時間や場所にとらわれないはたらき方を実践するPolarisでは、10年以上前から在宅ワークを進めてきました。在宅ワークには通勤が必要ありませんから、遠くに住む人同士でも一緒にはたらくことができます。とはいえ、実際はどんな様子なのでしょうか。
ここではMID POINT事務局メンバーの3名にお集まりいただき、オンラインでの在宅ワークについてお話を伺いました。
在宅ワーク、こんな風にやってます!【①熊本×東京編】Polarisのはたらき方vol.8
在宅ワーク、こんな風にやってます!【②北九州×東京編】Polarisのはたらき方vol.9
在宅ワーク、こんな風にやってます!【③釧路×東京編】Polarisのはたらき方vol.10
【INDEX】
岩崎:実際に会って仕事をすると、チームメンバーの体調や仕事の忙しさなどを身近で感じることができますが、在宅ワークでは状況が分からないので、業務の相談や連絡の返信が遅い時に「どうしたのかな?」と心配してしまうことがあります。
豊島:そうですね。遠隔で相手の状況が分からない中で、返信を催促するのは気が引けます。催促することで相手の時間を奪ったり、急かすことになったりするのではないかと思うので、こちらの問いかけに返事がない時はモヤモヤが残りますね。
杉山:私は隙間時間にスマートフォンで仕事の進行を確認できる便利さが、逆に「課題」に思えます。例えば外出先でスマートフォンの業務メッセージを確認した際、その後すぐに対応できない場合はストレスを感じますし。また、他の業務の合間に別業務のメッセージを見てしまうと、本来すべき業務に集中しづらくなってしまったこともありました。
また、別の業務や私用などで対応ができない時間は、他のメンバーにフォローを依頼する体制がありますが、フォローを求めるべきか迷ってしまうこと自体も悩ましい点です。ちょっとした返信であれば対応できる場合もあるからです。
岩崎:一番心苦しいのは、 MID POINTの現場にいるコミュニティマネージャーから急ぎの対応を求められているのに応えられない時です。質問事項に対して、ディレクターに確認の連絡をし、返信を待つのですが、その間ずっと、コミュニティマネージャーは現場で困っています。こういう、すぐに助けになれないときは、申し訳ない気持ちになります。
杉山:私は以前にディレクターから「事務局チームが状況を把握しているというだけで、コミュニティマネージャーは安心できることもある」という話を聞いて心が軽くなりました。それからは「何もできないけれど確認している、見ている」ということを伝えるために、チャットツールに自分のスタンプを送っています。
岩崎: 相手の様子が見えないことでストレスを感じてしまうこともありますが、MID POINTの7つの拠点を4人の事務局メンバーが分担して担当しており、困った時はそれぞれが担当している拠点での経験や知見を持ち寄って一緒に考えることができます。担当拠点は違っても、業務内容自体は同じなので、「前にこうやって解決したよ」と教えてもらえると、連帯感・安心感があります。そうした点が、やはりチームで仕事をする良さだと思います。
岩崎:会社の理念やはたらき方の理念についてとても丁寧に説明されたので驚きました。今まで業務委託で経験した会社では、そもそも研修があること自体が稀ですし、業務の説明はあっても、理念についての説明をされた経験がなかったので違和感がありました。一方で、私も子育てや介護などがありますので、柔軟にはたらくことができる場には良い印象も持ちました。
豊島:私はPolarisでは人材と会社とのマッチングを重視していると感じました。丁寧な説明にはマッチングを徹底している印象を持ちました。
他の多くの会社では、みんなが同じ時間、同じはたらき方、同じ熱量で仕事をすることを求められますが、Polarisの研修ではホールケーキの話(「それぞれが望む量を分け合うのが平等」という考え方)を用いて、多様性を前提に、それぞれが望む量を得ることが尊重される価値観が伝えられ、とても共感しました。
豊島:新しい感じがしました。私が今まで経験したオンラインの在宅ワークは「自分の仕事だけをこなしていればよい」というドライな感じなのですが、Polarisはそうではないというのが伝わってきましたし、体制としてはチームの方が安心できると思いました。
また、Polarisでは役職はあるけれども、役割の差異を表現しているだけで、上下はなくフラットな関係だという話があり、それもとても良いと思いました。メンバーの一員としてチームに所属し、みんなで協力して仕事を進めていくことを説明され、とても丁寧な印象を持ちました。
杉山:私はそもそもPolaris以外で継続的なオンライン在宅ワークの経験がなかったので、漠然とした不安を持っていました。ただ、Polarisでは広報の仕事の経験が少しありましたので、チームではたらく雰囲気をイメージすることができ、フォローしてもらえる安心感がありました。
岩崎:オンラインの仕事としては、チームメンバーとの距離感がとても近いと思いました。他の会社だと仕事を始める前に身に着けておくべきITスキルについても、分からなければ気軽に質問したり確認したりして進めていく雰囲気にも驚きました。
豊島:オンライン在宅ワークに関わらず、Polarisは導入時の対応がとても丁寧だと感じています。研修やOJTはもちろんですが、業務開始後も伴走をしっかりしてくれる点がとても心強いです。細かな質問も許容されて、レスポンスが良いので気軽に相談しやすいです。私はもともと一人でもくもくと取り組むことは苦手ではありませんが、チーム内に質問しやすい雰囲気があることで、より前向きに業務に取り組むことができます。
もう一つ丁寧だと感じているのは、依頼された仕事の業務範囲がきちんと守られ、他の仕事の依頼の際には、今の私の状況や担当している仕事量などへの気遣いがある点です。
そのようなPolarisの依頼だったら仕事を増やしても大丈夫という安心感があるので、収入アップとスキルアップを目指して徐々に仕事を増やしています。
岩崎:研修で話を聞いて、理想として理解はできるけれど実践されているのかどうか疑う気持ちが大きかったので、10%程度でした。ただ、業務をしていく中で実際に実践されているのを目の当たりにしたので、今は70~80%になりました。常に理念を守ることを大切にし、理念が共有できない場合は、一緒に仕事ができないとしてもやむを得ないと考えるところがすごいと思います。
杉山:私は50%からのスタートでした。そして現在は感覚的には80%くらいです。あとの20%はPolarisで掲げている「未来におけるあたりまえのはたらき方」というのをこれからもっと実践していったり、世の中に広めていったりする伸びしろを期待してのことです。
豊島:私はスタート時は20~30%くらいでした。実際に業務に関わって様々な経験を経ることで、今は80~90パーセントくらいになりました。残りは杉山さんと同様に期待値です。
杉山:研修の時に「真ん中のテーブル」という話が出ましたが(「真ん中のテーブル」に置くことで皆に見えるようにする=業務のことはメンバー全員で情報共有することの例え)、Polarisとクライアントの、対企業同士のことについてもメンバーに情報共有する姿勢には、Polarisが実現したい「対等でフラットな関係性でのはたらき方」が一貫されていると感じます。業務の全体像や進行についてなどひとつひとつ確認できることも、はたらく上での安心感につながっているのかもしれません。
豊島:実際に業務を経験する中で、研修で伝えられていることが理想論ではなく、業務の現場で実践されていることを実感しています。メンバーそれぞれが自分の心地よいペースではたらくことのできるPolarisで、これからも継続して仕事をしたいと思っています。
Polarisでは人材募集の際には必ず業務説明会を実施し、Polarisの理念を理解した上でエントリーすること、さらに業務開始前には事前研修ではたらき方やチームメンバーについて理解した上で業務を行うことを大切にしています。メンバーは一人一人多様ですが、理念を共有することで、チームで心地よくはたらくことができます。
理念に支えられた柔軟なはたらき方を、新しい業務委託のはたらき方として、これからも体現していきたいと思います。
自分のライフスタイルに合わせて、はたらき方を柔軟に選びたい。
コロナ禍による生活様式の変化も相まって、その思いを強くする方は多いのではないでしょうか。
時間や場所にとらわれないはたらき方を実践するPolarisでは、10年以上前から在宅ワークを進めてきました。在宅ワークには通勤が必要ありませんから、遠くに住む人同士でも一緒にはたらくことができます。
一方で、「住まう地域ではたらきたい」というニーズにも応えているのがPolaris。
例えば、運営を委託されているシェアオフィス「MID POINT」(首都圏に7拠点)では、近隣に住む人たちがコミュニティマネージャーとしてはたらいています。
そして、MID POINTではたらくコミュニティマネージャーを遠隔サポートしているのが「事務局スタッフ」と呼ばれる在宅ワークの人たちです。7つのシェアオフィス運営を4名体制のチームでオンラインサポートしています。首都圏のシェアオフィス運営を、遠隔地からオンラインのみでサポートしている仕事とはどんなものなのでしょうか? 今回は、北海道釧路市に在住の杉山美穂さんのはたらき方をご紹介します。
参考)Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
【INDEX】
MID POINTがスタートしたのが2018年11月。東京の目黒駅・不動前駅を最寄りとし、職住近接をテーマにしたシェアオフィスの運営をPolarisが請け負いました。シェアオフィスの運営とは入居者の共有ラウンジに常駐し、コミュニケーションを促しながら、日々の利用をサポートするというものです。コミュニティマネージャーは近隣に住む人が多く、Polarisが人材募集・採用・研修・育成を行っています。
Polarisの仕事のしかたは基本的にチーム制のため、コミュニティマネージャーも数名がチームとなってシフト制で業務にあたります。ただ、チームで業務をする際にはチームマネジメントが必要になります。そこで、ディレクターと事務局スタッフとコミュニティマネージャーたちというメンバーでチームを構成しています。(チームイメージは下図参照)
事務局スタッフの仕事は現地で動くコミュニティマネージャーのサポートですが、その業務範囲は多岐にわたり、次のようなものがあります。
コミュニティマネージャーのシフトが平日11:30~17:00(一部拠点除く)のため、コミュニティマネージャーのシフト時間は、事務局はグループメッセンジャーで進捗確認をしながら、対応が必要になった場合にコメントを返していきます。入居者管理に関わる事務作業もあるため、正確さが求められる一方で、チームがいい雰囲気でいられるように、コミュニティマネージャーたちに寄り添ったメッセージ発信も求められます。全体の業務を俯瞰しながら、チームムードを壊さないように、当たらず触らず見守っていく、緻密さとコミュニケーションバランス力の求められる業務です。
杉山さんはMID POINT事務局の仕事以外にも知人の紹介などで個人事業主として複数の仕事をされており、毎日のスケジュールは次のようになっているそうです。
【杉山さんのある一日】
6:00 起床 朝食の支度とお弁当作り。小学生と高校生の息子、夫を送り出す(車で送っていくことも)
8:00 掃除、洗濯などの家事や子どもたちのクラブ活動関連の連絡など
9:00 業務開始。MIDPOINT川崎、MIDPOINT武蔵小杉の事務局業務。メール等の確認及び対応
10:30 個人事業主として受託しているマーケティング関連の仕事の打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 気分を変えて集中するためにWi-Fi環境のあるカフェ等に移動してPC作業
16:00~20:00 子供の習い事の当番や送迎。買い物、夕食の支度。合間にメール等確認処理など
23:00 次の日の予定によっては、全ての家事終了後、家族が寝静まった頃に残っている仕事をしたり、翌日の仕事の準備をしたりすることも
愛着のある地元で生活しながら、東京のシェアオフィス運営をサポートする仕事。どのように出会い、どのような日常なのか、具体的に伺ってみます。
3年程前に参加したイベントにPolarisの市川さんが登壇していたのですが、そこでPolarisには北海道在住で在宅ワークをしているメンバーがいると聞いたことがきっかけでメンバー登録をしました。
私の夫はいわゆる転勤族で、釧路に転居する前は東京と札幌を行ったり来たりしていました。そのイベントに参加したのは、夫の転勤で東京から釧路へ転居することが決まり、「転居後も東京と繋がれるような仕事がしたい」「初めて転校を経験する小学生の息子との時間を優先しながらはたらきたい」「更年期の症状への不安がある自分の体調に合わせたペースではたらきたい」と模索していたからです。私は札幌出身なのですが、同じ北海道とはいえ釧路に行ったことはほとんどなく、仕事の数が少ないイメージも強かったので、知らない土地での暮らしへの不安はもちろん、仕事を得られるかという不安がありました。市川さんのお話を通じて同じ北海道在住の在宅ワークのメンバーがいると知ったことや、メンバー登録して希望するはたらき方での仕事を得ることができたことで、転居にあたってとても心強い気持ちになれました。
広報の仕事を少しずつ担当するところからスタートし、一昨年の11月くらいからMID POINT事務局の仕事をするようになり、現在はMID POINT川崎とMID POINT武蔵小杉の2拠点を担当しています。
新鮮な魚貝類を日常の夕飯に並べることができる幸せは釧路ならでは
私はライフステージの変化に合わせながら継続してはたらくことを目指して、約20社での仕事の経験があるのですが、Polarisほど関わるメンバーの優しさを感じた会社はありません。
メンバー同士のコミュニケーションがオンライン中心だからこそ、丁寧にフォローしあう力がはたらいているのだと思います。何かあった時にも一方的に決めつけたり、今までの経緯で推測したりせずに、丁寧にヒアリングしたり、多面的に見たりするような、メンバー一人一人に寄り添う文化があります。それがあることで、多様なメンバーからなるチームが良い雰囲気で運営されていると感じています。
また、そのような丁寧な日々のオンライン上のコミュニケーションからは、東京にあるMIDPOINTの現場の臨場感を体感することができ、そこにやりがいを感じています。それまで住んでいた東京での生活と切り離されずに繋がっている感覚は、今の釧路での生活が東京で積み重ねてきたものの延長線上にあることを感じさせ、釧路での生活を前向きでいきいきとしたものにしてくれています。
チームメンバーとのコミュニケーションはテキストベースで行うことがほとんどですが、分かりやすい文章を書くことと、スタンプを使用して、温かみのあるコミュニケーションになるように心がけています。
実は以前の仕事ではテキストベースでコミュニケーションをする際には、できるだけ端的に短い文章で伝えるようにしていました。ところがオンライン上のみのコミュニケーションでそのようにすると、機械的になり過ぎてしまい、まるでAIとやりとりしているかのようになってしまいます。最初は仕事上でのコミュニケーションにスタンプを使うことに戸惑いがありましたが、できるだけ誤解が生じないように、受け取った人が安心できるようなコミュニケーションをすることで、チームメンバーと信頼関係を築くことができると感じています。
Polarisでの在宅ワークにはITスキルが必須ですが、私はもともとパソコンを使った仕事の経験は少なく、Polarisに登録する以前は必要最小限のスキルしかありませんでした。
釧路での生活が落ち着いたタイミングや業務に慣れてきたタイミングで、少しずつ難易度の高い仕事を依頼されたり、仕事の量が増えたりすることでスキルアップしていくことができました。今後もまたライフステージの変化がありますが、Polarisの在宅ワークであればその変化にも柔軟に対応して継続できると感じています。その時その時に「ちょうどよい」「ここちよい」はたらき方で、これからも継続してはたらくことを目指します。
多様で柔軟なはたらき方を実現するものとして、非常に可能性がある一方、対面での業務とはまた異なる難しさも生じる在宅ワーク。
Polarisでは、その難しさを「仕組み」で乗り越え、メンバーひとりひとりが相互にフォローし高め合えるチームの形成を常に目指しています。
【Polarisの「仕事のしかた」とは?】
Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.1
業務委託ではたらく! ―Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.2―
【Polarisのはたらき方】
Polarisのはたらき方vol.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方vol.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方vol.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方vol.4 コミュニティマネージャーという仕事
Polarisのはたらき方vol.5 地域コンシェルジュという仕事
Polarisのはたらき方vol.6 海辺でワーケーション!自然を感じて、自分をリセットすると仕事への集中力もアップ
Polarisのはたらき方vol.7 「伴走サポート業務」という仕事
在宅ワーク、こんな風にやってます!【①熊本×東京編】ーPolarisのはたらき方vol.8
在宅ワーク、こんな風にやってます!【②北九州×東京編】ーPolarisのはたらき方vol.9
時間や場所にとらわれないはたらき方を実践するPolarisでは、10年以上前から在宅ワークを進めてきました。在宅ワークには通勤が必要ありませんから、遠くに住む人同士でも一緒にはたらくことができます。
一方で、「住まう地域ではたらきたい」というニーズにも応えているのがPolaris。
例えば、運営を委託されているシェアオフィス「MID POINT」(首都圏に7拠点)では、近隣に住む人たちがコミュニティマネージャーとしてはたらいています。
そして、MID POINTではたらくコミュニティマネージャーを遠隔サポートしているのが「事務局スタッフ」と呼ばれる在宅ワークの人たちです。7つのシェアオフィス運営を4名体制のチームでオンラインサポートしています。首都圏のシェアオフィス運営を、遠隔地からオンラインのみでサポートしている仕事とはどんなものなのでしょうか? 今回は、北九州に在住の豊島瑠奈子さんのはたらき方をご紹介します。
参考)Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
【INDEX】
MID POINTがスタートしたのが2018年11月。東京の目黒駅・不動前駅を最寄りとし、職住近接をテーマにしたシェアオフィスの運営をPolarisが請け負いました。シェアオフィスの運営とは入居者の共有ラウンジに常駐し、コミュニケーションを促しながら、日々の利用をサポートするというものです。コミュニティマネージャーは近隣に住む人が多く、Polarisが人材募集・採用・研修・育成を行っています。
Polarisの仕事のしかたは基本的にチーム制のため、コミュニティマネージャーも数名がチームとなってシフト制で業務にあたります。ただ、チームで業務をする際にはチームマネジメントが必要になります。そこで、ディレクターと事務局スタッフとコミュニティマネージャーたちというメンバーでチームを構成しています。(チームイメージは下図参照)
事務局スタッフの仕事は現地で動くコミュニティマネージャーのサポートですが、その業務範囲は多岐にわたり、次のようなものがあります。
コミュニティマネージャーのシフトが平日10:00~17:00(一部拠点除く)のため、コミュニティマネージャーのシフト時間は、事務局はグループメッセンジャーで進捗確認をしながら、対応が必要になった場合にコメントを返していきます。入居者管理に関わる事務作業もあるため、正確さが求められる一方で、チームがいい雰囲気でいられるように、コミュニティマネージャーたちに寄り添ったメッセージ発信も求められます。全体の業務を俯瞰しながら、チームムードを壊さないように、当たらず触らず見守っていく、緻密さとコミュニケーションバランス力の求められる業務です。
豊島さんはMID POINT以外にもオンラインの仕事をされており、毎日のスケジュールは次にようになっているそうです。
【豊島さんのある一日】
7:00~8:30 起床。朝食。家事。
8:30 末っ子を幼稚園に送る。小学生と中学生の子どもは登校せず家庭学習の日が多いが
登校する際は付き添う。
9:00~10:00 家事。
10:00~ 業務開始。MIDPOINT事務局業務のほか、Polarisが運営している複数のコミュニティ運営事務局業務など複数案件に携わっている。また、Polarisでの業務の合間にオンラインプラットフォーム提供会社の業務であるメール対応や受発注関係業務を行う。
12:00~ 昼食休憩。家事。
13:00~ 午前中の仕事の続きを行う。体調によっては仮眠をとることもある。
14:00 幼稚園に子どものお迎え、帰宅。
14:00 業務の続き。
15:00~ 子どもを習い事に送る。
15:30~16:30 ミーティング。その後30分業務を行う。
17:00~ 子どもの習い事の送迎。家事など。状況によっては20時くらいまで仕事をする日もある。
愛着のある地元で生活しながら、東京のシェアオフィス運営をサポートする仕事。どのように出会い、どのような日常なのか、具体的に伺ってみます。
InstagramでMID POINT事務局業務の求人広告を見て応募したことがきっかけです。
応募する少し前の時期に、コワーキングスペースに携わる仕事をしていました。在宅ワークと現地での勤務が半々のはたらき方だったのですが、コロナ禍をきっかけに完全在宅ワークになりました。そこで、ITツールを活用することで在宅ワークでも業務が完結できることに気づき、家族の状況や自分の体調に合わせて自宅で仕事ができる在宅ワークに魅力を感じるようになりました。
在宅ワークでの仕事を他にももう少し増やしたいと思って探してみたのですが、多くの求人が、長時間勤務やコアタイムが必須でした。そんな中、MID POINT事務局業務はそのような時間の制約がなく、核家族で4人の子どもを育児中という私の生活スタイルに合ったはたらき方ができることに魅力を感じました。
研修で「Polarisではメンバーの肩書は役割の違い。上下関係はない」という話がありました。実際に業務がスタートすると、例えばミーティングでは参加しているメンバー全員の意見が尊重されて話し合いが進んでいきます。新メンバーである私の意見もフラットに求められるのは新鮮でした。トップダウンではなく、チームメンバー同士の協力体制のもとで仕事が進んでいくのを実感しました。
またそのような一人一人が尊重される環境では、業務に対する適性も理解されやすく、未経験の業務でも「向いてそうだから」と依頼されることがよくあります。自分では気づかなかった適性を見つけてもらい、新たな業務が増え仕事の幅が広がりました。
フラットに伝え合う雰囲気の中では、自分ではやって当たり前だと思っていたことに対しても感謝を伝えられる場面があり、チームに貢献できている実感を持てています。
チームメンバーとのコミュニケーションはテキストベースでのやり取りが主になるので、正しく情報が伝わる様に、簡単で分かりやすい文章を心がけたり、お礼や謝罪はしっかり伝えたりするように心がけています。
特にコミュニティマネージャーとの関係性においては、先輩事務局メンバーがどのように対応していたのか、チャットツールの履歴を遡って学びました。
基本的にはコミュニティマネージャー同士の連携で現場はスムーズに進行しており、それを事務局メンバーは俯瞰していますが、突発事項が発生した際には、俯瞰している事務局メンバーの視点がスムーズな解決の一助となりますので、それを意識してタイミングを計りながらコミュニケーションをとります。
また業務を行う上で困ったことがある時は早めにチームメンバーに伝え、分からない事をそのままにしたりやり過ごしたりしないように気を付けています。相談や質問は相手の時間を奪う心苦しさもありますが、結果的にはそれが仕事の正確性に繋がると考えています。
現場で顔を合わせないと分からないことはもちろんありますが、在宅ワークでもチームメンバーと信頼関係を築いて仕事をすることは可能だと感じています。北九州に住みながら、東京や関東地方在住の人たちと一緒にたくさんの仕事ができていることが嬉しいし楽しいです。自分の体調や家族の状況にあわせてフレキシブルにはたらくことが理想のはたらき方だと思っていたので、今は理想にかなり近い状況です。
また、このようにここちよく暮らし、はたらいている自分の姿を子どもたちに見せることで、子どもたちに良い影響があるのではないかと思っています。
在宅ワークは、私にはとても合っているはたらき方なので、家族の状況や自分の状況に合わせて、仕事の量を増やしたり、新しい業務に挑戦したりして、Polarisでの業務を今後も続けていきたいです。
多様で柔軟なはたらき方を実現するものとして、非常に可能性がある一方、対面での業務とはまた異なる難しさも生じる在宅ワーク。
Polarisでは、その難しさを「仕組み」で乗り越え、メンバーひとりひとりが相互にフォローし高め合えるチームの形成を常に目指しています。
【Polarisの「仕事のしかた」とは?】
Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.1
業務委託ではたらく! ―Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.2―
【Polarisのはたらき方】
Polarisのはたらき方vol.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方vol.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方vol.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方vol.4 コミュニティマネージャーという仕事
Polarisのはたらき方vol.5 地域コンシェルジュという仕事
Polarisのはたらき方vol.6 海辺でワーケーション!自然を感じて、自分をリセットすると仕事への集中力もアップ
Polarisのはたらき方vol.7 「伴走サポート業務」という仕事
在宅ワーク、こんな風にやってます!【①熊本×東京編】ーPolarisのはたらき方vol.8
自分のライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟に選びたい。
コロナ禍による生活様式の変化も相まって、その思いを強くする方は多いのではないでしょうか。
時間や場所にとらわれないはたらき方を実践するPolarisでは、10年以上前から在宅ワークを進めてきました。在宅ワークには通勤が必要ありませんから、遠くに住む人同士でも一緒にはたらくことができます。
一方で、「住まう地域ではたらきたい」というニーズにも応えているのがPolaris。
例えば、運営を委託されているシェアオフィス「MID POINT」(首都圏に7拠点)では、近隣に住む人たちがコミュニティマネージャーとしてはたらいています。
そして、MID POINTではたらくコミュニティマネージャーを遠隔サポートしているのが「事務局スタッフ」と呼ばれる在宅ワークの人たちです。7つのシェアオフィス運営を4名体制のチームでオンラインサポートしています。首都圏のシェアオフィス運営を、遠隔地からオンラインのみでサポートしている仕事とはどんなものなのでしょうか? 今回は、熊本に在住の岩崎千江子さんのはたらき方をご紹介します。
参考)
Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
【INDEX】
MID POINTがスタートしたのが2018年11月。東京の目黒駅・不動前駅を最寄りとし、職住近接をテーマにしたシェアオフィスの運営をPolarisが請け負いました。シェアオフィスの運営とは入居者の共有ラウンジに常駐し、コミュニケーションを促しながら、日々の利用をサポートするというものです。コミュニティマネージャーは近隣に住む人が多く、Polarisが人材募集・採用・研修・育成を行っています。
Polarisの仕事のしかたは基本的にチーム制のため、コミュニティマネージャーも数名がチームとなってシフト制で業務にあたります。ただ、チームで業務をする際にはチームマネジメントが必要になります。そこで、ディレクターと事務局スタッフとコミュニティマネージャーたちというメンバーでチームを構成しています。(チームイメージは下図参照)
事務局スタッフの仕事は現地で動くコミュニティマネージャーのサポートですが、その業務範囲は多岐に渡り、次のようなものがあります。
コミュニティマネージャーのシフトが平日11:30~17:00(一部拠点除く)のため、コミュニティマネージャーのシフト時間は、事務局はグループメッセンジャーで進捗確認をしながら、対応が必要になった場合にコメントを返していきます。入居者管理に関わる事務作業もあるため、正確さが求められる一方で、チームがいい雰囲気でいられるように、コミュニティマネージャーたちに寄り添ったメッセージ発信も求められます。全体の業務を俯瞰しながら、チームムードを壊さないように、当たらず触らず見守っていく、緻密さとコミュニケーションバランス力の求められる業務です。
岩崎さんはMID POINT以外にもオンラインの仕事をされており、毎日のスケジュールは次にようになっているそうです。
【岩崎さんのある一日】
8:00 洗濯物干し・ストレッチ・スマホで漫画を読む など
9:00 MID POINT大塚のTeamsやメール確認
10:00~15:00
東京都内のオンラインプラットフォーム提供会社にて、カスタマーサポート兼システムテスターとして勤務(オンライン)
17:00 夕飯やお風呂の準備。この後、子どものオンライン家庭教師準備や塾の送り迎えなど
21:00 MID POINT事務局作業(日誌や備品注文など)※月末、月初を中心に作業
23:00 就寝
愛着のある地元で生活しながら、東京のシェアオフィス運営をサポートする仕事。どのように出会い、どのような日常なのか、具体的に伺ってみます。
元々は副業として在宅ワークを行っていて、自分にあったはたらき方だなと感じていました。コロナ禍の影響もあってか、オンラインで出来る仕事の幅が増えたと感じ、2年ほど前から、在宅ワーク中心のはたらき方に切り替えました。
数ある在宅ワークの中でも、Polarisの事務局スタッフを選んだ理由のひとつは、コアタイムがないところ。在宅ワークは場所の制約はあまりないものの、コアタイムが設けられているものは多い印象でした。子育て中なこともあり、決まった時間に確実に業務が行えるとは限らないので、暮らしに合わせて、自分のペースで行えるのはいいですね。
事務局スタッフは、ある程度のルーティンの中で仕事ができるので助かります。焦らず行うことができて楽しいですね。
在宅ワークは、困りごとをひとりで抱え込んでしまうと潰れる傾向が高いと感じています。Polarisではメンター的存在が常にいてくれて、社内の相談先がきちんとあること、業務が属人的にならないよう指示書があり、それを常にアップデートしていることなど、「チームではたらく」というフォロー体制がしっかりしていますね。在宅ワークであってもひとりではない、不安に寄り添うチームの存在が心強いです。
コミュニティマネージャーのみなさんの「ストレス軽減」を特に心がけています。
たとえば「フローリングシートが欲しいです」とのリクエストがあったときに、「ウェットのほうがいいか、それともドライのほうがいいか」といった、細かい部分も聞く……ですとか(笑)。備品一つをとっても、場所や状況によって使い勝手は変わりますよね。現場ではたらくみなさんの要望にできるだけ沿いたいと思って、対応しています。
また、疑問にも思ったことやお願いしたいことなどの意思表示をしっかりしています。基本的にチャットツールでのやりとりになるので、記録を遡れるようにテキストで残しておくのも重要ですね。かつ、顔が見えないからこそ、お礼の言葉を欠かさないようにしています。
1歩も家の外に出ない日もありますが、オンラインでも十分にコミュニケーションを取れるので、孤独を感じてつらいということも特になくて(笑)。
ただ、運動不足は心配なので、ストレッチをするなど、最近は体調に気をつけるようになりました。
先日東京に行く機会があり、担当しているMID POINT大塚に初めてお邪魔してきました!
在宅ワークなので、一緒に仕事をしているチームのみなさんと会う機会は確かに限られますが、地方でも都会と同等の報酬で、なおかつPCさえあれば働ける今のはたらき方はとても自分に合っているので、このまま続けられたらいいなと思っています。
多様で柔軟なはたらき方を実現するものとして、非常に可能性がある一方、対面での業務とはまた異なる難しさも生じる在宅ワーク。
Polarisでは、その難しさを「仕組み」で乗り越え、メンバーひとりひとりが相互にフォローし高め合えるチームの形成を常に目指しています。
【Polarisの「仕事のしかた」とは?】
Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.1
業務委託ではたらく! ―Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.2―
【Polarisのはたらき方】
Polarisのはたらき方vol.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方vol.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方vol.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方vol.4 コミュニティマネージャーという仕事
Polarisのはたらき方vol.5 地域コンシェルジュという仕事
Polarisのはたらき方vol.6 海辺でワーケーション!自然を感じて、自分をリセットすると仕事への集中力もアップ
Polarisのはたらき方vol.7 「伴走サポート業務」という仕事
英会話やダイエットなど、一定期間継続して取り組むことではじめて成果の出るものがあります。とはいえ、長期間継続するためのモチベーションを維持するのは簡単なことではありません。苦しい時、挫けそうになった時、誰かに励まされることで、あきらめずに頑張れることがあります。
Polarisで請け負っている業務の中で、目的遂行のために努力する人に「伴走」し、モチベーション維持や進捗管理などのサポートをオンラインで行っているものがあります。豊富な社会人経験や育児経験で培ったコミュニケーションスキルや進捗管理スキルを持つメンバーが、対象者のバックグラウンドに寄り添ってサポートします。
今回はオンラインのプログラミングスクールで受講生の目標達成を支援する、「伴走サポート業務」の仕事内容と、はたらき方についてご紹介します。
【INDEX】
「伴走サポート業務」とは、継続が難しいことに取り組んでいる人や、そもそも継続自体を苦手とする人を対象に、オンライン上で、目的遂行のための進捗管理を行ったり、モチベーションアップするよう「励まし」や「寄り添い」のメッセージを送信したりすることで、目標までの継続をサポートする仕事です。
今回はオンラインのプログラミングスクールの受講生サポートの事例を参考に、「伴走サポート業務」の仕事をご紹介します。
異業種、あるいは異職種からプログラマーやエンジニアへの転職を目指して、オンラインでプログラミング学習を行う受講生のサポートを行うため、週に2回程度、学習の進捗管理とチャットでのメッセージ送信をしています。
受講生サポートの体制は、目標達成のために3つのサポート役があり、「伴走サポート業務」のメンバーは、ほかの役割のサポーターとコミュニケーションを取りながら、オンラインチャットで学習意欲が高まるようなサポートを担当しています。
学習意欲が高まるような励ましや寄り添いのメッセージを送ることで、受講生が前向きに楽しく学習に取り組めているか、学習方法や学習時間の確保ができているかなどを確認していきます。仕事やプライベートと学習の両立などで悩んだりしていないかなども、日々の学習の様子を追いながら細やかにフォローしていきます。
「伴走サポート業務」は、様々な社会人経験を持つ女性、複数人がチームとなって情報共有しながら仕事を進めていきます。今回は、オンラインのプログラミングスクールで「伴走サポート業務」の仕事をしている北村さんに、仕事への取組みの様子を伺いました。
――「伴走サポート業務」の仕事を始めたきっかけを教えてください。
2年程前、コーディネーターの野村香奈さんに声を掛けていただいたのがきっかけです。
当時、くらしのくうきのエリアリーダー業務を担当しており、オンラインで地域情報コンシェルジュメンバーのサポートをしていたのですが、そこでの「コミュニケーションを取りながら、相手に合わせて情報提供する」経験を活かせる業務と聞いて興味を持ちました。
ITオンチの自分にプログラミングスクールの受講生のサポートが務まるのか不安がありましたが、業務を全て在宅で行うことができるという点に魅力を感じてお引き受けすることにしました。
私は人と関わる仕事が大好きですが、接客業務などはほとんどがオンサイトの仕事です。子どもの預け先に悩まなくて良いので安心して仕事をすることができると思いました。
――実際に「伴走サポート業務」を経験してみて、この仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
やはり受講生のモチベーションアップに貢献できた時にやりがいを感じます。
3~4か月の受講期間中には、どうしてもモチベーションが下がってしまう時期や学習内容の難易度が上がって学習の進捗スピードが落ちてしまう時期が出てきてしまいます。そのような時に、受講生の人柄やバックグラウンドに配慮しながら、寄り添いや励ましの言葉をかけたことで、受講生から「モチベーションを持ち直した」「焦らずに頑張ってみます」などと返信をもらえると、心から嬉しく思います。
そもそも受講生に対してはプログラミング学習にチャレンジされていること自体に尊敬の念を感じていますが、仕事と学習を両立されている受講生も多く、とても刺激を受けます。そのような受講生に学習の伴走者として頼りにしていただくことにとてもやりがいを感じています。
――受講生の対応をする上で、北村さんが大切にされていることはありますか?
オンラインスクールの受講生は自宅で学習していますので、孤独な気持ちにならないように、明るく、温かで、丁寧な文章を作成することです。メッセージに親しみを感じていただけるように、自分の社会人経験なども織り交ぜなから、押し付けがましくならないように言葉を選ぶようにしています。
迷ったり、悩んだりした時には他の「伴走サポート業務」メンバーの対応を参考にしたり、相談したりして、過去の事例や別の視点などを得ることで、独りよがりにならない、バランスのとれたメッセージを作成する工夫もしています。
――「伴走サポート業務」の仕事をしていてPolarisらしさを感じるのはどんなところでしょうか?
現在「伴走サポート業務」は8名のメンバーで稼働しているのですが、メンバー同士はチャットで毎日気軽に相談や情報共有などをしながら業務を行っています。一人で抱え込まずにチームで仕事を進めていくやり方はとても安心感があり、Polarisらしいと感じています。
また、月に一度、オンラインで定例ミーティングを行い、そこで共有された課題や情報を受講生視点で整理して、クライアントにフィードバックし、受講生対応に役立てていただいています。
例えば、以前は受講生の対応頻度はほぼ毎日、あるいは受講生の希望に合わせて3日おきや1週間おきというルールでしたが、「受講生の個性や生活の状況、取り組んでいるカリキュラムの内容によって、頻繁にコミュニケーションを取った方が良い時と、学習の進捗を見守った方が良い時がある」というフィードバックをしたことがありました。その意を汲んだクライアントは、ミニマムな対応頻度だけを提示し、あとは「伴走サポート業務」側が裁量権を持つよう、すぐに運用を変更してくださいました。
私たち「伴走サポート業務」側の「受講生一人一人に寄り添ったサポートを提供したい」「このサービスをより良いものにしていきたい」という想いが、クライアントからの信頼を得るとともに、クライアントとのフラットな関係性を作っている点もPolarisらしいと感じています。
「伴走サポート業務」という仕事、イメージいただけましたでしょうか?
さまざまな仕事がAIにとって替わると言われている中でも、「伴走サポート業務」のような仕事は、これからも人が担っていく仕事であり続けるでしょう。
このように、場所や時間に縛られることなくできる仕事の幅が広がることで、多様な人が社会参加をする機会になることを期待しています。
【Polarisのはたらき方】
Polarisのはたらき方VOL.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方VOL.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
Polarisのはたらき方VOL.5 地域コンシェルジュという仕事
Polarisのはたらき方VOL.6 海辺でワーケーション!自然を感じて、自分をリセットすると仕事への集中力もアップ
最近注目の「ワーケーション」。
ワークとバケーションを合わせた造語で、リゾート地などの旅先で「休暇」を楽しみつつ、テレワークで「仕事」もするはたらき方です。
Polarisでは、海に近いエリアへの引っ越しをきっかけに、マリンスポーツなどのアクティビティを楽しみつつ、テレワークで仕事をする「ワーケーションライクなはたらき方」*を実践しているメンバーがいます。そこで、今回はそのメンバーのワーケーションライクなはたらき方についてご紹介します。
「ワーケーションライクなはたらき方」*とは…実際のワーケーションは旅先ですが、自宅付近で自然とアクティビティを楽しんでいるので、「ライク(like)=~のような」です。
【INDEX】
今回ご紹介するPolarisの取締役、野村香奈さんは、ロコワークデザイン事業部の統括として、ディレクション業務を担当しています。
取締役という肩書ではありながら、月に数回クライアント先との打合せ以外は、主に自宅からテレワークで仕事をする、場所に縛られないはたらき方を実践しています。
中学生、高校生からなる3人の娘の母でもある野村さんは、どんなはたらき方をしているのでしょうか?野村さんの一日をのぞいてみました。
【野村さんのある一日】
7:15 | 自宅を出て、会員になっているアウトドア系フィットネスクラブへ自転車で移動。 |
7:35 | フィットネスクラブに到着。預けているサーフボードを受け取り、ウエットスーツに着替える。 |
7:50 | 海に入りサーフィンを楽しむ。 |
10:00 | フィットネスクラブの休憩スペースにて、Web会議システムZoomで社内打ち合わせ。 |
11:30 | 引き続きフィットネスクラブの休憩スペースにてPC作業。クライアントや社内メンバーへの連絡、資料や書類の作成、原稿執筆など。合間にランチ。 |
13:00 | ヨガなどフィットネスクラブのプログラムに参加 。 |
15:00 | 帰宅 自宅にてPC作業 。 |
16:00 | Zoomでクライアントと打ち合わせ 。 |
17:00 | PC作業 。 |
18:20 | 塾に通う娘のための弁当と夕食の調理。 |
19:00 | 塾に弁当を届ける。 |
19:10 | 帰宅。夕食。 |
なんと、「仕事」と「休暇」の時間を行き来しながら1日を過ごすパターンが多いようです。
さらに、月に1、2回は千葉でのサーフトリップを楽しむために、終日休暇にすることもありますし、状況によっては終日仕事だけを行う日もあるのだとか。
また、都内のクライアント先に出向く際、電車での移動時間は1時間以上。移動時間はかかりますが、最寄り駅はほぼ始発駅のため、PC作業をする「仕事」時間として活用しているようです。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業でもテレワークの導入は一気に加速しましたが、日本でワーケーションを実践しているのは、まだ一部の限られた人たちです。
ではどんなきっかけで、野村さんはワーケーションライクなはたらき方を始めたのでしょうか?
――ワーケーションライクなはたらき方を始めた経緯を教えてください。
野村さん:ちょうど5年半前、東京都目黒区から神奈川県逗子市に引っ越しました。引っ越しの目的は、「ワーケーションライクなはたらき方」をすることではなく、ゆったりとした子育て環境と広い住まいを求めてのことでした。
転居前までは、都心のオフィスで事務の仕事を週2、3回と、在宅でPolarisの仕事を少ししていました。三女も小学2年生になり、仕事を増やしたいと考えていたタイミングでしたので、転居によって都心での仕事をあきらめることに不満はありましたが、住まいと子育て環境を優先しました。
転居後、逗子エリアで仕事を探したのですが、やってみたいと思う仕事や、家族や自分の生活スタイルに合う条件の仕事に出合うことができませんでした。
さらにつらかったのは、家族以外とはほとんど交流の無い生活になってしまったことでした。子どもが3人とも小・中学生となり、親がいなくても行動できるようになっていたため、子どもの付き添いから発生するような、地域の人との繋がりを作る機会が無かったのです。
子育て仲間と充実した時間を過ごした都内の生活から、社会とも地域とも繋がりを失った、閉塞感のある郊外の生活へ――。
想定外の事態に危機感を覚え、まずは逗子エリアや海のことを知り、愛着を持てるようになろうと考えました。
様々に模索する中、出会ったのが、あるアウトドア系のフィットネスクラブです。ヨガ、トレイルランニング、カヤック…と、何を体験しても心が解放されるような楽しい経験で、すぐに入会を決めました。
定期的にマリンスポーツやトレイルランニングなどに取り組むようになると、海や山に親しみながらスポーツをすることで得られる心地よさにすっかり魅了されました。また、フィットネスクラブで会う地域の人たちとも徐々に顔見知りとなり、ゆるやかで心地よい関係が築かれていく中で、フィットネスクラブに通うことが生活の軸になっていきました。
Polarisで担当していた業務がもともとテレワークだったことと、当時は仕事の量も少なかったため、1日の中で「仕事」の時間と「休暇」の時間の両方を持つことが自然とできたことで、
「ワーケーションライクなはたらき方」がスタートしました。
その後、逗子エリアから比較的近い場所で、Polaris事業の一つである、「くらしのくうき」の案件がスタートし、ディレクション業務を引き受けたことをきっかけに、現在のように大きくPolarisに関わるようになります。
――ワーケーションライクなはたらき方をするために工夫していることはありますか?
何事においても限られた時間の中で集中して取り組むことを大切にしています。
時間を意識することで、「その時刻まではやりたいことに集中する」あるいは「その時刻までにはこの仕事を終わらせる」など、目標が明確になります。
パズルを組み立てるようにスケジュール調整を行うことで、一日のうちに様々な時間を過ごすことができます。
――ワーケーションライクなはたらき方のどのようなところに魅力を感じていますか?
仕事だけでなく、子育てのことで悩んだ時も、海や山で身体を動かすと、リラックスして心が解放されます。心身ともにニュートラルな状態になったところで、仕事時間にスイッチすると、集中力を最大限に発揮できると感じています。柔軟な発想をする上でも、大きなメリットです。
仕事内容にもよりますが、担当業務が遂行できていれば、やり方は本人に任せる、という成果主義の考え方と仕組みがあれば、はたらく時間と場所の選択肢は無限大です。
仕事時間と休暇時間を自分でコントロールし、1日の中に両方の時間があるというはたらき方は、私にはとても合っていると感じています。
「ワーケーションライクなはたらき方」、イメージいただけましたでしょうか?
Polarisでは多様なメンバーが仕事に関わることを可能にするために、起ち上げ当初からテレワークを導入し、仕事の内容や量を自ら選ぶことができるような仕組み作りを進めています。
誰にとっても、自分に合ったはたらき方を選べることはとても大切なことです。
一人一人が自分の望む暮らしを実現するために、はたらきの方の多様性は、今後ますます求められていくのではないでしょうか。
リンク
Polarisのはたらき方VOL.1 【Polaris流テレワーク】スタート編
Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方VOL.3【Polaris流テレワーク】 オンラインお茶会&飲み会編
テレワークで雑談タイムを設けるとどうなるのか?
家族と暮らす住まい選びにおいて、希望や期待がある一方で、少しの不安が入り混じります。特にこれから子育てを考えている方や現在子育て中の方にとって、家族が安心して幸せに暮らせる環境であることは大きなポイントでしょう。
しかし、実際に住んでみないことには、住み心地はわからないものです。
Polarisの事業のひとつ「くらしのくうき 」では、不動産の販売フェーズに合わせて地域情報の提供を行っています。生活当事者としての暮らしの軌跡を、貴重な地域情報へと変換し、必要な方へお届けするサービスです。そのメッセンジャーの役割を担うのが「地域コンシェルジュ」。今回は千葉県船橋エリアで地域情報提供を行う地域コンシェルジュの仕事内容とはたらき方についてご紹介します。
【INDEX】
「地域コンシェルジュ」とは、新築分譲マンションの販売時に、マンション購入検討者に対し、地域に住む子育て中の女性が、地域での「実際の暮らしの情報」を提供する仕事です。
購入検討者は、地域コンシェルジュと対面で会話をすることにより、その地域で実際に暮らしていくイメージが描きやすくなり、安心して購入へ進むことができます。
今回は西船橋の事例を参考に、地域コンシェルジュの仕事をご紹介します。
新築分譲マンションを家族で見学に来る方へ情報提供をするため、地域コンシェルジュが対応するのは日曜日の13時~17時(13時~15時、15時~17時の交代制)です。2名体制で常駐し、次のような仕事をしています。
【地域コンシェルジュの一日】
12:50 | マンションギャラリー受付へチェックイン。来訪者予約の有無を確認し、資料とアンケート、文房具を一式としたコンシェルジュセットを待機場所に準備し、着席。 |
13:00~ | 前日までの報告書ファイルから他のメンバーの対応内容を確認。 2名体制でスタンバイしているため、予約時間まではパートナーと地域情報を交換。 地域情報提供のための資料を手作りで制作。 来訪者の予約時間が近くなると、営業担当者より来訪者の相談ポイントについて共有を受ける。ニーズに合わせた資料の準備、情報の確認。 来訪者対応(30分前後。場合によっては15分~1時間半のことも)。 報告書の記入(15分)。営業担当者へ、来訪者への対応内容を口頭でも報告。 |
14:50~ | 後半時間担当メンバーがチェックイン。作成途中の資料、連絡事項について引継ぎ。 地域コンシェルジュメンバーの情報共有用SNSへ業務報告を投稿。 |
15:00~ | 前半メンバー業務終了。後半メンバー業務開始。(前半メンバーと同じ業務内容) |
17:00 | 着席ブースを片付け、営業担当者へ挨拶。受付でコンシェルジュセットを預け、業務終了。 来訪者への地域情報提供で大事にしていることは、温度感が伝わる「会話」と「手作り資料」の2つです。どのような情報を伝えれば、この地域で暮らすことがイメージでき、魅力を感じてもらえるのか――。そのヒントは、コンシェルジュメンバー同士の他愛もない会話や、営業担当者とのささやかな情報共有だったりします。 |
地域コンシェルジュは、販売マンションの地域に住む子育て中の女性、複数人がチームとなって情報共有をしながら仕事を進めています。今回は、船橋エリアで5物件の地域コンシェルジュを経験してきた角田さんに、仕事への取り組みの様子を伺いました。
―地域コンシェルジュの仕事を始めたきっかけを教えてください。
角田さん:7年程前、お世話になっているベビーサインの先生から、私が住んでいる地域についての情報提供をする「地域情報座談会」を紹介され、参加したのがきっかけです。座談会参加者のみなさんと地域のことを楽しく話した後、今度はその内容を外部の方へ紹介する「地域コンシェルジュ」の仕事に誘われました。不安はあったものの、座談会参加者のみなさんと一緒だったら仕事も楽しくできそうだと思い、お引き受けしました。また、ちょうど他の仕事をしていない時期だったので、月に2回ぐらいの仕事というのも挑戦しやすかった理由の一つです。
―実際に地域コンシェルジュを経験してみて、この仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
最初に地域コンシェルジュの仕事をした分譲マンションが、すぐ隣に公民館がある物件でした。船橋市では、市内の図書館の全ての蔵書、約130万冊(2014年当時)をインターネットで予約して公民館で受け取りできるシステムがあり、私自身、便利に感じていました。そこで来訪者の方に「マンションの隣に公民館があるのは、ご自宅の本棚に130万冊の本があるのと一緒ですよ。」とお伝えしたところ、「すごくいいですね!」と喜んでくれました。隣に公民館があることや公民館で図書館の本の予約受け取りができるシステムがあることは、インターネットでも調べることのできる情報かもしれませんが、「自宅の本棚に130万冊の本があるのと一緒」という、私自身が普段の生活から感じている視点を通すことで、公民館が隣にあることの魅力を具体的なイメージでお伝えすることができました。
伝え方を工夫することで、地域住人の日常を、「地域の魅力」として来訪者の方に伝えられること、そして伝えた情報を来訪者の方が気に入って喜んでくださったときに、とてもやりがいを感じます。
―今まで経験した他の仕事とは違うと感じることがあれば教えてください。
「地域情報を伝える」という仕事の枠は決まっているけれど、その方法や、内容についてはコンシェルジュメンバーが自分たちで考えたり相談したりして、自由に作っていってよい、という点を大変新鮮に感じています。
例えば、最寄り駅の駅前にスーパーがないものの、コンビニエンスストアが3店舗ある新築マンションを担当したことがあります。当然、帰宅時の買い物への不安が出ます。私は、ほかのメンバーの報告書から、駅前のコンビニエンスストアで生鮮食品の取り扱いがあることを知り、3店舗それぞれの店内の写真を撮影。仕事帰りの買い足しや、日常の買い物にも便利なことを伝える資料を作成しました。結果、資料を閲覧いただくことで「こんなに野菜が充実しているコンビニだとは知りませんでした。便利ですね」と安心していただくことができました。 こうして、普段からメンバー間で情報共有したことを元に、それぞれのアイデアを活かしながら仕事を進めていっています。
―来訪者の方に情報を伝える上で、角田さん自身が大切にされていることはありますか?
絶対に嘘はつきたくないということと、来訪者の方にできるだけ安心感を持って帰っていただけるように努力することです。マイナスな情報やネガティブな情報をお伝えするときには、代替案や、地域住人が工夫していることをあわせて伝えるようにしています。
また、地域コンシェルジュの仕事は「情報提供」であり、営業ではないため、販売に繋げることに目的を置いていません。自分の仕事の役割を理解し、真摯に取り組むことで、ギャラリー訪問者は営業担当者には聞かない、生活に密着した本当に聞きたい質問をされるのだと思います。
さらには、乳幼児を子育て中の来訪者の方には、その時期特有の不安や大変さを経験した者として寄り添うことで、安心してもらえるといいなと思っています。
「地域で暮らしている生活者視点こそが価値になる」
まさにそれを体現する地域コンシェルジュという仕事、イメージいただけましたでしょうか?
暮らしを置き去りにしないこと、住まいの近くで働くことは、これからの自分らしいはたらき方の選択肢の一つになっていくことを期待しています。
Polarisでは、地域情報コンシェルジュをサービスとして展開しています。 詳細についてはこちらへお問い合わせください。
Polarisのはたらき方についてはこちらをご覧ください
Polarisのはたらき方VOL.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方VOL.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
最近増えているコワーキングスペースやシェアオフィス。そこでのコミュニティ運営を支える仕事に「コミュニティマネージャー」というものがあります。
Polarisには、事業の一つに「場の運営」があり、コワーキングスペース・シェアオフィスの運営を行っています。そこで今回はPolarisが委託を受けて運営するシェアオフィス、MID POINT目黒不動前を支えるコミュニティマネージャーの仕事の内容とはたらき方についてご紹介します。
【INDEX】
コミュニティマネージャーとは、もとはアメリカのソーシャルメディアからスタートしたコミュニティを管理する仕事で、メディアの顧客や利用者のコミュニティ形成をインターネット上(オンライン)もしくは直接対面(オフライン)で促していくものです。
Polarisでは、コミュニティマネージャーは、自社が運営を行っているコワーキングスペースや運営を委託されているシェアオフィスで、入居者の方のコミュニティをオフラインでサポートしていきます。通常のこうしたオフライン型のコミュニティマネージャーは利用者のコミュニティ形成のために交流会などのイベントを企画・運営したり、利用者と適度な会話をしてコミュニケーションを取ったりしながらコワーキングスペースやシェアオフィスを運営しており、Polarisでも基本的な部分は同様です。
今回はPolarisが委託を受けて運営するシェアオフィスの一つであるMID POINT目黒不動前のコミュニティマネージャーの仕事をご紹介します。ここでは、平日10時~17時の間にコミュニティマネージャーが常駐し、入居者の方のコミュニティを運営しており、次のような仕事をしています。
【コミュニティマネージャーの一日】
10:00 | ラウンジ(8階)のテラスにて、ソファのレインカバーを外し、植物に水やり。 室内のテーブルを拭き上げ、コーヒーサーバー、キッチンの周辺を清掃。 パソコンを開いて前日の申し送りを確認。 |
10:30 | 個人ブースのあるフロア(5~7階)のゴミ回収。 |
11:00 | 各フロアの見回り、掃除機かけ。 |
12:00 | ラウンジのカウンターで、入居者向けFacebookや業務進捗管理ツールをチェック。 (ときには入居者の方主催のランチ会に参加することも) |
13:00 | 引き継いでいる事務処理を対応。 |
14:00 | 消耗品の在庫確認、補充。 |
15:00 | 新規入居者の方向けに、ネームプレートを作成しながら、ラウンジでくつろぐ入居者の方と会話。 |
16:00 | スタッフルームの整理整頓。 |
17:00 | テラスのソファにレインカバーをかけて、業務終了。 |
コミュニティマネージャーは、こうしてルーティーンの仕事を進めながら、ラウンジにいる入居者さんと会話したり、質問に答えたりしつつ、コミュニティを円滑に運営するための情報を収集し、みなさんが安心して過ごせる場づくりを考えていきます。
Polarisのコミュニティマネージャーは、一人の担当者がつくのではなく、複数人がチームとなって情報共有をしながら仕事を進めています。その一人である高鳥可那さんに、Polarisのコミュニティマネージャーになったきっかけを伺いました。
―コミュニティマネージャーという仕事に興味をもったきっかけを教えてください。
高鳥さん(以下、高鳥):少し遡るのですが、東日本大震災の後あたりからSNSコミュニティが活性化したと感じ、「場づくり」に興味を持ち始めたのがきっかけです。かつてアカウントを作ったまま放置していたFacebookに震災後に久々にログインすると、地元秋田の仲間が一気につながっており、こんな世界があるのだと知りました。起業をしたり、異拠点で頑張っていたりする友人たちの姿に刺激を受け、私も地域のコミュニティ形成の仕事を始めようと思い立ったのです。
まずは、地域の人たちと地元コミュニティをサポートする業務に取り組みましたが、コミュニティ運営の課題に気付き、円滑にコミュニティを運営することは、すごくスキルが必要だと実感したのです。
その後、今から2年ほど前にPolarisの事業に興味を持ち、説明会へ行くと、場づくりの仕事があることがわかりました。それで食いつくようにMID POINT目黒不動前とco-ba chofu(Polarisが運営するコワーキングスペース)のコミュニティマネージャーの仕事に就きました。「コミュニティ」をキーワードに情報を集めていったことで、場の運営をしているPolarisに出会うきっかけとなりました。興味のあることに対しては、積極的に動いてみることが大切だなと思います。
―実際にPolarisのコミュニティマネージャーを経験してみて、コミュニティ形成の仕事の捉え方に変化はありましたか?
やってみてよかったのは、複数の人でコミュニティマネージャーの仕事を共有しながら進めていく点です。
MID POINT目黒不動前でのコミュニティマネージャーは、常駐するのは1人ですが、約10名がシフト制で対応しています。
シェアオフィス事業を運営しているクライアントとPolarisのコミュニティマネージャーとは、チャットワークで情報共有し、コミュニティマネージャー同志はFacebookで情報共有しています。業務中に困ったことや質問事項が発生したら、コミュニティマネージャー同士のメッセンジャー機能を利用し、即座に誰かがヘルプしています。チームで助け合える体制ができているので、1名体制でも安心して勤務ができています。
また、コミュニティマネージャー同士のミーティングや交流会などが開催され、業務上一人では共有しきれない事を話し合ったり、情報交換をしたりして親交を深めています。入居者さんも「コミュニティマネージャーさんってみんな同じ情報をもっていらっしゃいますよね」と驚かれるほどです。
1人でコミュニティマネージャーの仕事を背負うわけではなく、複数名で共有するので、何か課題があった際にいろいろな考え方や意見を聞けます。そのため、仕事での悩みを一人で抱えすぎることがなく、Polarisのコミュニティマネージャーだからこそのメリットだと感じています。
―MID POINTが過ごしやすい空間になるよう、高鳥さん自身が工夫されていることはありますか?
何気ない会話からコミュニティが活性化することもあるので、ひとつひとつの会話を大切にするよう心がけています。
入居者共同スペースの「ラウンジ」にて、入居者さん主導でランチ会を定期開催したり、入居者さんからの差し入れのコーヒーをふるまったりすることもありました。こうした時間をともにすることで、入居者さん同士の会話から新たなコミュニケーションが生まれることもあります。
Polarisのコミュニティマネージャー研修では、私たちはサービス提供者ではなく、入居者さんと共にコミュニティを作るサポーターに当たると学びました。
コミュニティマネージャーが場を提供するのではなく、あくまでフラットな関係で、入居者さんと共に場を気持ちよくしようというマインドがあります。
―他のコミュニティマネージャーとは違うPolarisらしさは、どんなところでしょうか?
今、コワーキングスペースはこれまでにないスピードで全国に広がっていて、コミュニティマネージャーもスペースも多種多様と感じています。コミュニティマネージャーのイメージがまだまだつきにくいかも知れませんが、コミュニティ形成と聞くとやはりイベント運営を思い浮かべる方も多いでしょうし、実際にそういう部分があります。
MID POINT目黒不動前でもPolaris企画の新年会や名刺交換会などもありますが、先ほど触れたような入居者さん発の交流の企画や、入居者さんとの日々のコミュニュケーションを大事にし、日常が心地よく滞りなく過ごせるように丁寧にサポートしていくことに重点を置いています。また、フラットな関係から入居者さんと一緒に場を作っていこうという空気が生まれ、それがPolarisらしさだと感じています。
「ラウンジ」にて、ランチ会を企画して料理をふるまったり、ワインを楽しむ会が開催されたり、外国の入居者さんを交えて手巻き寿司会が開かれることも。これらの企画も決して縛られず、タイミングが合えば参加できる雰囲気が醸成されています。おやつの差し入れをシェアしたり、おすすめのマンガを貸し借りしたり――仕事とプライベートが絶妙にブレンドされ、緩やかだけれども信頼のある関係が生まれています。
人とつながることはもちろん大事にするけれど、それを特別視するのではなく、日常が滞りなく進むインフラを作っているところにもPolarisのコミュニティマネージャーの理念がありそうです。
コミュニティマネージャーという仕事、イメージいただけましたでしょうか?
Polarisではチームで業務をすることで、多様なはたらき方の実現を進めています。
時代や環境に左右されないはたらき方を実現することで、自分らしいはたらき方につながっていくかもしれません。
※本記事は2020年4月24日時点の情報をもとに執筆されています。
Polarisのはたらき方についてはこちらをご覧ください
Polarisのはたらき方VOL.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方VOL.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
テレワークを進めていく中で、集中して仕事をしたいときはいいけれど、ちょっと行き詰ってきたときや、一息つこうとしたときに孤独感を感じる…という方もいらっしゃるかもしれません。そんなときはランチで気分転換…ができないときは、オンラインお茶会などいかがでしょうか?
最近、メディアでは「オンライン飲み会」がよく取り上げられています。飲み会というとハードルが高い人も、スマートフォンでカジュアルに家族や友人との「オンラインお茶会」もおすすめですよ。今回は、オンラインでのお茶会・飲み会開催のコツについてご紹介します。
※Web会議の準備方法については、「Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編」をご覧ください。
LINEやZoom、Teamsなど、テレワークが増える昨今、オンライン(Web)会議ができるツールに注目が集まっています。お茶会や飲み会を開催する際は、参加者が使いやすいツールを選びましょう。初めての際は、普段からやり取りをしているツールの方が入りやすいですが、通信環境によっては参加人数が増えると動画が不鮮明になる場合や、アカウントの取得が必要な場合もあるので、参加者の環境を考慮して選んでみるとよさそうです。
パソコンを使う場合はカメラの位置を確認し、どんな風に自宅が映るのか確認しておくとよいですね。家の中が映し出されることに抵抗がある方は、壁を背にできる場所を探しましょう。スマートフォンの場合は、ずっと手で持っているとストレスにもなるので、立てかける場所やスタンドを用意してみましょう。できれば一度、オンラインアカウントやミーティングルームに入って、テストしてみるのがおすすめです。
カメラ機能をオフにすることもできますが、やはりお互いの顔が見える状態の方が会話もはずみます。
また、オンライン(Web)会議用のツールによっては、バーチャル背景を設定できる機能がありますが、こちらを上手に使いこなすためには、背景(緑色の画面で照明が均一に当たる場所)かつ自分の服装が背景に同化しない色である必要があります。(家族や気の置けない仲間とであれば、上手くいかない様子も楽しいので、試してみても。家族旅行の写真などを背景に設定すると盛り上がるかもしれません)
「初めまして」の方が多い場合は、あらかじめトークテーマを決めて告知しておくとスムーズです。
初めての参加者が多い場合は、開始時に自己紹介を。おなじみの参加者ばかりの場合は、チェックイン(アイスブレークになる会話の役割も)として、「今日の気分は?」等一人1回の発言の機会を作ることで、参加者全員が会話に参加しやすくなります。初参加者が数名いる場合は、「〇〇さん、今回初めてですよね。私から自己紹介していいですか?」と、まずは参加者全員が発言しやすい雰囲気づくりも大切です。
家族も在宅している際は、家族同士の会話が他の人に伝わってしまうことがあります。また、物を取るときのガサガサ音なども意外と気になるものです。自分側の音声を相手に伝えないために、「ミュート(無音)機能」のやり方を確認しておきましょう。ほかの人がイヤホンを使っている場合は、自分が気にならなくても、相手に大きな音で聞こえていることがあります。
Zoomに限らずではありますが、セキュリティ対策として踏まえておきたいのが以下の点です。
「チームではたらく」Polarisでは、たとえば家族の看病や学校行事など、やむを得ない事情をチームでフォローし合うことで、誰もが暮らしやすくはたらきやすい仕組みを実現しています。
そのため、自己開示を強制することは一切ありませんが、メンバーの状況や想いを聞くことを大切にしています。たとえば、「子どもの夜泣きで寝不足」「学校の役員を引き受けたので忙しい」「新しい習い事始めました!」といった、一見業務と関係ないような話をすることもあります。それは、ただ働くのではなく、「心地よく暮らし、はたらく」ことを大切したいと考えているからです。
たとえば困ったときに、突然普段はあまり会話もしていないご近所さんに助けを求めることは難しいですよね。お互いの近況や人となりを知ることで、ちょっとした困りごとを相談しやすくなるのではないでしょうか。そういった意味でも、オンラインお茶会&オンライン飲み会の可能性が広がりますね 。
今まで「オンライン会議はちょっと…」と敬遠していた方、自分には難しいのではと思っていた方も、この機会にぜひ「業務外」の部分から試してみてはいかがでしょうか。
テレワークを使ったはたらき方についてはこちらをご覧ください
Polarisのはたらき方VOL.1【Polaris流テレワーク】スタート編
Polarisのはたらき方VOL.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
全国に広がりテレワークを行うPolarisでは、会議は「Web会議」で行います。Skype、Slack、Microsoft Teams、ChatWorkなど、色々なツールがありますが、様々な関わり方の人がいるPolarisではログイン不要で複数人でWeb会議を行えるツールが使いやすく、利用頻度が高いです。Polarisで使っているWeb会議のツールを紹介し、実際の使い方やコツをお伝えします。
※Web会議とは、インターネット環境の整備に伴い、パソコンやスマートフォンやタブレットからインターネットを経由して行うものです。専用の回線や機器を用いて接続するテレビ会議よりも、手軽に利用ができます。
最近では、Web会議のツールも種類が増えてきました。単身赴任の家族や、遠方の祖父母とのコミュニケーションなど、プライベートでも一度は使ったことがあるのではないでしょうか?まずは、会議で使う場合として、複数人でのWeb会議がしやすいツールを紹介します。
アプリケーション インストール | アカウント登録 | 音声通話参加可能人数 | Web会議参加可能人数 | 通話時間の制限 | |
Zoom | △ 必要 | 〇 ホストは必要 | ◎ 100人 | ◎ 100人 | 〇 グループ通話は40分まで(3人以上) |
Facebook Messenger | △ 必要 | △ ホスト・ゲストともに必要 | △ 6人 | 〇 50人 | ◎ なし |
Hangout | 〇 スマートフォンのみ必要 | △ ホスト・ゲストともに必要 | ◎ 150人 | △ 10人 | ◎ なし |
LINE | △ 必要 | △ ホスト・ゲストともに必要 | ◎ 200人 | ◎ 200人(画面は4人まで) | ◎ なし |
※テレビ会議は専用の回線ありのもの
※アプリから電話をかける際には、既存のデータプランが使用される場合があります
Polarisに関わるメンバーは、ITのリテラシーや環境も様々です。Web会議には比較的どんな方でも参加しやすいZoomの利用頻度が高く、数人での打ち合わせにはFacebook Messengerを利用します(Polarisでは全員がFacebookのアカウントを持ちます)。どちらも参加者は無料で利用できますが、PolarisではZoomの有料アカウントを取得し、ホストとして時間の制限なく会議を開催できるようにしています。
下記いずれかのアプリケーションを事前にインストールするように伝え、パソコンからの参加者へは招待URL、スマートフォンからの参加者へは9桁のルームナンバーを連絡します。
https://zoom.us/client/latest/zoomusInstaller.pkg
iPhone
https://itunes.apple.com/us/app/id546505307
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings
パソコンからの参加で、Zoomを初めて利用する際は、必ず事前にログインテストが必要です。招待された場合ルームURLをクリックするとインストーラーが自動的にダウンロードされ、それをクリックすると自動的に繋がります。
※会議を主催する人(ホスト)が「ルーム」を開いていないと、参加者は「参加」できません。
Polarisでは、様々な場面でZoomを使っています。
特に、資料を画面共有しながら打合せやミーティングができること、録画ができ研修や講座の欠席者へも共有できることで、対面での打合せと遜色がなく実施できます。そのため、地方の団体やメンバーとも、距離を感じることなく様々なプロジェクトを進めることができています。
静かな会議室から一人でWeb会議に参加…そんな整った状況で参加できない場合が多いPolarisメンバー。様々な環境のなかで、Web会議の参加の工夫やコツを紹介します。
集中できない、そのタイミングでは参加できない、そういう事情があることを前提として、Web会議を行っています。録画をしておく、落ち着いて参加できるメンバーが議事録をとっておくなど、後で内容を確認できるようにバックアップ体制を整えておき、参加の方法も様々でOKとしています。
“暮らす”と“はたらく”がつながる、多様で柔軟なはたらき方を実践するPolarisでは、Web会議のそばにも、子どもたちがいます。
未就園児だけでなく、時間によっては、学校帰りの小学生に「おかえり」と、みんなで言うことも。オンライン上でも何度か顔をあわせることで、子どもも大人も顔なじみとなっていきます。
Web会議の途中で帰ってきた小学一年生が、100点を取ったテストを持って会議に参加、みんなに褒めてもらってご満悦…という場面もありました。中高生はさすがに入ってこないのですが、聞こえてくる会話の内容に、「はたらく」ことをぼんやりイメージしているようです。
暮らしのそばに“仕事”があること。画面を通していろんな大人に出会うWeb会議は、子どもにとっても、親だけでない大人とのつながりであったり、「はたらく」ことが身近になっていく…そんなことも実感しています。
最初は集中できないことも多いかもしれませんが、回数を重ねる毎に、私たち自身も子どもたちもWeb会議が日常になってきます。災害など突発的な時に始めるのではなく、普段の仕事の延長に取り入れてみることで、多様な働き方の実現につながるのではないでしょうか?ぜひ気軽に取り入れてみてください。
テレワークを使ったはたらき方についてはこちらをご覧ください
・Polarisのはたらき方VOL.1【Polaris流テレワーク】スタート編