「場をつくり、個性を活かす」、組織を強くするメルマガ

投稿者:polaris_toyoshima

「場をつくり、個性を活かす」、組織を強くするメルマガ

Polarisのメールマガジンをご存じでしょうか。
2019年11月から配信を始めて、6年の歳月が経ちました。一般的なメールマガジンの平均開封率が20%台と言われる中、Polarisのメールマガジンは平均開封率45~50%超で推移しています。

開封率の高いメルマガというと、「どうすれば読まれる文章が書けるのか?」と、ライティングスキルにその答えを求めてしまうかもしれません。しかし、Polarisが高い開封率を維持している理由は「文章のプロがいるから」ではなく、「誰もが発信者になれる『プラットフォーム』を作り、あえて『余白』を残しているから」だと捉えています。「場」をつくり、そこに集う人の個性を活かしていく。Polarisが事業全体で大切にしている「仕組みづくり」がメルマガ発信にどのように影響しているのか、紐解いていきます。

Polaris流・仕事のしくみ、「スキル」の前に「プラットフォーム」がある

Polarisの事業は、まず「プラットフォーム(場)をつくる」ことから始まります。創業時から組織の中心になっているワークシェア業務も、現在Polarisの主軸事業になっているコミュニティ運営も、チームで仕事をシェアする仕組みをつくることからスタートしています。そこにメンバーそれぞれがスキルや経験を持ち寄り、持続可能な体制をつくってきたことで、パートナーであるクライアントの皆さんとの信頼を築いてきました。メルマガの開封率を見ていると、同じことが言えそうです。「誰が書くか」を決める前に、「どんな人が参加しても成立する『構造』になっているか」を考えています。

企業がメルマガを発信する際、特定の担当者の影響を受けやすい場合があります。一方Polarisでは、メルマガそのものを「多様な視点を受け入れる器」と考えています。まずプラットフォームとしてもメルマガがあり、そこにメンバーが自分の経験や視点をのせていく。その結果、特定の誰かの見解に偏ることなく、新しい視点をお伝えできているのではないでしょうか。

全員参加を可能にする、「余白」を持たせた構成設計

では、具体的にどのような「仕組み」で運用しているのか。実際のメルマガの目次構成を(TOPICS)をご覧ください。

■□■ 2025年12月TOPICS ■□■
*1 年次報告書(2024.8.1-2025.7.31)発行のお知らせ(Polaris Annual Report)
*2 自由七科ページリニューアル
*3 【参加者募集】東高円寺周辺エリア 地域情報座談会にご参加いただける方
*4 【イベント情報】調布まちゼミ|スキルと経験の棚卸し ミニワークショップ
*5 【登壇情報】2026年1月24日(土)コミつな研フォーラムにPolaris共同代表大槻昌美が登壇
*6 コミュニティ関連の現場から~アンドエス初のマルシェ開催!
*7 【リレー連載】Polarisの“いま” ~プラットフォームクリエイター~ vol.17

*8 Polaris運営のコワーキングスペース | co-ba CHOFU info
*9 2026年最初のスナックPolarisは1/23(金)開催
*10 編集後記

各項目は、基本的にその月に広報から発信したトピックスで、特に注目してほしい内容から順に紹介しています。その中に、「コミュニティ関連の現場から」「【リレー連載】 Polarisの“いま”」といった項目があるのをお分かりいただけるでしょうか。この項目は、特に固定した担当者を決めることなくディレクターが持ち回りで作成しています。「コミュニティ関連の現場から」は、コミュニティ運営を担当するディレクターが現場で起こっている小さな変化を紹介。「【リレー連載】Polarisの“いま”」は、10名以上いるディレクターが順番に「いまPolarisで起こっていること」を独自の視点で発信してきました。ここには、マニュアルはありません。枠組みを用意し、本文の表現はディレクターそれぞれに大きく委ねています。この担当者を決めすぎない仕掛けこそが、メルマガの構成につくられた「余白」です。

「この枠組なら、あの人の視点が活きるかもしれない」
「今の現場のリアルな空気感は、ここで起きていることで伝えられそう」

内容を決め過ぎずに余白を持たせた構成にすることで、各事業を担当するディレクターがメルマガ=広報を自分事として捉えられますし、読者にはPolarisのリアルをお伝えすることができます。担当者が自ら考え、表現した言葉を持ち寄ったものだからこそ、読者に関心をもってもらえるものになるのではないかと考えています。

繋がりを紡いでいきたい。メルマガの原点と転換点

現在は「仕組み」をつくって運用されている本メルマガですが、その始まりは窮地に陥った状況からでした。

そもそも、メルマガを発信し始めたきっかけは6年前。Polarisの売上が落ちた際に運営方針を見直し、改めて「繋がりづくり」を大切にしたいと考えたときでした。ご挨拶をした方との接点が途切れないよう、Polarisがどんなことをして、どんなことを考えている会社なのかをきちんと伝えていこうと再決心。そこで、名刺交換をした方に定期的にPolarisのレポートをしていくため、メルマガを月1回発信することになりました。デザインスキルもリソースも限られていたため、凝ったHTMLメールではなく、テキスト中心のスタイルを選択。とにかく発信することに重きをおきました。発信を担当したのは当時の役員。持ち回りでコラムを綴り、書き手の顔がわかる距離感を保ちながら想いを伝えてきました。その結果、メルマガへ返信をくださる方もちらほら。Polarisからのメルマガは、会社広報からのメルマガというよりは「知人から自分宛に届いた手紙」として受け入れられるようになりました。

2024年7月、役員からチームへ。「仕組み化」によるネクストステージ

スタートから数年間は、役員を中心としたライティングでしたが、特定の個人の熱量に依存する形では組織の拡大とともに限界が来ます。そこで大きな転機となったのは、2024年7月の体制変更です。今までの5人役員体制から2名の共同代表体制へ変わり、組織体制もよりフォロワーシップ経営を加速させることになりました。これを機に、それまで主に役員が担っていたメルマガを、ディレクターからの発信を増やした内容に転換しました。

「役員が書かなくなったら、読まれなくなるのでは?」

そんな不安もありましたが、杞憂でした。プラットフォームが整ったことで、複数のディレクターがそれぞれの視点を持ち寄れるようになり、メルマガの多面的な魅力が開花。個人の力ではなく、チームの力で50%超えの開封率を記録できるメルマガへと進化したのです。

「読み手」との関係性が育つから、仕事も仲間も集まる

こうした「文通のようなメルマガ」を発信してきた結果、メルマガは単なる読み物を超え、ビジネスツールとしても機能し始めています。

実際に、配信したコンテンツの内容に共感いただき、「メルマガを読んで、Polarisさんに相談したいと思った」と、お仕事の依頼をいただくことも珍しくありません。

また、採用においても大きな成果が出ています。メルマガを通じてPolarisの空気感や大切にしている価値観に触れ、「ここで働きたい」と求人に応募してくれる方も増えています。一方的な宣伝ではなく、温度のある言葉を届け続けることで、読者がいつしか「顧客」や「未来の仲間」へと変わっていく。これこそが、私たちが目指す「場づくり」がもたらしてくれた財産なのかもしれません。

「書くこと」から「場をつくって楽しむ」ことへ

Polarisのメールマガジンが示しているのは、もしかすると「文章のプロフェッショナル」の存在よりも、「メンバーの個性を活かすための『仕組み』」の大切さなのかもしれません。

メルマガでも、「場をつくって楽しむ」

このメルマガの運用スタイルは、私たちが目指す「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」ための、小さな実験の一つでもあります。多様な人が混ざり合い、それぞれの心地よい関わり方で新しい価値を生み出していく。そんな風景を一つずつ増やしていく先に、「誰もが心地よく暮らしはたらくことを選択できる社会の実現」があるのではないか。そう信じて、私たちはこれからもこの「手紙」を綴り続けていきたいと思います。


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