9月26日(木)福岡市博多区で開催されるProject Mariage主催『「自分らしく生きる」に限りなく近い働き方〜持続可能なキャリア形成〜』に弊社ファウンダーの市川望美がゲストスピーカーとして登壇します。
思いがけない出会いと、なにげない会話の中で生まれた、新しい行動。 もしかしたら、そんなはじまりが、社会を変えるかもしれない。
いままで出会わなかった人と人、コトとコト、人とコトをどんどんつなげて、かけあわせることで、今ある課題を解決へと導けるかもしれない。調和することで新しい価値を生み出せるかもしれない。 そして、あたらしいアイディア、パートナーシップ、事業が湧いてくる。 多様性のある Mariage が、自分(わたし)、会社、社会と融合し、 居心地よい自分、社会へとつながる。
今回は子育てを機に自分も家族もヘルシーに暮らすために「自分らしく生きる」に限りなく近い働き方を探索して来られた市川望さんに、その旅路と、その際の自分の人生に意図的なマイプロジェクトを起こす大切さをあたたかく語っていただきます。
ゲストスピーカー 非営利型株式会社Polarisファウンダー 市川望美
短大卒業後IT企業へ入社、出産を機に退職。子育て支援NPOを経て非営利型株式会社Polaris設立。2016年より代表交代し、Polaris内外で新しい可能性の探求に取り組む。
日時:2024年9月26日(木)18:45〜20:45
18:15 開場
18:45 開始(座談会45分+交流会45分)
20:45 終了
会場:ユウアヒア(福岡県福岡市博多区上川端町9−36)
定員:20名(会場のみ)
参加費:無料
お申込はこちらから
主催:Project Mariage
書籍『ゆるい場をつくる人々: サードプレイスを生み出す17のストーリー』学芸出版社に、弊社に関する事例が掲載されました。ファウンダーの市川が取材を受けました。
ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー
石山恒貴 編著/秋田志保・大川朝子・小山田理佐・片岡亜紀子・北川佳寿美・近藤英明・佐々木梨華・佐藤雄一郎・谷口ちさ・平田朗子・本多陽子・宮下容子・森隆広・八代茂裕・渡辺萌絵 著
出版社:学芸出版社
定価:本体2400円+税
発行日:2024-09-20
3章 女性もシニアも心地よく働けるコミュニティ
事例8 誰もが心地良く暮らし、働ける場をつくる──非営利型株式会社Polaris|東京都調布市(秋田志保・片岡亜紀子)
1 非営利型株式会社とは
2 ゆるい場をつくる人:市川望美さん──言葉と理念の人
3 誰もが自分で自分の働き方を選べるように
4 成長と拡大を経て感じた変化
5 生き方の選択肢を増やす
福岡県糸島市で9月に開講する「働きたい女性のためのデジタルワーク講座」は、デジタルスキルを身につけて、今後のキャリアを自分で選択し、デジタルワークを取り入れた希望の就業形態での就職を目指す、デジタルスキルやデジタルの知識を基礎から学べる連続講座です。
全5回の連続講座(入門編)の第1回となる9月26日(木)「軽やかにデジタルを使いこなすマインドセット」にファウンダー市川望美が登壇します。
働きたい女性のためのデジタルワーク講座(入門編)とは…
デジタルの仕事には多様な職種や勤務形態があり、データ作成や共有、オンラインセキュリティーなど、デジタルの基本的なスキルや知識、マナーを身に付けることで選択できる仕事の幅が広がります。そこで、デジタルワークの経験が少ない人でも気負いなく学び模擬実務を実践できる入門講座を開催します。
詳細はこちら
主催
糸島市人権・男女共同参画推進課
2024年8月、非営利型株式会社Polarisは創業13周年を迎えました。Polarisは、13期を節目とし、大槻昌美と山本弥和が共同代表へ。取締役ファウンダーの市川望美、取締役の野澤恵美と野村香奈の3名が退任し、経営体制を大きく変更して、14期目を迎えることになりました。
なぜ、今、経営体制を変えるのか。これからどのような未来を描いているのか。
共同代表の大槻昌美と山本弥和にインタビューしました。
――取締役ファウンダー、市川望美さん、そして、取締役の野澤恵美さんと野村香奈さんが退任され、役員が5人から2人になりました。体制変更の経緯について教えてください。
山本:2022年に設立10周年を迎えた頃から、組織のあり方と社会との間にズレを感じるようになってきました。設立時は出産・育児で離職する人が多く、自分たちもその当事者でした。「制約があってもはたらきたい」という人たちが、ここちよく暮らし、はたらくための仕組みをPolarisはつくってきました。その後、課題はあるものの、出産・育児で離職する人は減少。コロナ禍を機に、はたらき方の多様化が一気に進んだことで、“暮らし”と“仕事”を地続きで考える人が増えました。こうした社会の変化を踏まえて、Polarisも変わらなければならないと考えたのです。それから約2年間、旧役員5人で対話を重ねてきました。
――対話の結果、どのような変化が必要と考えたのですか?
大槻:これまでは、役員5人が中心となり事業を推進してきたのですが、より多くのメンバーで意思決定をしていこうと考えました。具体的には、事業部をまとめる立場のディレクターたちと共に、事業判断をしていく方法です。
ただ、多くのメンバーで組織を運営するためには、共通の羅針盤のようなものが必要です。そこで、2023年に半年掛けて、役員でPolarisのロジックモデル*を作成しながら話し合い、改めて「みんなでつくる組織にしよう」という結果になりました。ライフステージの変化もあり、こうした組織の変化と共に、望美さん、恵美さん、香奈さんの3人が退任し、私と弥和さん2人が残る形となりました。
――みんなでつくるPolarisへと舵を切ったのですね。とはいえ、役員が3人抜けるというのは大きな決断だったと思います。
大槻:残って続けることも、辞めることも、どちらも簡単な決断ではありませんでした。最終的な決断の拠りどころとなったのは、「会社は公器である」ということ。役員5人のもとから巣立つことで、Polarisがより、社会で価値を発揮していくことができると考えました。
山本:組織としての判断の一方で、役員も1人の人間であり、変化し続ける存在です。他にやりたいことができることもあります。体制変更は組織のためであると同時に、役員一人ひとりが個人として、ここちよく生きていくための選択でもありました。私と昌美さんも、ずっとPolarisにいるとは限りません。会社が公器であることは、より持続可能な組織に変わっていくということでもあると思います。
ロジックモデル*…事業や組織が最終的に目指す変化・効果(アウトカム)の実現に向けた事業の設計図。非営利型組織で、社会的インパクトを測るために活用されることが多い。
――すでに新体制での組織運営が始まっているようですね。
山本:4月に対面で2日間の研修を行い、新体制への移行を始めました。具体的には、役員が持っていた権限をディレクターに委譲し、ディレクター中心の組織体制を構築しているところです。それと同時に、情報システムの見直しも行い、よりはたらきやすい基盤づくりに取り組んでいます。
――ディレクターたちの反応はいかがですか。
大槻:不安もあるかと思いますが、Polarisをより良くしようと動いてくれています。こうした状況ができたのは、これまで事業を率いてきた役員たちのおかげ。誰が抜けても、残ったメンバーが主体的に動き、事業を継承していく風土がつくれていたからだと思います。
山本:課題はまだたくさんありますが、「みんなで解決していこう」という雰囲気を感じます。今のディレクターには、いろいろな人がいます。育児中の女性ばかりではなく、男性もいますし、東京以外に住むメンバーや、Polaris以外の仕事を持っているメンバーもいます。多様な人たちが視点を持ち寄ることで、解決できることも多いのではと期待しています。
――みんなでつくるPolarisが向かう先は?
大槻:まずは、Polarisではたらいている人全員がここちよくはたらけている状態をつくりたいです。違和感があったときに、それを諦めずに発言できる組織でありたいですね。
山本:これまでもPolarisでは、ここちよくはたらくためのさまざまな仕組みを作ってきました。でも、それがうまく機能しない場合もあります。そこをどう乗り越えるかというと、一つは、昌美さんが今言ったように、「おかしい」と思ったことを話せる関係性かどうか。ここちよい組織をつくるためには対話が必要です。ここちよくないと感じたときに、どうしたらここちよくなるのかを考え、一人ひとりがそれを実践できるようになるといいですね。
――はたらき方が多様化するなかで、Polarisの役割は何だと思いますか?
大槻:設立時から、暮らし方やはたらき方を自分自身で選択するため、Polarisのメンバーとは業務委託契約を結んできました。今、いろいろなはたらき方があるなかで、組織に所属しなくても、誰かと共にはたらけることがPolarisの価値であると考えています。組織を離れても孤独にならずに、誰かとはたらくことの楽しさやしんどさを共有することができるのですね。こうした関係性を私たちは「仕事軸のコミュニティ」と呼んでいます。
山本:私は、Polarisではたらいて初めて、誰かと一緒に試行錯誤することの楽しさを感じることができました。はたらいていると辛いこともありますが、それも含めて、一緒に味わえる仲間がいるのが仕事の面白さ。仕事の成果にこだわることは大切なのですが、他人と共にはたらく楽しさを探究することも、はたらくことの1つの側面だと思います。
大槻:誰かと共にここちよくはたらくことは、仕事に限らず、どのコミュニティでも大切なこと。その最小単位は家族。自治会やPTAのような場にも当てはまるでしょう。
私たちが描いているのは、Polarisではたらく人がさまざまな場で、ここちよくあることを体現し、「ここちよく暮らし、ここちよくはたらく」人が増えていくという景色。互いを尊重しながら、誰かと共にここちよくはたらける社会をつくっていきたいですね。
東京都世田谷区の高齢者支援事業「せたがやデジタルポイントラリー」の登録説明会及び個別相談会スタッフを募集します。
「せたがやデジタルポイントラリー」について説明したり、スマートフォンへのアプリダウンロードやフォーム入力の説明、アプリの操作方法などの個別相談にお答えし、ご案内するお仕事です。
事業は世田谷区全28地区で実施しますが、今回のお仕事募集は北沢地域、砧地域、烏山地域の3地域が対象となります。
世田谷区が行う高齢者の介護予防・フレイル予防の支援事業です。
ポイントラリーに参加する高齢者がアプリをインストールしたスマートフォンを持ってラリースポット(店舗・公共施設)に行くことでポイントを貯めることができます。
獲得したポイントは電子マネー「せたがやPay」に交換できます。
2023年度に3地区限定で試行実施しました。詳細は以下をご確認ください。
8月に面接、9月初旬に研修を行い、9月10日から説明会を開始します。
世田谷区のお近くにお住まいの方はぜひご応募ください。
友人・知人を誘ってご一緒でのお申し込みも大歓迎です。
稼働期間:2024年9月10日~2025年3月の平日(シフト制となります)
稼働場所:世田谷区北沢地区、砧地区、烏山地区の各まちづくりセンター等の施設
(日によって開催地は異なります。可能な範囲で希望をお伺いいたします。)
稼働時間:9:15〜11:45 ※一部13:15〜15:45のケースがあります。
説明会スタッフ:1会場につき2名
報酬:4,000円
募集人数:15名程度
8月中旬:説明会及び面接
8月下旬:研修
9月10日:説明会開始
10月1日:事業開始
2025年3月下旬:事業終了
オンラインで実施
8月15日(木)15:00-16:00
8月21日(水)10:00-11:00
※上記いずれかの日程でご参加ください。
※上記の日程でご都合付かない場合には日時を調整いたします。希望日時をなるべく詳しくご記入ください。
場所:co-ba CHOFU(Polaris事務所併設)
住所:東京都調布市小島町2丁目51番地2号 寿ビル2階
実施日時:8月下旬 ※詳細はご相談の上決定いたします。
場所:調整中
実施日時:9月1週目 ※調整中
報酬:2,000円(税、交通費込み)1時間程度
Polarisとの業務委託契約
下記ボタンよりフォームに入力の上ご応募ください。
業務名:世田谷区説明会サポート業務
説明会参加希望日:8/15 15:00もしくは8/21 10:00をご入力ください。
求人に関する問い合わせ先:
ロコワーク事務局 jimukyoku-cohana@polaris-npc.com
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、川口元郷エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
年齢が20代~40代前半で、最寄り駅が埼玉高速鉄道 川口元郷駅の方。
インタビュー取材と静止画の撮影を行います。
日程:7月20日(土)〜7月28日(日)でご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:2時間程度)
謝礼:10,000円
撮影場所:川口元郷駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【川口元郷エリア】インタビュー取材の件
メールにてお名前を記載の上、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。
世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業「SETA COLOR(せたカラー)」は、世田谷区に拠点を置く事業者の挑戦を、補助金+専門家+ネットワークでサポートし、事業の成長を支援するプログラムです。(実施:世田谷区、運営:三茶ワークカンパニー株式会社)
令和5年度、Polarisは「SETA COLOR」にて、専門家として事業者を伴走支援しました。また、「SETA COLOR」の取り組みのひとつである「ネイバースクールSETAGAYA」にて、取締役ファウンダーの市川望美がネイバーメンターを務めました。
「SETA COLOR」では、女性の起業家や地域での起業、コミュニティづくり支援の専門家のニーズがあり、三茶ワークカンパニー株式会社代表の吉田亮介氏と、弊社取締役ファウンダーの市川望美が世田谷区の委員を務めたご縁から、お声がけをいただきました。
市川が代表取締役の大槻昌美とともに、専門家という立場で9カ月間伴走支援をさせていただいたのは「リハトレスタジオ世田谷」代表の白石哲也さん。白石さんは理学療法士として在宅医療の現場で長年働いてこられ、その経験から、要介護になってからではなく、その前の段階での支援をしたいと考えるようになったそうです。そしてフレイル(健康と要介護の間の“虚弱な状態”のこと)を予防・改善するための事業を継続的に行うべく、「SETA COLOR PRO」コース(事業の分析、プラン作成、実施、報告まで専門家が伴走するコース)に応募しました。
伴走支援するにあたって、まずは地域とのつながり、コミュニティづくりが肝要と考え、世田谷で活動する団体や企業など、多数の事業者をご紹介。また、Polarisもかかわっている、地域のミドルシニアと事業者をつなぐ事業「R60‐SETAGAYA‐」のセミナーへの参加も勧め、「精力的に活動する健康なシニア」のイメージを伝えました。
助成金の申請については、Polarisとしても今まで申請を多く行ってきたこと、かつ市川は助成金の審査員を務めた経験があることを生かし、より具体的に、エピソードを交えたアドバイスを行いました。
そのほかにも、一人での活動ではできる業務量に限界があるため、業務の切り出し方のアドバイスや人員募集の方法、世田谷区の担当者からいただいたフィードバックについて一緒に検討するなど、これまでの経験を生かし、事業を軌道にのせるための支援を行いました。
また、大槻は現場経験が豊富で、Polarisが携わった、つながり創出による高齢者の健康増進事業の拠点である「染地デジタルリビングラボ」の運営を担当していたため、その経験も活かした支援を行いました。「(高額な機器の購入が)本当に必要か」という意見をいただいた際に、「家で使用できない機器があるからこそ、あえて足を運ぶ理由になる」と自信を持って回答できたのは、「染地デジタルリビングラボ」でリアルな高齢者の声を聞いているからこその、経験に裏打ちされたものでした。
Polarisのかかわる現場は多種多様であるため、引き出しが自然と多くなることは私たちの強みといえるかもしれません。他事業での学びやつながりを、事業づくりの支援に積極的に生かしています。
「SETA COLOR」の取り組みのひとつである「ネイバースクールSETAGAYA」は、世田谷で事業づくりに挑む人が、さまざまなプロフェッショナルや企業から起業・事業成長に向けた学び・つながり・サポートを受けられる、ネイバーフッド型インキュベーションプログラムです。その中の「スタートアップコース」のネイバーメンターを、市川望美が務めました。
世田谷の先輩起業家としてフィードバックを行ったり、グループの振り返りに一緒に入ったりと、より身近な存在、身近なロールモデルとして受講生に接しました。起業にあたり、ビジネスに特化した専門家に相談をすると、「ビジネスモデルとしての正論」が返ってくることも多いといいます。市川はセオリー通りではなく、「本当にあなたがやりたいことは何か?」という思いをまず明確にすることを重視するとともに、短期的に結果(売上)につながるものではなくてもコミュニティには価値があるということを伝えました。
Polarisでは、「ロコワーキング(Loco-working)」という言葉を使い、「暮らす」と「はたらく」が、愛着のある場所でつながることを大事にしています。
そのまちに住んでいるからこそできる仕事。人を活かし、まちの資源を活かし、まちに新しいつながりを生み出したり、まちを活性化したりする仕事がロコワーキングです。
SETA COLORおよびネイバースクールSETAGAYAに参加した事業者のみなさんの「まちをより良くしたい」「このまちだからこその仕事を生み出したい」という思いは、ロコワーキングと通ずるものでした。
今後もPolarisは、地域から、ともに新しい価値を創出するロコワーキングを推奨するとともに、それを実現しようとする方々の支援を行っていきます。
この度、世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業「SETA COLOR」にて、Polarisの専門家の皆様から支援を受けたことに心より感謝申し上げます。
理学療法士として在宅医療に従事する中で、要介護予防の重要性を感じ、「リハトレスタジオ世田谷」を立ち上げました。「SETA COLOR PRO」コースに応募し、Polarisの市川望美さん、大槻昌美さんから包括的な支援を受け、大変心強く感じました。
地域とのつながりを強化するための紹介や、「R60-SETAGAYA-」のセミナー参加を通じ、事業のターゲット層への理解が深まりました。また、助成金申請や事業運営についての具体的なアドバイスを頂いたことで、事業の方向性が明確になり、実行ステップを進めることができました。
Polaris様の支援を通じて、地域に根ざした事業運営の重要性を学びました。今後も「リハトレスタジオ世田谷」を通じてフレイル予防に努め、地域の健康増進に貢献してまいります。この度のご支援に改めて感謝申し上げます。
2021年から2024年3月末まで、調布市、国立大学法人電気通信大学、アフラック生命保険株式会社が実施してきた「つながり創出による高齢者の健康増進事業~CDC(調布・デジタル・長寿)運動」(以下、「CDC運動」※)。
PolarisはCDC運動の拠点のひとつである「染地デジタルリビングラボ」(住所・調布市染地3丁目)の運営業務に携わりました。
▼CDC運動とは 高齢者のデジタルデバイド(情報技術を使える人とそうでない人との格差)解消に取り組むとともに、リアルとオンラインを組み合わせた健康増進プログラム(運動、食事、認知に関する健康教室など)を通じて強いつながりを創ることで、健康寿命の延伸につなげるとともに、主観的幸福度の向上を目指す取り組み。 |
染地デジタルリビングラボは、健康をサポートするデジタル機器を利用したり、スマートフォンの使い方をスタッフに相談したりできる場です。ただそれらはあくまで、コミュニケーションの一助となるもの。本来の目的は、そこから一歩踏み込んだ「つながり」をつくることでした。
Polarisは調布を含む、さまざまな場でのコミュニティ運営の実績や、世田谷区での「R60-SETAGAYA」にてミドルシニアを対象に多様なはたらき方を創出した経験を活かして、「染地デジタルリビングラボ」の運営に携わることになりました。このプロジェクトに取り組む上で、Polarisが重視したのは、足を運んでくださる地域住民の皆さんとの「対話」です。つながりは無理につくり出すものではなく、振り返ると生まれているもので、対話の積み重ねがわだちとなって、つながりとなります。
Polarisがそのために大事にしたのは、適切な距離感と心理的安全性です。関わりを持ちながらも踏み込まれすぎない、ほどよい距離感は、コミュニケーションへの義務感を生まず、「自分で選ぶ」という自律行動を肯定していきます。また、発言や行動を否定されない場所である、という心理的安全性が保たれることで、実はストレスの根源になりやすい「たいしたことではないが気になること」の解消にもなり、健全な生活につながっていきます。
Polarisは地域住民の想いを第一に考え、「来訪者」(場を「利用」するというよりも、「来訪」するような気持ちでお越しいただきたいとの思いから、コミュニティスタッフはあえて「来訪者(さん)」という呼称を用いていました)に話しかけながら、つぶやきなどに表れたサインを大切に紐解いていくよう心がけました。そして、地域の皆さんがどのような場を求めているかを汲み取り、適度な距離感で安心できる場をととのえてきました。
この取り組みの中で、地域の皆さんに染地デジタルリビングラボへ足を運んでもらうため、さまざまなイベントを考案しました。イベントのテーマはコミュニティスタッフ間で話し合って決めたり、時には来訪者や地域の皆さんに相談したりして決めることもありました。例えば、スマートフォンの使い方について話を聞いてみると、携帯ショップが行っている講習会やショップ店員への質問だけでは、「本当に困っていること」には対応できていないということがわかりました。実際に何に困っているのか、具体的にどうしたら自信をもって取り扱えるのか、地域の皆さんと対話することで、本当に求められていることが見えてきました。
イベントには、折り紙も積極的に取り入れました。折り紙の難易度は、1回折るだけでは折り方が覚えられないような、少し難しいものが好評でした。できたときの達成感はもちろんのこと、簡単に作れないがゆえに、その場にいる人たちで教えあったり、見せ合ったりと自然と会話が生まれるからです。折り紙の利点はそのほかにもありました。終了後に折り方の動画を送ると、参加者の皆さんがその動画を見て練習をしてくださったのですが、その動画を見ること自体、スマートフォンの操作練習になっていたのです。
そのほかにはオイルパステル画も評判が良く、慣れない画材に挑戦することが脳トレにもつながっているようでした。
こういったイベントの終了後には、参加者の皆さんとその後も継続して情報交換ができるようにと、LINEのオープンチャットを活用。自然とスマホ操作の練習になると同時に、人とのつながりが途切れず、またそこで交流が生まれるという良い循環になっていました。
折々でイベントを実施してきましたが、それ以上にPolarisが大切にしてきたものは、ハレの日ではなくケ、つまり特別なイベントのない普通の日でした。
染地デジタルリビングラボに来てくださる高齢者の方は、健康に気をつけたい、健康増進のためにデジタル機器を使ってみたいという気持ちとともに、「誰かと話ができたらいいな」という思いも持ちながら立ち寄ってくださることが多い印象でした。
ひとりでも気軽に、ふらっと立ち寄って、地域の誰かと話ができる。強いつながりではないけれど、同じ地域に住む人とゆるやかにつながれる。心掛けてきたのは、そんな日常に溶け込む場づくりです。その想いが通じてか、途中からはご近所の方、自治会の方が広報活動を手伝ってくださることも。Polarisが地域のお祭りにお手伝いで参加する機会もいただきました。
染地デジタルリビングラボは2024年3月末でクローズとなりました。最後の座談会では、今まで来訪してくださった皆さんが集まり、この場についての想いを寄せてくださったので、ご紹介します。
Polarisでは、「暮らす」と「はたらく」が愛着をもってつながる「Loco-Working(ロコワーキング)」というはたらき方を大事にしています。まちに新しいつながりを生み出し、まちを活性化するロコワーキングは、より良いまちづくりにつながると考えています。
本事例では、染地デジタルリビングラボという場を通して、気負わずに地域の方とつながる機会を作ることができました。そこで生まれたゆるやかなコミュニティが、今後もつながっていくことを願っています。
非営利型株式会社Polaris(東京都調布市 代表取締役 大槻昌美)とProject Mariage(一般財団法人ウェルネスサポートLab、株式会社TAP、株式会社YOUI)とは、2024年6月より「心地よく働くためのコミュニティ検証」共同プロジェクトを始動します。本プロジェクトは、これまでの互いの知見と願いを共有しながら、東京都調布市と福岡市の二拠点から、「自分らしく心地よく働く」人々を育み、コミュニティを形成し、その価値を探索的に検証、評価することを目的としています。
人々の暮らしや価値観の多様化が進むにつれ、地域の健康(ウェルビーイング)、少子高齢化に関する課題も同時に多様化・複雑化しています。同時に働く人々の健康課題やストレス等も多様化かつ複雑化することにより、自分らしく心地よく働き続けることは困難な状況にあります。
これまで非営利型株式会社Polarisは、「未来におけるあたりまえのはたらきかたを創る」ことをミッションに掲げ、「誰もが暮らしやすく、はたらきやすい社会の実現」を目指し、多様で柔軟なはたらき方を実現するための事業」に取り組んでいます。より多様で柔軟な働き方を選択できる組織であるために、あえて雇用はせず、オール業務委託という関係で事業に取り組んでいます。業務委託だからこそ、お互いの信頼関係が組織を支える一番大事な土台であり、関わるメンバーが健やかに働ける環境づくりが仕事の質にも直結するという考え方のもと、チームづくりや仕事を軸としたコミュニティづくりを組織の中心においています。
さらに、これまでに培ってきた組織運営における「仕事軸のコミュニティ」づくりの暗黙知化された知見を、地域のコミュニティスペース運営や、シェアオフィスのラウンジ運営、新築分譲マンションにおけるコミュニティ形成支援や自治会の立ち上げ支援など、多種多様なコミュニティ運営等に活用し、人と人、人とまちをつなぐコミュニティ運営を行ってきました。
同じくProject Mariageは、九州・福岡を中心に「かけ合わせて、組み合わせて、サステナブルな世の中へ」を合言葉に、いままで出会わなかった人と人、コトとコト、人とコトをかけ合わせて、居心地のよい自分、社会づくりを目指してソフト面ハード面の両フィールドで活動してきました。なかでもURBANG TABLE(UR都市機構設置、福岡県福岡市中央区天神4‐3‐30)のリニューアルオープン(2023年5月)に際し、天神エリアの「ウェルビーイング×リビングラボ×まちづくり」拠点として、ナース(看護師)が常駐するコミュニティスペースとして運営を始め、来場者との間に日常的かつ継続的な「健康相談や介護相談」が生まれ相談者の身心健康が向上したり、ナースがご縁をつないだ利用者さん同士が意気投合して協働が生まれたり、イベントに参加された利用者さんが新しいチャレンジを始めたりと、コミュニティが果たす社会的健康の向上を実感することができました。
このように非営利型株式会社Polaris とProject Mariageは、組織においても、地域においても、関わる人たちが健康で、のびやかに個性や力を発揮するために必要な要素を探究していく中で、課題意識や目指す社会の未来像、ベースとなる価値観などが共有できるパートナーとして出会い、2023年6月より「社会的健康づくりへの寄与」を目的とした協働がスタートしました。
コミュニティが「人の健康(特に社会的健康)」にどのように寄与し、「自分らしく心地よく働く」ことに関与するのかを計測観察し、評価およびその実現のための方法論を取りまとめる研究を、共同で行います。本研究の結果として、人の健康に寄与するコミュニティ形成を日本全国で展開していくことを目指します。
2024年6月より本格始動
■Action1:Project Mariage Presents/2024年6月6日開催『東京のオフ会~暮らすと働くのバランスって?』
■Action2:非営利型株式会社Polaris Presents/ 2024年6月7日開催『「心地よく、共にはたらく」未来を創る ~社会デザインの観点からみるPolarisの実践』
■Action3:各フィールド内でのコミュニティにおけるフィールドワーク、文献調査や各種専門家へのインタビュー調査/トークイベント・セミナー・ワークショップの開催/企業や大学など産学連携しながらのゼミナール形式での共同研究/研究結果のレポート公開などを予定
(取締役ファウンダー 市川望美、取締役 山本弥和)
Polarisは、創業以来「心地よく暮らし、はたらく」を掲げて事業を行ってきました。「はたらくこと」には、かなり多くの時間を使いますが、ストレスが多かったり、負担が大きかったり、、、。なかなか「心地よい」ものだと思えないのが現実かもしれません。その一方で、はたらくということは、自分が成長したり、誰かの役に立てて嬉しかったり、知らなかった世界や色々な人とつながれる、「いいツール」だとも思っています。どうしたら、はたらくということをもっとポジティブなものにできるだろうか。そんな問いに向き合いながら、「違いを前提に始められること」「それぞれの心地よさを尊重できること」「働く主体性を取り戻し、働く面白さを感じられること」「仕事を通して他者理解や自己理解が進み、他人と共に自由に生きられるようになること」を目指し、毎日を積み重ねています。関わる人たちが、本来持っている自分らしさを押し殺すことなく安心していられたり、思ってもいなかった新しい自分を発見したり、多様な人たちが関わり合うことで、質のいい仕事や新たな社会価値創造につなげていく。未来に希望を持ち、心地よく暮らしはたらく人が増えるよう、健やかに働ける環境づくりに取組んでまいります。
(株式会社TAP/野田、株式会社YOUI/原口、一般財団法人ウェルネスサポートLab/笠)
当ユニットは、まさに代表三者が「思いがけない出会いと、なにげない会話の中で生まれた、新しい行動。」でした。「自分らしく健やかに働き続けたい」という三者の想いの重なりが事業の重なりへと自然派生し、いつしか自分だけでなく「誰しもが自分らしく健やかに働くことのできる社会となること」を願うようになりました。大きな転機は2023年5月より始まったURBANG TABLE(UR都市機構設置、福岡県福岡市中央区天神4‐3‐30)の運営事業です。ナース(看護師)が常駐し、天神workerのウェルビーイングの拠点、かつ天神エリアでのプロジェクトのチャレンジングスポットとして運営しています。運営スタートより約一年、この拠点で紡ぎだすナースの声掛けにより、いままで出会わなかった「人と人」「コトとコト」「人とコト」をどんどんつなげて、かけあわせて、調和することで新しい価値が生み出され、あたらしいアイディア、パートナーシップ、プロジェクトが創出されてきました。これからも「人」「コト」の多様性のあるMariage が、居心地よい自分、居心地の良い社会へとつながることを期待して、活動を進めてまいります。
【団体概要】
団体名:非営利型株式会社Polaris
所在地:東京都調布市小島町2-51-2 寿ビル 2F
設立:2012年2月27日
URL:https://polaris-npc.com/
TEL:042-444-7877
Email:pr@polaris-npc.com
【団体概要】
団体名:一般財団法人ウェルネスサポートLab
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通2-9-20-1103
設立:2020年1月10日
URL:https://www.wellsuppo.or.jp/
TEL:092-231-9762
Email:info@wellsuppo.or.jp
【法人概要】
法人名:株式会社YOUI
所在地:福岡県福岡市中央区赤坂1-9-1-501
設立:2017年5月1日
URL: https://youi.works/
Email:info@youi.works
【会社概要】
会社名:株式会社TAP
所在地:福岡市博多区中洲5-1-22松月堂ビル3F
設立:1968年8月23日
URL:https://ga-tap.co.jp/
TEL:092-291-8801
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、西葛西エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
いずれも年齢が20代~40代前半で、最寄り駅が東京メトロ東西線 西葛西駅もしくは葛西駅の方。
インタビュー取材と静止画の撮影を行います。
日程:6月8日(土)以降でご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:2時間程度)
謝礼:10,000円
撮影場所:西葛西駅、葛西駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
DINKS・プレファミリーの方
ファミリーの方
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【西葛西エリア】インタビュー取材の件
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