月別アーカイブ 7月 2020

投稿者:polaris_noro

第9号 Polaris事業レポート 2020年07月31日発行

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投稿者:スタッフポラリス

*オンライン開催*職住近接時代のサードプレイス型コミュニティのつくり方

2020年、コロナウイルスの影響を大きく受け、私たちの働き方は、
急速に変革を求められています。
特に、都心オフィスへの通勤から在宅勤務への変化は、
オフィスそのものの機能価値を問い直しているかのようです。

そのような中、都心型オフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースなど、
働く人たちが集う場でのサードプレイス(自宅と勤務先以外の第三の場所)としての「コミュニティ」の存在に注目が集まっています。

しかし、コミュニティの必要性は感じながらも
――思い描くようなコミュニティ運営ができない。
――どのように運営したらいいのか?
――そもそもコミュニティとは?コミュニティが生み出すものは何か?
という声もよく聞こえてきます。

本セミナーでは、数多くのコミュニティ運営を手掛けてきたPolarisの
「サードプレイス型コミュニティ」のつくり方をお伝えします。
ワークプレイスにおけるコミュニティ運営に関心のある方に向けた、
事例とノウハウがつまった全3回の講座です。

多くのみなさまの参加をお待ちしております。

【Polaris コミュニティ運営の実績】

コミュニティ形成支援・運営

・ 会員制シェアードワークプレイス co-ba chofu 運営
・ 職住近接をテーマとしてレンタルオフィス MID POINT
 ラウンジ運営4店舗(目黒不動前・大塚・武蔵小杉・横浜関内)
・ Loco-cafe OOOI 運営
(Brillia南大井マンションギャラリー併設コミュニティカフェ)
(2019年グッドデザイン賞ベスト100)

Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事

開催概要

プログラム(全3回)

すべての日程、オンラインで実施します。
(アーカイブ録画視聴参加もOK)
第1回 9/16(水)19:30~21:00
変化するコミュニティの形
今求められるサードプレイス型コミュニティの意義と価値
サードプレイス型コミュニティを運営するために

第2回 9/23 (水)19:30~21:00
コミュニティ運営のノウハウ
愛着と主体性を緩やかに醸成するコミュニティ運営
具体的な場の運営事例

第3回  9/30(水)19:30~21:00
コミュニティの日常を整える、コミュニティマネージャーの採用と育成
チームマネジメント
緩やかだけれども信頼のある関係性づくり

参加費:15,000円(全3回)
単発参加 各回6,000円
定員:30名
参加方法:オンライン(Zoom配信)
本ゼミでは、ZoomというWeb会議システムを活用します。
Zoomでの視聴方法など詳細は、お申込み頂いたチケットからご確認いただけます。
※ご不明な点ありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

申込みフォーム
Peatixまたはこのページの下部にあるPeatixのリンクからお申し込みください。

講師プロフィール

市川望美

非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー
ソーシャルデザイン事業部統括 Chief Story Officer
立教大学 社会デザイン研究所 研究員

2002年長男出産をきっかけに、世田谷の子育て支援NPOに参画。
子育てひろばやコミュニティカフェの運営など、地域における「居場所と出番づくり」に携わってきたが、
2011年より「働くこと」「働く場所」を起点としたコミュニティづくりにテーマを移行。
”cococi” Coworking Spaceおよび、非営利型株式会社Polarisを立ち上げ、
「シゴト軸のコミュニティづくり」をスタート。
多様な価値観や働き方、暮らし方を包摂し新たな価値を生み出す
「緩やかなコミュニティづくり」や「創発の環境設定」に向けた実践と研究に取り組んでいる。

大槻昌美

非営利型株式会社Polaris 代表取締役 Chief Community Officer
市川と共に、世田谷の子育て支援NPOに参画。子育てひろばの立上げやコミュニティカフェの運営など、
地域における「居場所と出番づくり」に長年携わってきた。
2011年より”cococi” Coworking Spaceおよび、非営利型株式会社Polarisの立上げから参画し、
「シゴト軸のコミュニティづくり」をスタート。
主に、チームで業務を請け負うセタガヤ庶務部の組織運営を担当してきた。
2016年より代表。自主運営のシェアードプレイス「co-ba chofu」
MID POINTなどPolarisの受託するワークプレイスにおけるコミュニティの立上げ、運営に数多く関わる。

野澤恵美

非営利型株式会社Polaris 取締役 Design Executive Officer
東京造形大学卒業後、ディスプレイ装飾の会社に就職。第1子出産を機に退職。
子どもが1歳になった春に知人のサインデザインの会社を手伝うことで産後のキャリアをスタート。
その後、SNS運営会社やまちづくり会社に従事し、ウェブやフライヤーの制作、イベント、
ワークショップの運営など多岐に経験。2011年よりプロボノとしてPolarisに参画。
その後事業ディレクションや「はたらきかたマルシェ」運営企画、おうちから起業連続講座などの運営企画を行いながら、
現在MID POINT統括ディレクターとして新規立ち上げから、コミュニティマネージャーの採用・育成、チームづくりまで
コミュニティ運営全般を担当。

主催:非営利型株式会社Polaris
(令和元年度 東京都女性活躍推進大賞 地域部門大賞受賞)

その他
各回後日確認できるアーカイブをご用意します。
都合がつかない回はアーカイブ動画にて受講です。
動画とオンラインの組み合わせ、及び、動画視聴のみでの連続講座申込も可能です。

Peatix

投稿者:スタッフポラリス

Polarisファウンダー 市川望美の日々のこと Vol2

非営利型株式会社Polarisのファウンダー(創設者)である市川望美の日々の行動、思考をお届けします。

市川望美、ステイホームから「ステイ・ホームタウン」に託すもの

日々の暮らしにさまざまな制限が生じたここ数ヶ月、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私は対外的な仕事がなくなり、外出する機会も一気に減りました。自分が移動した履歴が残る「Google マップのタイムライン(※)」で2月と4月を比べてみると、徒歩・自転車による近距離の移動は69.7%ダウン、車・電車・飛行機などによる遠距離の移動も99.3%ダウンと、それぞれ激減していました。Google マップのタイムラインには、4月1日以降電車に乗る機会が1度もなく、家から一歩も出ない日もあった私の「ステイホーム」な生活がバッチリ反映されています。

会社の事業がコロナウイルス感染拡大の影響でいろいろとストップして、どうやってこの危機を乗り越えていこうか…と不安に思うこともないわけではありませんが、個人レベルでは「『ステイホームでのはたらき方』は快適だし、新たな日常として定着したほうが絶対いいよね!」ということを実感する日々でした。

家とわがまち仙川をベースに、半径600メートル圏内で暮らす――。そんな日々の中で私が実践しているのは、厳密にいえば「ステイ・ホームタウンでのはたらき方」です。

自宅からだと徒歩7分のところにある、Polarisの事務所兼コワーキングスペースの“cococi”。私にとってワークスペースであり、一人になりたいときの駆け込み寺にもなっています。

例えば家で仕事をしてお昼を食べてから行く日、午前中仕事をして、昼ごはんを用意するために一旦自宅に戻る日もあります。机やWi-Fiを使うタイミングが家族と重なって自分だけ出かける日も、自宅でのオンライン学習に飽きた子どもと一緒に出かけていく日もあります。家族と過ごす時間が増えて嬉しいこともあるけれど、一人になりたい時もある。そういう時の逃げ場にもなる。日によってワークスペースの使い方を自分で自由に選べるありがたさを、これほど強く感じたことはありません。

このように、自分の居場所をホームだけではなく、ホームタウンまで拡張してみたときに、「はたらく場所としてのまち」は、コロナとともに生きていくこの時代において、もっともっと探究されるべきことだと思います。「ステイ・ホームタウンなはたらき方」は、家庭の都合と仕事の都合を、うまいこと分解・再編成することができると思うのです。

今までは「職場」「学校」など、「その人その場所その時間」にやることが特化していたけれど、それが一気に家庭に持ち込まれたことで生じる様々な不都合。しかし、家族それぞれが自分の居場所を「ホームタウン」まで拡張し、自分の時間を外に持ち出し、分割したり、誰かの用事と重ねたりすることで、もっと上手に家庭と仕事・学びを再編成していけるのではないでしょうか。

また、「ホーム」には環境的なことだけでなく、文化的な意味合いもあります。Polarisは、それぞれの考えを尊重し、多様な働き方を共存させたいという思いを共有しているので、各家庭の事情や状況を踏まえて柔軟に対応し、協力し合うこともあたりまえにやってきました。自分1人で疑問や問題を抱え、家庭の中だけで完結させようとしなくてもいい、暮らしも気持ちもシェアできる。それが仲間であり、コミュニティであり、場であり、文化である、ということは、不確実・不安定な時代の中でよりどころとなる考えです。

そうした考えと共に、郊外型、住宅立地のワークスペースが、質・量ともにもっと拡大すれば、まちにあるワークスペースが、環境的にも心理的にも、「ホーム」を「ホームタウン」に拡張するときのサードプレイスのような受け皿となるはずで、地域インフラ、社会インフラとして機能し得ると思います。

株式会社SIGNINGが2020年5月1日に、自社のWebサイト上で公開した『Covid-19 SOCIAL IMPACT REPORT』には、コロナ下で得られたポジティブまたはネガティブな変化、これからの時代における課題が調査結果として示されました。「大切にしたい日常」をアップデートすべく、日々を積み重ねていきたいと思います。

※Googleマップのタイムライン:これまでに訪れた場所の履歴が、Googleマップ上に表示される機能。あらかじめ現在地が分かるように設定しておくことで、iPhoneとAndroidの場合はGoogleマップのアプリから、パソコンはブラウザから移動履歴を確認できる。


ステイタウン・ステイホームなはたらき方をはじめとした、Withコロナのはたらき方について、オンライン講演を実施しています。お気軽にお問い合わせください。

投稿者:スタッフポラリス

「子連れでお出かけマップ」で地域情報を発信

Polarisが注力している地域人材の育成や、地域経済活性化のためのサービスの一つに、「子連れでお出かけマップ」があります。今回は、このマップを通して、Polarisのはたらき方をご紹介します。

「子連れでお出かけマップ」とは?

「子連れでお出かけマップ」は、主に不動産業界で活用いただいているサービスで、新築の分譲マンション・住宅の購入を検討される方へ、地域の子育てに関する情報提供をするための「マップ」を制作して提供しています。
縁あって新しい生活の候補地に上がった場所も、実際に住むまで、まちの住み心地はわからないものです。そこで、地域住民の子育て当事者の方に情報提供をいただき、「子連れでお出かけマップ」として、まちに関するリアルな情報を紹介。物件購入検討中の方の一助となっています。

まちの魅力をテーマごとに構成。子どもと楽しめるスポット、おむつ替えができる施設、親子で入りやすい飲食店など、おすすめできるスポットを掲載。

「子連れでお出かけマップ」の制作工程

Polarisは地域人材が活躍できる場を作っていくことに注力しており、「子連れでお出かけマップ」の制作を通して、地域の人が持つ日常生活の情報に価値を創出しています。

そのため、マップの制作主体は各地域の生活当事者の方々で、次の制作工程①~③までを対応します。

地域情報座談会の実施

地域の人には、まず「地域情報座談会*」へ参加いただき、生活圏内で子育てに役立つ情報を提供していただきます。座談会では、Polarisが参加者のみなさんと視点を共有しながらファシリテーションを務め、初めて参加する方でも話しやすい環境を設定。多様なアウトプットにつながっていきます。

編集会議→編集

編集会議では、座談会参加者のみなさんから出た情報を元に編集方針を決め、一緒に編集作業を進めていきます。地域の子育て中の方も参画することで、当事者性が高まり、まちでの暮らしを知りたいファミリー、プレファミリーの購入検討者層に寄り添ったコンテンツとなっていきます。

制作

必要な情報が集まったら、制作は、Polarisのデザイン制作チームが担当します。マップの仕様はA3クラフト紙のモノクロ両面印刷を、A6サイズに折り込んだもの。デザインも含めて、手作り感のあるラフな仕上がりで、手に取った人が地域への親近感を持てることを目指しています。また、デザイン制作はPolarisへ登録している秋田県在住のメンバーが担当するなど、遠隔でもスキルを活かして仕事に関わる機会につながっています。

Polarisの関わり方

地域と共に創る

Polarisでは、「子連れでお出かけマップ」ご依頼の際、各地域の生活当事者をリクルーティングし、地域情報座談会を実施します。座談会の参加者は、地域の子育て支援団体やPolaris独自の地縁での募集となります。こうしたリクルーティングには、地域の価値創出に貢献してきたPolarisならではの共創理念が活かされています。
また、「子連れでお出かけマップ」は、地域の生活当時者の視点で作成されたマップだからこそ、そうしたファミリー・プレファミリー層のニーズに応えることができています。

制約や不便さから価値を見つける

地域情報座談会は、これまで地域のカフェやレンタルスペース、不動産販売センターで実施してきました。現在は、不特定多数が集まる座談会形式は実施が困難になっているため、「オンライン地域情報座談会」を中心に実施し、集まれないからやらないではなく、集まれる工夫を施しています。
また、座談会では、Polarisスタッフのファシリテーションにより、街のいいところだけでなく、暮らしの中で感じている不便な点も併せて、普段の暮らしの様子をヒアリングし、依頼顧客へのレポーティングを行っています。

Polarisが目指す地域活性

生活者視点が地域活性化を促す

子育てファミリーが、生活拠点を検討する際に重要なポイントに、「子育てのしやすさ」を挙げる人は多いのではないでしょうか。行政の施策や保育園の入りやすさ、生活利便性など表面的な情報はもちろんのこと、かかりつけ医の評判やスーパー・商店街の使いやすさなど、そのまちでの子育てがリアルにイメージできるかどうかが、ファミリー世帯が住まいを決める後押しになります。
また、ファミリー世帯の引っ越し後の“孤独感”は、転居後の悩みとして挙げられる代表的なものです。そのエリアで、子どもと一緒に楽しめるスポットを知り、子育て中の人に出会える場所を知ることができれば、引っ越し後の子育てをポジティブにイメージできるものとなるでしょう。

そのために、地域で既に生活している人々の視点、そこから発信される情報が重要で、その情報こそが、地域活性化のタネになると考えています。

withコロナ時代に、心をつなぐオンライン

これまで、地域情報座談会は顔を合わせて地域のスペースで行ってきました。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で、対面交流を避けることを余儀なくされ、座談会をオンラインへ切り替えました。すると意外なことに、オンラインで開催した座談会では、人と会う機会が貴重だからこそ、日常生活を過ごしてきた地域への愛着が深まり、その想いを発信したいという意欲にあふれていたのです。
Polarisでは、地域で顕在化していない価値を創出することに注力しています。コロナ禍であっても…、コロナ禍だからこそ、手作りのぬくもりをもった「子連れでお出かけマップ」で、地域活性化に貢献していきます。


「子連れでお出かけマップ」にご興味のある方はこちらへお問い合わせください。


*地域情報座談会は、Polarisの「くらしのくうき」事業(生活者視点を価値に変える事業)の一環です。