「子連れでお出かけマップ」で地域情報を発信

投稿者:スタッフポラリス

「子連れでお出かけマップ」で地域情報を発信

Polarisが注力している地域人材の育成や、地域経済活性化のためのサービスの一つに、「子連れでお出かけマップ」があります。今回は、このマップを通して、Polarisのはたらき方をご紹介します。

「子連れでお出かけマップ」とは?

「子連れでお出かけマップ」は、主に不動産業界で活用いただいているサービスで、新築の分譲マンション・住宅の購入を検討される方へ、地域の子育てに関する情報提供をするための「マップ」を制作して提供しています。
縁あって新しい生活の候補地に上がった場所も、実際に住むまで、まちの住み心地はわからないものです。そこで、地域住民の子育て当事者の方に情報提供をいただき、「子連れでお出かけマップ」として、まちに関するリアルな情報を紹介。物件購入検討中の方の一助となっています。

まちの魅力をテーマごとに構成。子どもと楽しめるスポット、おむつ替えができる施設、親子で入りやすい飲食店など、おすすめできるスポットを掲載。

「子連れでお出かけマップ」の制作工程

Polarisは地域人材が活躍できる場を作っていくことに注力しており、「子連れでお出かけマップ」の制作を通して、地域の人が持つ日常生活の情報に価値を創出しています。

そのため、マップの制作主体は各地域の生活当事者の方々で、次の制作工程①~③までを対応します。

地域情報座談会の実施

地域の人には、まず「地域情報座談会*」へ参加いただき、生活圏内で子育てに役立つ情報を提供していただきます。座談会では、Polarisが参加者のみなさんと視点を共有しながらファシリテーションを務め、初めて参加する方でも話しやすい環境を設定。多様なアウトプットにつながっていきます。

編集会議→編集

編集会議では、座談会参加者のみなさんから出た情報を元に編集方針を決め、一緒に編集作業を進めていきます。地域の子育て中の方も参画することで、当事者性が高まり、まちでの暮らしを知りたいファミリー、プレファミリーの購入検討者層に寄り添ったコンテンツとなっていきます。

制作

必要な情報が集まったら、制作は、Polarisのデザイン制作チームが担当します。マップの仕様はA3クラフト紙のモノクロ両面印刷を、A6サイズに折り込んだもの。デザインも含めて、手作り感のあるラフな仕上がりで、手に取った人が地域への親近感を持てることを目指しています。また、デザイン制作はPolarisへ登録している秋田県在住のメンバーが担当するなど、遠隔でもスキルを活かして仕事に関わる機会につながっています。

Polarisの関わり方

地域と共に創る

Polarisでは、「子連れでお出かけマップ」ご依頼の際、各地域の生活当事者をリクルーティングし、地域情報座談会を実施します。座談会の参加者は、地域の子育て支援団体やPolaris独自の地縁での募集となります。こうしたリクルーティングには、地域の価値創出に貢献してきたPolarisならではの共創理念が活かされています。
また、「子連れでお出かけマップ」は、地域の生活当時者の視点で作成されたマップだからこそ、そうしたファミリー・プレファミリー層のニーズに応えることができています。

制約や不便さから価値を見つける

地域情報座談会は、これまで地域のカフェやレンタルスペース、不動産販売センターで実施してきました。現在は、不特定多数が集まる座談会形式は実施が困難になっているため、「オンライン地域情報座談会」を中心に実施し、集まれないからやらないではなく、集まれる工夫を施しています。
また、座談会では、Polarisスタッフのファシリテーションにより、街のいいところだけでなく、暮らしの中で感じている不便な点も併せて、普段の暮らしの様子をヒアリングし、依頼顧客へのレポーティングを行っています。

Polarisが目指す地域活性

生活者視点が地域活性化を促す

子育てファミリーが、生活拠点を検討する際に重要なポイントに、「子育てのしやすさ」を挙げる人は多いのではないでしょうか。行政の施策や保育園の入りやすさ、生活利便性など表面的な情報はもちろんのこと、かかりつけ医の評判やスーパー・商店街の使いやすさなど、そのまちでの子育てがリアルにイメージできるかどうかが、ファミリー世帯が住まいを決める後押しになります。
また、ファミリー世帯の引っ越し後の“孤独感”は、転居後の悩みとして挙げられる代表的なものです。そのエリアで、子どもと一緒に楽しめるスポットを知り、子育て中の人に出会える場所を知ることができれば、引っ越し後の子育てをポジティブにイメージできるものとなるでしょう。

そのために、地域で既に生活している人々の視点、そこから発信される情報が重要で、その情報こそが、地域活性化のタネになると考えています。

withコロナ時代に、心をつなぐオンライン

これまで、地域情報座談会は顔を合わせて地域のスペースで行ってきました。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で、対面交流を避けることを余儀なくされ、座談会をオンラインへ切り替えました。すると意外なことに、オンラインで開催した座談会では、人と会う機会が貴重だからこそ、日常生活を過ごしてきた地域への愛着が深まり、その想いを発信したいという意欲にあふれていたのです。
Polarisでは、地域で顕在化していない価値を創出することに注力しています。コロナ禍であっても…、コロナ禍だからこそ、手作りのぬくもりをもった「子連れでお出かけマップ」で、地域活性化に貢献していきます。


「子連れでお出かけマップ」にご興味のある方はこちらへお問い合わせください。


*地域情報座談会は、Polarisの「くらしのくうき」事業(生活者視点を価値に変える事業)の一環です。