『北羽新報』に弊社に関する記事が掲載されました。
地域の新たな可能性にチャレンジする藤里版ローカルベンチャー推進協議会と地域女性の多様なはたらき方を支援するPolarisが協働で
秋田県藤里町における地域密着型ワークシェア事業『藤里版しごとづくり・働き方推進プロジェクト』をスタートしました
藤里版ローカルベンチャー推進協議会(秋田県山本郡藤里町 会長 佐々木和繁)と、非営利型株式会社Polaris(本社:東京都調布市 代表取締役 大槻昌美)は協働で、地域女性の多様で柔軟なはたらき方を支援する地域密着型ワークシェア事業を、2019年4月より実施しています。Polarisは、東京都世田谷区・調布市をはじめ、地方都市など複数のエリアで、潜在的な労働力となっている女性が、地域において多様で柔軟なはたらき方を実現するための仕組み作りを行っています。その実績を活かし、同協議会との協働の元、藤里町および秋田県北エリアにおいて、主に育児期女性の活躍の機会づくりを軸に、安心して暮らし働き続けるまちづくりの実現を目指します。
藤里版ローカルベンチャー推進協議会について
人口減少・高齢化の進む藤里町にて、起業・創業を可能とするための藤里版ビジネスモデルを構築し、小さくとも自立した起業群が複層的に立ち上がる場所をつくることを目的に立ち上げられた地域団体。個別の起業希望者・事業承継希望者に対する伴走支援の他、子育て中の女性にターゲットをあて多様な働き方を推進するという本プロジェクトの実施を通じて、若手世代、ひいては子どもたち世代が藤里でくらし、働いていくことのできる機運づくり・しくみづくりに取り組んでいます。
非営利型株式会社Polarisについて
「誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会の実現」を目指し、特に「潜在的な可能性を秘めた地域の女性たちが、身近な地域の中で多様なはたらきかたを実現するための仕組み作り」に取り組む会社です。
【ワークスタイルの変革】
身近な地域で、クラウドを利用しながら、チームで働くワークシェアの実践。今の暮らしの中で働き方を最適化します。
【ワークシフト】
自分たちの暮らす地域で、ともに新しい価値を創出します。生活からの視点やまちにある資源が、地域×企業の連携によって価値となり、就労機会を得られなかった人たちが参画できる事業モデルとして、地域での持続可能なはたらきかたにつながります。
上記2つの方針で「働きにくさ」という社会課題を無効化し、企業価値と社会価値の双方の実現を目指しています。
藤里版ローカルベンチャー推進協議会
設立: 2018年1月
所在地:秋田県山本郡藤里町藤琴字藤琴24番地3
会 長: 佐々木 和繁
URL: http://f-redesign.jp/localventure/
非営利型株式会社 Polaris
設⽴:2012 年 2月
所在地:東京都調布市仙川町 1-16-4 栗本ビル 3F
代表取締役: 大槻昌美
URL:https://polaris-npc.com/
本件関するお問い合わせ
非営利型株式会社Polaris 山本弥和
連絡先:info@polaris-npc.com
地域密着型ワークシェアとは
地域の企業と地域の人材が連携し、ワークシェアを通して地域における企業の課題と、地域女性の働く上での課題に対し、双方がお互いの資源となることで解決する仕組みです。
Polarisが推進するワークシェアは、テレワークを活用し、時間と場所の制約を越えて業務に従事することを可能としますが、地域密着型ワークシェアにおいては、「その町で」「その町の人が」参画することを前提としています。地域事業者は自社の人的リソースの課題を地域女性の活躍の機会とし、地域女性は業務を通し、地域事業者の経営支援や地域活性化に貢献することで、結果として、地域における多様な働き方を実現し、働きやすく、暮らしやすいまちづくりに寄与します。また、地域密着型ワークシェアの推進においては、地域間連携も重要な要素の一つとなります。多くの地方自治体では、人口減少や流出、就労機会、雇用種類が少ないなど、働き方の選択肢が限られている事などが課題となっています。地域経済が衰退していくなか、愛着のある地域で働き、暮らし続けるためには、地域を越えて仕事を軸に多様なリソース・経験・課題を共有することが必要です。同様の仕組みを活用する地域が連携し、プラットフォームとして機能することで、単独の地域だけでは解決できない課題も解決につながっていきます。
「地域密着型ワークシェア」推進基盤づくりとは
トライアル案件の実施や、新規事業開発など、ワークシェアの実践を通しながら推進基盤づくりに取り組みます。Polarisのリソースを活用しながらトライアルを実践し、徐々に地域人材が参画する運営へと移行していきます。
■取り組みのイメージ
本事業を通し、地域における暮らし方や働き方、地域経済の新たな可能性にチャレンジしていきます。
地域のくらしを伝える「地域コンシェルジュ」に、あなたもなってみませんか?
「地域コンシェルジュ」とは…
新築分譲マンションの購入を検討されているお客様へ、物件モデルルーム内で、自分たちの暮らし方や、地域の情報をお伝えするお仕事です。
普段みなさんが何気なく“暮らしていること”や“地域での子育て経験”が、実はマンションの購入を検討されているお客様にとって、とても大切な「価値」になります。
※マンション販売のお仕事ではありません。
東急多摩川線 矢口渡駅近くの新築分譲マンションでは、「くらしのくうき相談会」サービスの導入が決定しており、「地域コンシェルジュ」をやっていただける方を募集しています。
対象:東急多摩川線矢口渡駅周辺にお住まいの子育て中の女性
勤務曜日・時間:週末のお仕事になります。月2回、3時間~(シフト制)
報酬:1時間あたり1200円以上(交通費込み)
※研修中も報酬をお支払いさせていただきます。
※研修スケジュールは状況に応じて変更になる場合があります。
1月中旬 平日2時間
場所:東急多摩川線下丸子駅周辺会場
報酬:5000円 (交通費込み)
託児:ご相談ください
1月中旬 平日2時間
場所:東急多摩川線下丸子駅周辺会場
報酬:3000円 (交通費込み)
託児:ご相談ください
1月下旬 平日2時間
場所:東急多摩川線下丸子駅周辺会場
報酬:3000円 (交通費込み)
託児:ご相談ください
2月初旬 平日2時間
場所:東急多摩川線下丸子駅周辺会場
報酬:3000円 (交通費込み)
託児:ご相談ください
2月初旬より (週末のお仕事になります)
「地域コンシェルジュ」にご興味がありましたら、一度研修にご参加いただき、お仕事をするかどうか判断していただければと思います。
研修への参加を希望される方は、ロコワーク事務局宛に、件名を「【くらしのくうき大田多摩川】コンシェルジュ研修」としてメール送信ください。
応募〆切:2019年12月6日(金)まで
ご不明な点などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
ご応募お待ちしております!!
「くらしのくうき相談会」 とは?
東洋経済オンライン掲載記事
主婦の「普通の情報」に大きな価値があったマンション販売で地域のリアル情報を提供
マンションラボ掲載記事
地域住人の「生きた街情報」を伝える取り組みがマンションの資産価値を上げる?
企画運営:非営利型株式会社Polaris
Polarisでは、「クロスガーデン調布」にて“地域とつながる”“女性起業支援”をコンセプトに、〈Polaris企画協力〉の平日ワークショップイベントを毎月開催しています。
12月は2つのワークショップイベントに加えて、24(火)のクリスマスイブには、「クリスマスミニマルシェ」を開催します。
ハンドメイドアクセサリーや雑貨、お菓子など、個性豊かな作品やワークショップをお楽しみください。
場所:クロスガーデン調布 2階エスカレーター前(ASBEE前)
東京都調布市菊野台1-33-3
最寄り駅:京王線「柴崎駅」徒歩4分、京王線「つつじヶ丘駅」徒歩8分
参加方法:当日ご利用いただいた税込500円以上(合算可)のレシートの提示、もしくは新規でLINE@のお友達登録された方
(おひとり様1回/先着人数に達した時点で受付終了)
受付開始時間:10:45より受付開始いたします。
黒い板にカラフルに描くチョークアートを体験。
写真のスノーマンの絵を描きます。
あらかじめ板に下がきがしてありますので、ぬり絵のように楽しめます。
描き心地の良いクレヨンのような画材を使用しますので、つい夢中になってしまいます。
やれそうな方は文字や背景をアレンジして、もっとおしゃれな作品にしてみましょう。
講師:永井裕理子
各回先着5名様
水引の色味を楽しむ簡単なワークショップです。
ネックレス、ピアス、イヤリング、ストラップのいずれか1つをお作りいただけます。
講師:あそびのわとわ(関川房代・坂井美穂)
随時受付 先着20名様
会場:クロスガーデン調布1階エントランスホール(バーガーキング前)
開催時間:11時~15時
@craft-アットクラフト
輸入壁紙を使った雑貨の販売とワークショップ(ミニクリスマスツリー&アクセサリー)
輸入壁紙で制作したカードケース、ペンケースなどの雑貨類及び、アクセサリーの販売をします。
また、輸入壁紙を使ったミニクリスマスツリーやイヤリング、ピアス制作のワークショップを行います。
(参加費)
◎クリスマスツリーづくり 300円(子ども特価:100円)
◎イヤリング&ピアス 1,000円
※ワークショップは随時受付
aynya.dora
ニット小物販売とスタンプのワークショップ
ニット、レースを使用した小物、オリジナルイラスト小物の販売をします。
また、スタンプを使用した、ミニ封筒、ポチ袋づくりのワークショップを行います。(参加費500円)
※ワークショップは随時受付
Luv2m
海を感じるアクセサリーの販売と好きなパーツを選んで作るピアス、イヤリングのワークショップ
天然石やシェルなどを使い気軽におしゃれを楽しんでいただける価格やデザイン、そして金属アレルギーの方でも安心して着けられるサージカルステンレスを使用したアクセサリーを販売します。
オリジナルピアス・イヤリング作り
各回先着3名
(参加費1,000円)
グッドモーニング調布!
・深大・仙川みつばちプロジェクト
調布産(深大寺・仙川)のはちみつの販売
・しまねこや〜低糖質おやつのお店
調布産はちみつを使ったお菓子の販売
・緑化部
冬用苗販売と寄植えデモンストレーション supported by小林園芸
子育て中の女性はまとまった時間を働くことに使うのが難しい現実があります。
預け先の問題や子どもに寄り添いたい気持ち、その一方で働くなら責任を持ってコミットしたい気持ち。
また、今子どもに寄り添う選択をしてもいずれ子育ては終わります。
その時になってはたらきたいと思っても自分がやりがいをもってコミットできる仕事に出会う可能性は残念ながらとても低くなってしまいます。
セタガヤ庶務部では「小さくても働き続けること」で自信を失わず、子どもの成長に合わせて、また自分のライフステージに合わせて働く選択肢を持ち続けることを応援しています。
続けることで次のステップが軽くなる。
続けることで働く仲間を持ち続けることができる。
働くことで社会とのつながりを確かなものにできる。
今の暮らしも大事にしながら未来の自分や子どものために一緒に働きませんか?
実際にどうやってチームで働いているの?
今の自分が力を発揮できる仕事はあるのかな?
少しでも気になったら、一度説明会へご参加ください。
日時:12月9日(月)10:00~12:00
オンライン参加の方法
Polarisでは、ZoomというWeb会議システムを活用しています。
はじめてご利用される場合は、下記いずれかのアプリケーションを予めインストールしてください。
開催が近づきましたら、参加申込者にメールでミーティングIDをご案内いたします。
・PC
こちらよりダウンロードしてください。
・スマートフォン
iPhone: iOS Zoomアプリ
Android: Android Zoomアプリ
お申込:こちらよりお願いいたします。
定員:10名
※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください
Polarisが受託している、株式会社コスモスイニシアの事業の一つであるレンタルオフィス「MID POINT」内のラウンジ運営。
この度、「MID POINT目黒不動前」に続き、2019年12月に「MID POINT大塚」がオープンします。
それに伴い、「MID POINT大塚」のラウンジ運営スタッフを募集します。
など。
わたしたちと一緒に「MID POINT大塚」というコミュニティに関わってみませんか?
「MID POINT目黒不動前」のコミュニティマネージャーの声
一緒に作り上げていく、MID POINTという新しいコミュニティ。
https://www.cigr.co.jp/mp/voice/20190426-01/index.html
ご興味・関心、魅力を感じた方は、下記、募集要項・業務内容をご確認ください。
エントリーをご希望の方は、スタッフエントリーフォームにて必要事項を入力しご応募ください。
営 業 日:平日(土日祝日、年末年始を除く)
勤 務 地:東京都豊島区南大塚2-38-1村上ビル
勤務時間:11:30-17:00
報 酬:6,050円/日(休憩なし)
遠方の場合、交通費別途支給
募集人数:2人(シフト制、週1〜2回)
※カフェエプロンの貸与。 白シャツ持参。
契約形態:業務委託
MID POINT大塚の 共用スペースである8階ラウンジの受付業務および管理業務 (基本的なパソコン作業あり)/コミュニティ活性イベントサポート業務 /他フロアのケア(会議室の簡単な清掃など付随する業務エリア) etc…
スタッフエントリーフォームよりご応募ください。
ご不明な点等ございましたら、メールにてお問い合わせください。
MID POINTについて
職住近接のレンタルオフィスです。個室や半個室、会議室を備え自宅の近くで働くことをサポート。仕事だけでなく、コミュニティに参加することで居心地や愛着を深め、リラックスできるデザイン性の高い空間で働くパフォーマンスを上げます。
MID POINT大塚について
目黒区不動前に続く2店舗目。8階のラウンジにはコワーキングスペースとガラス張りのミーティングスペースを設置。集中して仕事をするときは自分のスペースで、打ち合わせや誰かとコミュニケーションをとりながら仕事をしたいときはラウンジで、と使い分けが可能です。大塚駅から徒歩5分の好立地。都内へのアクセスも気軽です。
コミュニティについて
MID POINT主催や会員主催でのイベントを各種実施しています。コミュニティマネージャーは会員主催の場合に実施のサポートを行います。
関連記事
MID POINTを仕掛けた人々が語る、“新しい価値”とは。
https://www.cigr.co.jp/mp/voice/20190514-01/index.html
11月より、Polarisでは「名刺交換させていただいた方」と「イベントに関する情報発信を希望された方」へメールマガジンの配信をはじめました。
その名も『Polarisの事業レポート』。
Polarisが現在取り組んでいる事業や、未来に向けた取り組み、イベント情報などを、毎月1回みなさまへお届けします。
メールマガジン配信ご希望の方は、登録フォームよりお手続きをお願いいたします。
地域の多様な「はたらき方に出会う」イベントとして、2016年から年に2回実施している「はたらき方マルシェ」。7回目となる今回は「そろそろ その旗あげてみない?」と題し、2019年6月13日(木)調布市グリーンホール小ホールで開催しました。
はじめに、Polaris取締役・野澤恵美より、今回のテーマに込めた想いを伝えました。
野澤:私たちは、自分たちが欲しい暮らし方、はたらき方を作るために、「はたらき方マルシェ」という小さな旗をあげました。最初は来場者も少なく迷いもありましたが、続けることで見えてきたものもあります。そういった今日まで蓄えてきた実感を、色々な方に感じてほしいと、「そろそろ その旗あげてみない?」というテーマを掲げました。今、旗をあげることに迷っている方がいたら、トークセッションや出展者の方との交流を通して、得るものがあればと思います。かえってモヤモヤすることもあるかもしれませんが、モヤモヤしながらチャレンジを繰り返していってほしいなと考えています。
mayu
コンテンツ制作会社プロデューサー、ライター
平日は六本木にあるWebを主としたコンテンツ制作会社に勤務。イベント企画、フリーランスとしてライター業など。とっても手のかかる小学生の2人の娘にいろんな可能性を見せたく、育児と仕事に追われながら、多様な生き方働き方をオンオフ関係なくモヤモヤ悩みながら動きながら日々模索中。
モットーは「とりあえず興味持ったら行ってみる、話してみる、やってみる」。チョコとアイスと漫画を愛する。猫派。人が好き。
薩川良弥(さつかわりょうや)
空き家を“スナックする”会主宰 / 合同会社パッチワークス代表
調布生まれ、調布育ち、調布在住。ファーストキャリアでは会社員としてカフェ、レンタルスタジオ、イベントスペースの運営に携わる。2014年にフリーに転身し、地元調布を拠点に活動を始める。コワーキングスペースのコミュニティマネージャーや、同スペースの会員メンバーと会社を立ち上げ、寝袋に包まって野外で映画鑑賞をするというスタイルが話題となった「ねぶくろシネマ」など、企画からデザインまでを一貫させたコンテンツ製作を行う。また2018年からは個人として調布・深大寺の空き店舗を拠点に、オンラインサロン「空き家を“スナックする”会」を主宰。地域の空き家活用を軸とした取り組みを進めている。
田中東朗(たなかさきろう)
2018年11月 大学の友人2人と共に喫茶室ほんのもりを開業
早稲田大学文化構想学部で哲学・倫理学を学ぶ。在学中に特に影響を受けた本は、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』、ジョルジュ・バタイユ『宗教の理論』『エロティシズム』、ジェームズ・ギブソン『生態学的知覚システム』、エドワード・リード『経験のための戦い』などで、現在の活動も、大学で学んだこと・考えたことが基盤になっている(ような気がする)。好きな小説家は、町田康、小川洋子、今村夏子、村上春樹、綿矢りさ、高橋源一郎。好きな漫画家は、町田洋、市川春子、石塚真一、浅野いにお、クリハラタカシ、宮崎夏次系。好きな魚はかつお、さんま、ぶり。
トークセッションでは、調布や地域でそれぞれ旗をあげている3名のゲストに、旗をあげたキッカケや、現在までの活動を通じて感じたことについてお聞きしました。「地域で稼ぐ」「失敗の捉え方」「モチベーションの維持」「事業において大事にしていること」など、それぞれの事業について語り合いました。
――みなさん、調布出身・在住ですが、例えば渋谷とか都心でやる選択肢もあったと思います。「調布」を選んだ理由はどんな点でしょうか?
田中:調布を選んだ理由としては、仙川が好きだったということと、芸術系の大学があり、演劇や、音楽をやりながら街に関わっている人たちの、このままじゃ食っていけないかも、けどいいや…みたいな、仙川のちょっとゆるい部分、そして、もともと調布で育ったというのと合わせて、やりやすいかなという風に思ったことが理由ですね。
――mayuさんは、ご主人がハンガリーの方、お子さんも2人いて、会社生活、地域活動、日々の暮らしと、たくさんですよね。地域活動の長所、暮らしとの葛藤など、どんな風に感じていますか?
mayu:子どもに多様性や、多様な生き方を知ってもらいたいので、いろいろ連れ回しているんです。子どもや夫も楽しんでもらえるものをと、進めているので葛藤はないですね。自分も地域の知り合いが増えたり、子どもたちに繋がりができたり…忙しいけれど、「やってよかったな」という思いです。また、会社生活と地域活動の両方があることで、調布で知り合ったデザイナーや制作関係の人に、仕事をお願いできたり、その打合せが家の近くでできたり、そんな良さを感じています。私自身は正社員として働いているので、地域や地方関係の仕事はやりたいことであり、基本プラスでしかないのですが、会社員として通い続けることが少ししんどく感じはじめたので、調布でできたらいいなあという気持ちはあります。
――食える、食えない問題、地域で稼げるの?ということもよく聞かれることだと思いますが、その点についてはどんな風に捉えていますか?
薩川:僕は、新しい価値を作り上げるという意味で地域の働き方を考えていますが、価値を作り上げるフェーズは収入にならないことも多いので、食いぶちはちゃんと別に確保しておくのは絶対重要だと思います。不安になってしまうと動きづらくなるので…。もう一つ、「空き家」の事業については、現在は儲かってもいなければ損もしてない程度なのですが、今は自分が貢献できることで、価値を創っていくという時期だと捉えています。将来的にはビジネスとして回っていくための仕組み化という視点は当然重要ですが、まずは自分たちがいいと思える価値を創っていくほうが、進め方として大切な気がしているので、食いぶちとバランスと取りながら、というイメージでやっています。
――旗をあげる、アイディアを行動に移していく過程で、失敗に対する不安で踏み出せないという方もたくさんいるのでは、と思いますが、怖さや失敗をどんな風に捉えていますか?
薩川:そうですね。止めなければ失敗ってありえない、その次の成功のためでしかないと思っているので、結局マインドセットの問題だと思うんです。またアイディアを思いつくのが苦手でどうしたら?と聞かれることもありますが、根本的には、なにか方法論で解決できるわけではなく、自分の中のワクワクするモノ、コト、人に触れて、その気持ちをちゃんと理解することがやはり重要だと思うので、自分がワクワクすることを探すということが一番重要な気がしています。
mayu:失敗もあると思うんですが、大抵寝て起きたら忘れちゃうので、失敗を忘れるというか、死ななきゃいいくらいのマインドでやっています(笑)夫を養いながらの国際結婚って大変で、結構キツかった25才くらいに比べるとだいぶマシだなあと思えるので、「失敗ってなんだろう?」という気持ちですね。
田中:薩川さんが言っていた「続けていれば失敗は無いだろう」が、今僕も一番いい答えだと思います。続けていくことは失敗にはならないし、成功しようと思ってやっているわけでもない…続けていればいい、それが一番だと思います。
薩川:みなさんと話していて思いました!失敗論をやめたほうがいいですね。成功か失敗かの議論は意味がない。失敗だと思っても、後々自分の人生のめちゃくちゃ大事な種になるかもしれない。失敗するか、成功するかっていう議論を一回やめにして、とにかく小さくやってみることがすごく重要なことだと思います。その積み重ねでしかない。
――失敗でも成功でもなく、続けること、ということですが、やり続けるというモチベーション、どうやって維持しているものなんでしょうか?
田中:「ほんのもり」は、昼間は喫茶室を名乗っていて、200円でコーヒーを飲むことができ、夜は僕が塾を開いている、というスタイルです。モチベーションというと、日が昇ってから暮れるまで結構長く、何かしらのことをしていないと暇なんですね。さらに、それに対してお金をもらわないと食べていけないので、そこは仕方なくやっている面はありますが、僕がやっている塾のスタイルは昔からやりたかったこと、ただ単に楽しいし、嫌になることもないんです。
mayu:興味のあることしかやらない、やれない質なので、モチベーションというより、なるべくやりたいことをやってみようかな、という感じですね。
薩川:僕が調布という地域で活動を続けているのは、コミュニティの中で自分の役割を見つけられたからだと思います。他者に必要とされ、また自分も他者を必要とし、互いにドライブしていくあの感覚。僕は調布にそれを見つけられたので、その結果調布が好きなんですよ。調布の街、ハードとしての調布が好きかというと、まぁそこそこ好きというくらい。もっとソフト面、コミュニティとか友達という関係性に対して愛着があると表現した方がピンとくる。そういう属せるコミュニティが生活の中で何層にも増えてくるともっと幸せを感じられるんじゃないかなと思っています。
――先ほど伺ったモチベーションにも繋がるのですが、もう少し深く、本当に大事にしていること、実現したい、未来に見たい景色などもお聞きしたいと思っています。
田中東朗くんが今回のイベント打ち合わせで、「見えないものとか、見えないことを想像できる子どもがもっと増えないといけないと思う」ということを話していたのが印象的でした。事業に対する想いや、こんな景色がみたいと思っていることをお聞かせください。
田中:本当に大切なものは目に見えない、「星の王子さま」にも出てきましたし、大学のころ勉強していた哲学者ウィトゲンシュタインとか、まあ、その通りだなと思うんですが、それとは反対に、「人生には価値があるんだ」ということを、頑張って言葉にしようとする、行動で何かを作ってみようとする、そんな風にやっていかないといけない、そう思える世界を作っていかないといけないだろうなぁと思っています。
薩川:みんなが、自分のライフスタイルの最適解を見つけにいけるような環境を作りたい。めちゃくちゃ儲けなくてもいいかもしれないし、めちゃくちゃ友達はいらないかもしれない。でも1人じゃやだ。そんな風に、自分の気持ちいいスタンスを見つけていくことができれば、みんなそれぞれ幸せなのかな。幸せのカタチは自由だし、他者と感じる幸せも相対的だと僕はすごく思うので、自分にあった形を見つけられるように、いろいろなものを見たり作ったり、あるいは多様な人と出会ったり、刺激をたくさん受けられるような環境を作ることがこのまちで見たい理想の未来像ですね。
mayu:私も子どものときから生きづらさを感じていて、娘も読み書き障害など、まだあまり知られていない障害があったり…。なにか凸凹だった人たちが、ちょっとでも楽しめる、生きやすさを感じるような景色がみたいと思っています。それは娘のためでもあるし、私のためでもある。そして、同じように生きづらさを感じている人たちのためでもあるかもしれないなとも思っていて、何かできる範囲で動いている状態です。みんな生きやすい世界になればいいなぁと思っています。そこはちょっと真面目に。
最後に、「一番簡単な旗のあげ方は、隣の人に“言ってみる”っていうこと。予想以上に反応が悪かったら止めたほうがいいと思うんですけど、めちゃくちゃいいね!って言ってくれたら、ぜひチャレンジしてみてください」と、薩川さん。最初の一歩は、隣の人に言ってみる、また誰かが掲げた旗にちょっと参加してみる。それが、誰かの掲げた“旗”の始まりになるかも知れません。
今回のマルシェの出展数は21店舗。
手仕事の品々や、美味しそうなフード、フォトスタジオ、困りごとの相談サービスなど、多種多様な「はたらき方」を提案するブースが立ち並び、賑わいを見せていました。
出展者ブースには、パネルが展示されており「はじまり」「転機」「現在」「近い将来」そして「はたらき方について」と、それぞれの“旗”をあげたキッカケを知ることができます。ひとつとして同じものがないご自身の起業から現在のこと、そして将来の展望など、それぞれの「起業」のカタチを感じることができるパネルになっています。
「はたらき方マルシェ」に来場された方は、なにかやってみたい、チャレンジしてみたいと思う方もいれば、どんなはたらき方があるか知りたいという方も多かったことでしょう。Polarisは、これからも、「はたらき方で街をおもしろく!」をテーマに、様々な大きさ、いろんな種類の旗を、みなさんとともに掲げていきたいと思っています。
「はたらき方マルシェ」は年2回、6月と11月に実施しております。
ぜひ次回のご参加もお待ちしております。
足立区NPO活動支援センター主催の「まちへかかわる第一歩 ジブンをいかす輪の広げ方」が11月9日(土)に開催されます。
本イベントにて、子育て支援や、まちづくりのNPO活動を含め、17年間地域で事業に取り組んできた弊社取締役ファウンダーの市川望美が講師として登壇いたします。
足立区に在住、在勤、在学の方で、地域活動にご興味のある方はぜひご参加お待ちしております。
開催日時:2019年11月9日(土)13:00-15:30
場所:足立区NPO活動支援センター
東京都足立区梅田7-13-1 梅田図書館1階
定員:20人(先着順:10/12(土)~)
参加費:無料(保育あり:事前申込)
※イベント詳細情報はリンク先のページよりご確認ください。
※イベントに参加される方は申込フォームへ。
Polarisでは、コワーキングスペースやシェアオフィスのラウンジなど、さまざまな“場”のコミュニティ形成支援や運営を行っています。今回は、東京建物株式会社との協働プロジェクトである「Loco-cafe OOOI」の事例を紹介します。
東京建物株式会社が、地域貢献事業の一環として、新築分譲マンション「Brillia品川南大井」の販売センターの1階を、地域の人々が利用できるコミュニティスペースとして開放しました。東京建物、Polarisともに初の試みで、他のマンションデベロッパーでも例のない取り組みです。
「Loco-cafe OOOI(オーーイ)」は、“ひとと、くらしと、まちとつながる” “「おーいっ!」って声をかけられる場所”をコンセプトに、南大井周辺の住民同士、Loco-cafe OOOIに訪れた人、南大井で暮らす現在の住民と未来の住民が繋がる場を目指しています。繋がりや新しい出会いがあり、地域に開かれた場所にという願いが込め、”愛着のある地元“を意味する「Loco」を名称に取り入れました。
カフェという名称ではありますが、飲食の販売は行っていません。利用者ともに、この場を育てていきたいという想いから、備え付けのコーヒーマシンやスペースを利用の際に、「ドネーション」(寄付)をお願いしています。
ドネーションは、コーヒー豆の購入やイベント運営費に充て、地域に還元。ほぼ毎月実施している南大井周辺のクリーン活動「ごみひろォーーイ!」も、ドネーションを活用したイベントの一つです。
また、地域のサークルや会合のスペース、地域住民主催の講座やワークショップの会場として、そして、初めて講師デビューなど、地域の小さな起業の一歩を踏み出す“場”としても多数活用いただきました。スペース利用者の交流会実施など、地域での横のつながりを育む取り組みも利用者から好評だった取り組みの一つです。
Loco-cafe OOOIの日々の運営を担うのは、近隣に住む子育て中の地域女性たち。手芸が得意だったり、断捨離が趣味だったり、保育の仕事をしていたり…。この地域に住む“ふつう”の女性がチームとなり、それぞれの得意を生かしながら愛着のある地元で暮らし、働く「Loco-work」を実現しています。
品川12年在住のひろみさんも、そんなスタッフのひとり。知り合いのFacebookからの情報で、たまたま見つけたOOOIスタッフの仕事。地域に開かれた場ということもあり、業務を通して、普段出会うことのない人たちと出会い、知識や経験が増えていく場所にいられることが嬉しいといいます。
マンションギャラリーの1Fという側面からも、購入予定者や販売の方からも、リアルな街の情報を聞かれることもあります。その街に暮らす人にとっては何気ない地域の情報でも、それを必要としている人にとっては重要な情報。「結婚、出産、子育て、合間に仕事のバタバタな12年の品川暮らしで得たものが、誰かの役に立つと思うと、なんだか嬉しいです」と、ひろみさん。彼女たちの日々の暮らしが、人と人、人と街をつないでいるようです。
2018年9月のオープンから1年、皆様のご支援のおかげで、「Loco-cafe OOOI」は、2019年グッドデザイン賞ベスト100に選ばれました。
また、「Brillia品川南大井」が完売となり、販売センターとしての役割は終了となりますが、「Loco-cafe OOOI」は、引き続き、1Fのカフェスペースのほか、2Fのモデルルームや商談スペースも12月まで利用することが可能です。スペースマーケットと提携し、有料にてスペース貸しを行っており、企業のオフサイトミーティングの会場としてや、撮影スタジオとして活用いただいています。
Polarisの場づくり、コミュニティ形成・運営は「半仕上げ」。私たちがすべてをつくりあげるのではなく、その場に関わる人たち、その街の特性など、様々な要素が絡み合いながら、つくりあがるものです。コミュニティ形成における私たちの役割は、コミュニティを支える環境設定。同じものをたくさん、ではなく、半仕上げだからこそ、それぞれ個性のあるコミュニティになる。そして、サービス提供者と消費者ではない、関わる人たちが地域で新しい関係性を紡ぎ合う、そんなコミュニティつくりを目指しています。