な人とつながりながら自由に生きること、その人がその人らしくあること、仕事とその人がより近づき、自分が心地よいと思える暮らし方やはたらき方を実現するための学びや探究を行うこと、を目的としています。

その自由七科ラボで2020年2月17日~4月23日に「自由七科主催ゼミ『半分幸せの考察」~女性のライフストーリーと、選択における個人と社会の関係性』」(0期) が開催されました。


今回は、全6回のこの講座をオンラインで受講した体験を受講生Kさんからのレポートをお届けします。


「自宅で受講できるのなら、ちょっと参加してみようかな」

私は12歳の娘と8歳の息子の母で、業務委託でPolarisに関わる仕事をしています。子どもが二人とも小学生になった頃から、なんとなく自分の思い通りのはたらき方、生き方ができているかなあと思っています。
私の周りの女性たち、ママ友や学生時代の友人も、9割近くが何らかの仕事を持っていて、正社員、パートやアルバイトの他にフリーランスというはたらき方を選んでいる人もいるようです。
一見、それぞれ自分に合ったはたらき方や仕事を選んでいるように見えますが、実際はほとんどの人が、不満があったり、疲れていたり、諦めたような様子だったり…。
女性が仕事を持つことがあたりまえになり、はたらき方の選択肢が増えても解決しないことがあり、それどころか、以前にはなかった問題があるように感じていました。

「一人一人が満足のいく人生を生きるためには何が必要なのだろう?」
「さらに未来を生きる私の子どもたちにはこれからどんな力が必要なのだろう?」

なんとなくモヤモヤと感じていた想いがあって、このゼミにはとても興味がありました。
ただ一方で、家事、育児、仕事で忙しい毎日の中、学習時間の確保ができるかどうかがとても不安でした。受講するかどうか直前まで迷いましたが、なんと、インターネット環境があれば、オンラインで受講できるとのこと。「自宅でオンライン受講なら、移動時間はかからないし、何とかなりそうかな。とりあえず、第1回目の講座に参加してみよう!」と申し込みをしました。

いざ、申し込みから受講まで

申し込みはPeatix というwebサービスで行うようになっていました。操作は簡単で、受講料はクレジットカード払いができ、自宅からでも手軽に申し込みができました。

オンライン講座に参加する際、使用するツールはZoomでした。ITオンチの私ですが、Zoomは仕事のミーティングで日常的に利用しているので、抵抗はありませんでした。ただ、オンライン講座の受講は初めてなので、どんなふうに進んでいくのかなぁ、ついていけるかなぁと少しの不安を感じました。

第1回目の講座は講義がメインでしたが、まずは自己紹介から。どんなメンバーが参加しているのかがわかり、少し気持ちがリラックスした状態で聴講となります。講義をインプットした後は受講生同士で対話形式のアウトプットの時間。Zoomにはブレイクアウトルームという機能があり、受講生2,3人ずつのグループに分かれて、気づいたことや気になったことを個別にシェアすることができました。初めてオンラインで出会う人との会話に、最初は緊張しましたが、話すテーマが決められているので話しやすかったですし、話していくうちに、それぞれのメンバーの経歴や境遇、どんな気持ちで参加しているのかが分かり、次第に打ち解けることができました。

講座終了後にはそのままオンラインで1時間ほどのランチ会。講座の流れを受けつつ、気軽におしゃべりする中で、刺激を受けたり、深く考えずにはいられないような言葉に出合ったりしたことで、終了後には「もう少し講義を聞きたい」「みんなともっと話したい」という気持ちになっていました。

そこで、とりあえず参加できるところまででも構わないから参加しよう(途中で挫折しちゃうかも…)、と2回目を受講、3回目も受講…と続けているうちに、気が付いたら結果的には全6回を皆勤賞で受講することができました。

オンライン講座における受講スタイル、使用ツール、進行について

受講スタイルは次の3つで設定されていました。(受講スタイルは毎回開催数日前に選ぶことができます)
「会場(調布市仙川のPolaris事務所)参加」
「オンライン参加」
「録画視聴」
※新型コロナウイルスの影響もあり、第2回目からはオンラインと録画視聴のみとなりました 。

イメージ写真です

2回目以降のゼミは次のような進行でした。

  • 前回の講座の振り返り【50分】
    (受講生のリアクションシートが投影され、共有。講師:市川さん、ファシリテーター:山本さんからコメント)
  • Zoomのブレイクアウトルームで受講生2,3人ずつのグループに分かれ、振り返りを受けて気づいたことや気になったことをシェア。【15分】
  • 全体に戻ってグループごとにシェア。【10分】
  • 市川望美さんの講義【60分】
  • 質疑応答、次回講座の連絡事項案内【10分】 ・講座終了後、ランチ交流会。(任意参加)【60分】

仕事の都合や体調不良などで当日参加できない人は、Zoomの録画視聴を利用して受講していました。リアルタイムで参加した受講生の人数は、各回約5人程度で、遠くは福岡から参加の方もいました。
事務連絡や情報共有はゼミ生限定のFacebookグループでおこなわれます。Zoomの録画もこちらのグループ内で共有されました。また講座の各回の投影資料はDropboxというストレージサービスで共有されたので、いつでも見ることができます。Dropboxには、各講座の受講後に受講生が作成したリアクションシート(受講内容のまとめや感想などを記載したもの)を提出するようになっていました。

子どもがいる中でのオンライン受講

最初は時間を節約するために選んだオンライン受講でしたが、受講期間中に新型コロナウイルスの影響が大きくなり、子どもたちの小学校も休校に。第3回(3/9)以降は子どもが在宅している中での受講となりました。
子どもたちには予め「今日の10時から12時半まではZoomでゼミ。勉強しているからね」と伝えましたが、受講場所がリビングダイニングということもあり、8歳の息子は講座中も何かと話しかけてきました。
そんなときに便利なのが、Zoomのミュート機能で、こちらの音を参加者のみなさんに聞こえないようにすることができます。子どもに呼ばれてしまった時は、チャットに「5分程離席しますが、音声は聞いています」と書き込んで、ミュートと合わせてビデオをオフにします。離席してしまったところは、後で録画を確認し、もし分からなくなってしまったことがあればFacebook上で質問すれば問題ありませんでした。

写真はイメージです

Polarisでは「子どものいる暮らしの中で働く」ことについて、仕事場(在宅が多いですが、自宅以外の場所のこともあります)にいる子どもを、その場に参加しているメンバーとして尊重する文化があります。「暮らす」と「はたらく」をできる限り分断しないで(もちろん分けた方が良い場や分けることが必要な場もありますが)子どもと大人が心地よくその場にいられるように工夫してきたことが文化となっています。
もちろん、受講中は子どもに邪魔されずに集中したい気持ちはあります。しかし真剣に学んでいる大人たちの姿が見えることは、他では得られない価値のあることだと感じています。

コロナによる変化の中で、価値観を問う学びの時間

ゼミでは人生の選択に影響を与える事柄について紐解いていきました。親や友人からの影響だけでなく、社会的な背景や制度、歴史、土地柄といった様々なものが影響し、当たり前と思っている個々の価値観が、実は押し付けや、「作られた」ものであったりすることに、改めて気づかされました。

受講期間中、新型コロナウイルス感染拡大の影響が日一日と濃くなり、今まで当たり前だと思っていた生活は手に入りがたいものになってしまいました。この過程を経て、まさにゼミで学んだことは「体感」として腑に落ちるものとなりました。このタイミングで「主体的に選択していると認識することの大切さ」や、「認識するために必要なこと」について考えを深める時間を持てたことは、とても幸運だったと感じています。

オンライン講座を受講してみて

初めてのオンライン受講でしたが、対面での受講と比べて特に困った点や物足りない点はありませんでした。逆に会場受講が必須の場合、「ほとんどみんな参加できていない!」と気づきました。小さなお子さんが複数いる人、来月出産予定の人、福岡に住んでいる人…、私も受講を見送っていたかもしれない一人です。今後ますますこういったオンライン講座の価値は高まっていくことと思います。
Polarisではこれからも様々なオンライン講座が企画されているようなので、とても楽しみに思っています。


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