福岡県糸島市(以下、糸島市)で2024年9月から開講している「働きたい女性のためのデジタルワーク講座」。糸島市在住の女性で、デジタルツールを使った仕事に興味がある人、子育てや介護などで離職し、再就職を希望している人などを対象とした、全5回連続の講座です。その入門編として、第1回目の「軽やかにデジタルを使いこなすマインドセット」が男女共同参画センターラポールにて9月26日(木)に開かれ、弊社ファウンダーの市川望美が登壇しました。
今回は、本講座での模様をレポートします。
日時:2024年9月26日(木)10:00〜12:00
場所:男女共同参画センターラポール
講師:Polarisファウンダー 市川望美
今回の受講者を糸島市が募ったところ、定員10名に対して20名の応募がありました。年齢層も上は60代から下は30代までと幅広く、デジタルツールを使った仕事への関心が高いことが伝わってきます。
※全受講者数12名
講座は、Polarisの創業のきっかけとなった市川自身のキャリアサマリー、Polarisの創業への思いやミッション、簡単な事業の紹介からスタートしました。
ここからは、当日の講座の内容をご紹介していきます。
Polarisは、「未来におけるあたりまえのはたらきかたをつくる」をミッションに掲げ、誰もが暮らしやすく働きやすい社会の実現を目指して立ち上げた会社です。創業当初、私自身が子育てをしている当事者だったこともあり、当事者の立場から子育て中の女性たちのための組織になることを目指しました。自分の子どもたちが社会の入り口に立つ頃までに、新しい選択肢を増やしてもっと働きやすい社会にしたいと願い、現在にも未来にも希望を持てる組織になることを目指して事業を進めてきました。子育て中の人ならではの働き方への多様なニーズ(在宅ワーク、短時間、仲間など)を満たした、多様で柔軟な働き方ができる場所を整えれば、どんな人にとっても働きやすい社会になっていく、育児中の女性を含む、制約のある人々が活躍できる仕組みは、働くすべての人々にとって必要なものだと考えてのことでした。
そのため、Polarisは創業当初からデジタル技術の活用を前提としてきました。単にデジタルを活用するだけでなく、地域に根ざした暮らしを大切にしながら、いつでもどこにいても常にチームメンバーと繋がれる環境を整備しています。
デジタルツールを活用するスキルは、現代のライフスタイルを尊重しつつ、働き方を最適化するために不可欠です。実際にデジタルを使いこなせるようになると、さまざまなメリットを感じられるようになります。
まず、仕事の種類や働き方の選択肢が格段に増え、すぐにでも働くことができます。住む場所も時間も問わないので、糸島にいながら東京の会社に在籍して、他の地域に住んでいるメンバーと仕事をすることも可能です。
また、デジタルツールを活用できると、自分なりの情報の見極め方が身につき、仕事をする際のリテラシーも磨かれますし、幅広い人と仕事をすることで、仕事の仕方や考え方が広がります。すると、対応の選択肢が増え思考や発想が柔軟になり、今までの「こうあらねばならない」といった思い込みを少しだけ緩めてくれます。日々暮らす環境の中に働くことを入れていきやすくもなりますし、0か100か、ではない暮らし方や生き方を取り入れやすくなります。子どもの年齢が低いうちは、仕事をしたいというこちらの事情を察してくれないので、正直イライラしてしまうこともありますが、同じような境遇にいる仕事仲間に話すことで救われたり、共感し合えたりできます。
反面、デメリットも多くあります。デジタルツールが常にあり、いつでも仕事をできる状態が整っているので、家事や育児でちょっとした時間ができると仕事をしてしまいがちです。仕事と生活の境界線が曖昧になっていくことも、ときには負担があるかもしれません。加えて、在宅ワークは仕事の話を気軽にする相手が近くにいないので、孤独になりがちです。相談しづらくて抱え込んでしまうこともしばしばです。だからこそ、緩やかなコミュニティの中で協力し合い、こうしたデメリットを和らげる機会を意図的につくるなど、できることがたくさんあると感じています。
また、デジタルワークだとテキストベースでのやり取りがほとんどなので、顔が見えず、不安を感じることもあります。ほかにも、人によって解釈が異なる「締め切りは夕方ね」「これは急ぎで」といった指示で、行き違いが起こることも。日時を指定・確認する、コミュニケーションツールの通知時間をあらかじめ設定しておくなど、デジタルツール活用ならではの付き合い方が必須です。それから、長時間座っているので体のケアも大切です。
よりクリエイティブな仕事をしたい、事業者や経営者を目指したいと考えたときには、デジタルツールを使うだけでなく、一歩踏み込んだ視点が必要になります。それは、メンバーがより良く働けるような仕組みづくりはどうしたらいいかということや、クライアントや社会への価値提案を考えることです。
Polarisでも、ただ「デジタルツールで仕事ができます」ということを打ち出しているのではなく、「誰もが暮らしやすくはたらきやすい社会の実現」のためにはデジタルを活用した多様な働き方が必要であると考えています。さらに、その働き方自体が生み出す新しい価値を提案し続けています。
デジタルスキルを身につけて企業で働いたり起業したり、フリーランスとして業務委託で働いたりすることも可能です。ただ、アプリやシステム開発ができる、Webページのデザインが作れるといったことももちろん立派なスキルですが、最近は多様なデジタルツールがあるので、そこだけに固執する必要もありません。例えばChatGPTやGeminiといった生成AIツールをとりあえず触ってみるのも、スキルアップの一つです。上手な人に教わってみたり、逆に誰かに操作の仕方を教えたりして、自分次第で立派なスキルにできるところが、デジタルツールの良いところです。スキルを磨いた方がいいですが、「勉強しようと構えなくても、デジタルリテラシーを上げる方法は意外にたくさんある」ことを知ってほしいと思っています。
私自身、個人情報を取り込んだカードをスマートフォンで読み取る「デジタル名刺(プレーリーカード)」で、去年から名刺交換をするようになりました。「デジタルって難しそう」と身構えずに、いろいろなツールをぜひ使いこなしてみてください。
講義の後は、複数のグループに分かれ、「ジョハリの窓」*を使ってスキルと経験の棚卸しワークショップを実施。
*「ジョハリの窓」:自分と他者との認識のずれを理解するために活用される心理学モデルの一つで、アメリカ・サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト(Joseph Luft)とハリー・インガム(Harrington Ingham)が考案。
受講者の皆さんは、紙を机に広げ、互いに自らの経験を話しながら4つの欄を埋めていきました。15分の制限時間はあっという間に過ぎていきましたが、グループでディスカッションしながら自分のこれまでを振り返ったことで、自らの新たな可能性に気づいた受講者も多くいたようです。
最後に、受講者から寄せられた感想の一部を抜粋してご紹介します。
「デジタル」と聞くと、馴染みがないと感じる人にはやや敬遠されがちですが、日々触れているスマートフォンから情報を発信したり、スケジュールをカレンダーアプリに入力したり、ビデオ通話を使って誰かと話したりすることもデジタル活用の一つです。さまざまなツールを上手く組み合わせ、まずは触って慣れること。自らを振り返り、スキルを棚卸ししてみることで、新たな自分に出会えるのではないでしょうか。
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、王子エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
いずれも年齢が30代~40代の方、JR京浜東北線、東京メトロ南北線 王子駅が最寄りの方で、現在のお住まいのエリアに1年以上在住されている方。
インタビュー取材と動画の撮影を行います。
日程:11月16日(土)~11月24日(日)のご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:1~2時間)
謝礼:10,000円
撮影場所:王子駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
ファミリーの方
DINKS/プレファミリーの方
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【王子エリア】取材の件
メールにてお名前を記載の上、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、朝霞エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
いずれも年齢が20代~40代、東武東上線 朝霞駅が最寄りの方で、下記の所在地内にお住まいの方。
埼玉県朝霞市 本町1丁目
溝沼1~7丁目
岡1丁目
※「駅から離れているけどこういうところが住みやすい」ということを語っていただきたいです。
インタビュー取材と静止画の撮影を行います。
日程:10月26日(土)~11月4日(月・祝)のご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:1~2時間)
謝礼:10,000円
撮影場所:朝霞駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
ファミリーの方
DINKS/プレファミリーの方
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【朝霞エリア】取材の件
メールにてお名前を記載の上、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。
自分が本当に大切にしたい暮らし方と、はたらき方とは?
本座談会は、”ここちよさ”を軸に、自分がどのように暮らし、はたらきたいのかを語り合う場です。性別や世代、既婚未婚、子どものいる・いないなど、属性にとらわれず、互いの思いに耳を傾けてみませんか?
変化の時代の中で、惑うことは当たり前。この座談会では答えを出すことではなく、対話することを目的としています。誰かと話すことで、少し違った視点からモヤモヤを考えたり、自分の新しい一面に気づけたりするかもしれません。
日時:2024年10月30日(水)10:30~12:00
参加費:500円
定員:4名
※乳幼児のお子様連れの方も大歓迎!木の床にゴロンとさせてあげたり、おもちゃもあります。
※お子様連れの場合、「まちだ子育てコミュニティ”おやこつながりくらぶ”」へのご登録が必要です。(当日可)
※申し込み時にご記入いただく情報は、本座談会への参加者の確認・受付、及びこれらに準ずる業務のみで使用いたします。
つながりこども送迎ラウンジ・原町田大通
東京都町田市原町田6-24-10
JR町田駅、小田急町田駅から徒歩5分
町田市で、「自分らしいはたらき方をつくる」ことをテーマに活動している地域活動団体。2021年より「子どものいる暮らしの中ではたらくを考える座談会@町田」の開催をスタート。対話を通じて、視野を広げたり、視点を変えることを意識した場づくりを行っている。
学びのコミュニティ「自由七科(じゆうしちか)」
非営利型株式会社Polarisが運営する学びと探究の場。
変化の時代の中で多様な人とつながりながら、一人ひとりがここちよいと暮らしかたやはたらき方を実現するための対話の場をつくっています。
町田地域のおやこがつながり、ホッと一息できる場があること。
まちだ子育てコミュニティ“おやこつながりくらぶ”では、子育てに役立つ情報発信や、保育者・看護師・管理栄養士など、専門家による子育て相談も受け付けています。
本座談会の会場となる”ラウンジはらまちだ”では、主に下記のイベントを行っています。
●ゆったりラウンジ
毎週火曜日・水曜日・金曜日、10時~13時
地域の居場所としてお気軽にどうぞ。リモートワークもOK。お子様と手軽に食べられる給食体験(予約制)も行っています。
●ゆるやカフェ
毎月第4土曜日、10時~12時
下記のPeatixのページからお申し込みください。
※「子どものいる暮らしの中ではたらくを考える座談会」とは何なのか、開催のきっかけや想いなどをnoteに記載しています。
「子どものいる暮らしの中ではたらく」ということについて考える座談会
※町田座談会の様子はこちら
【座談会レポ】私のここちよさを見つめる場
※PolarisのSNSもチェックしてもらえると嬉しいです。
Facebook:https://www.facebook.com/polaris.npc/
Twitter:https://twitter.com/polaris_pr
Instagram:https://www.instagram.com/polaris.npc/
note:https://note.com/polaris_npc0820
9月26日(木)福岡市博多区で開催されるProject Mariage主催『「自分らしく生きる」に限りなく近い働き方〜持続可能なキャリア形成〜』に弊社ファウンダーの市川望美がゲストスピーカーとして登壇します。
思いがけない出会いと、なにげない会話の中で生まれた、新しい行動。 もしかしたら、そんなはじまりが、社会を変えるかもしれない。
いままで出会わなかった人と人、コトとコト、人とコトをどんどんつなげて、かけあわせることで、今ある課題を解決へと導けるかもしれない。調和することで新しい価値を生み出せるかもしれない。 そして、あたらしいアイディア、パートナーシップ、事業が湧いてくる。 多様性のある Mariage が、自分(わたし)、会社、社会と融合し、 居心地よい自分、社会へとつながる。
今回は子育てを機に自分も家族もヘルシーに暮らすために「自分らしく生きる」に限りなく近い働き方を探索して来られた市川望さんに、その旅路と、その際の自分の人生に意図的なマイプロジェクトを起こす大切さをあたたかく語っていただきます。
ゲストスピーカー 非営利型株式会社Polarisファウンダー 市川望美
短大卒業後IT企業へ入社、出産を機に退職。子育て支援NPOを経て非営利型株式会社Polaris設立。2016年より代表交代し、Polaris内外で新しい可能性の探求に取り組む。
日時:2024年9月26日(木)18:45〜20:45
18:15 開場
18:45 開始(座談会45分+交流会45分)
20:45 終了
会場:ユウアヒア(福岡県福岡市博多区上川端町9−36)
定員:20名(会場のみ)
参加費:無料
お申込はこちらから
主催:Project Mariage
書籍『ゆるい場をつくる人々: サードプレイスを生み出す17のストーリー』学芸出版社に、弊社に関する事例が掲載されました。ファウンダーの市川が取材を受けました。
ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー
石山恒貴 編著/秋田志保・大川朝子・小山田理佐・片岡亜紀子・北川佳寿美・近藤英明・佐々木梨華・佐藤雄一郎・谷口ちさ・平田朗子・本多陽子・宮下容子・森隆広・八代茂裕・渡辺萌絵 著
出版社:学芸出版社
定価:本体2400円+税
発行日:2024-09-20
3章 女性もシニアも心地よく働けるコミュニティ
事例8 誰もが心地良く暮らし、働ける場をつくる──非営利型株式会社Polaris|東京都調布市(秋田志保・片岡亜紀子)
1 非営利型株式会社とは
2 ゆるい場をつくる人:市川望美さん──言葉と理念の人
3 誰もが自分で自分の働き方を選べるように
4 成長と拡大を経て感じた変化
5 生き方の選択肢を増やす
福岡県糸島市で9月に開講する「働きたい女性のためのデジタルワーク講座」は、デジタルスキルを身につけて、今後のキャリアを自分で選択し、デジタルワークを取り入れた希望の就業形態での就職を目指す、デジタルスキルやデジタルの知識を基礎から学べる連続講座です。
全5回の連続講座(入門編)の第1回となる9月26日(木)「軽やかにデジタルを使いこなすマインドセット」にファウンダー市川望美が登壇します。
働きたい女性のためのデジタルワーク講座(入門編)とは…
デジタルの仕事には多様な職種や勤務形態があり、データ作成や共有、オンラインセキュリティーなど、デジタルの基本的なスキルや知識、マナーを身に付けることで選択できる仕事の幅が広がります。そこで、デジタルワークの経験が少ない人でも気負いなく学び模擬実務を実践できる入門講座を開催します。
詳細はこちら
主催
糸島市人権・男女共同参画推進課
2024年8月、非営利型株式会社Polarisは創業13周年を迎えました。Polarisは、13期を節目とし、大槻昌美と山本弥和が共同代表へ。取締役ファウンダーの市川望美、取締役の野澤恵美と野村香奈の3名が退任し、経営体制を大きく変更して、14期目を迎えることになりました。
なぜ、今、経営体制を変えるのか。これからどのような未来を描いているのか。
共同代表の大槻昌美と山本弥和にインタビューしました。
――取締役ファウンダー、市川望美さん、そして、取締役の野澤恵美さんと野村香奈さんが退任され、役員が5人から2人になりました。体制変更の経緯について教えてください。
山本:2022年に設立10周年を迎えた頃から、組織のあり方と社会との間にズレを感じるようになってきました。設立時は出産・育児で離職する人が多く、自分たちもその当事者でした。「制約があってもはたらきたい」という人たちが、ここちよく暮らし、はたらくための仕組みをPolarisはつくってきました。その後、課題はあるものの、出産・育児で離職する人は減少。コロナ禍を機に、はたらき方の多様化が一気に進んだことで、“暮らし”と“仕事”を地続きで考える人が増えました。こうした社会の変化を踏まえて、Polarisも変わらなければならないと考えたのです。それから約2年間、旧役員5人で対話を重ねてきました。
――対話の結果、どのような変化が必要と考えたのですか?
大槻:これまでは、役員5人が中心となり事業を推進してきたのですが、より多くのメンバーで意思決定をしていこうと考えました。具体的には、事業部をまとめる立場のディレクターたちと共に、事業判断をしていく方法です。
ただ、多くのメンバーで組織を運営するためには、共通の羅針盤のようなものが必要です。そこで、2023年に半年掛けて、役員でPolarisのロジックモデル*を作成しながら話し合い、改めて「みんなでつくる組織にしよう」という結果になりました。ライフステージの変化もあり、こうした組織の変化と共に、望美さん、恵美さん、香奈さんの3人が退任し、私と弥和さん2人が残る形となりました。
――みんなでつくるPolarisへと舵を切ったのですね。とはいえ、役員が3人抜けるというのは大きな決断だったと思います。
大槻:残って続けることも、辞めることも、どちらも簡単な決断ではありませんでした。最終的な決断の拠りどころとなったのは、「会社は公器である」ということ。役員5人のもとから巣立つことで、Polarisがより、社会で価値を発揮していくことができると考えました。
山本:組織としての判断の一方で、役員も1人の人間であり、変化し続ける存在です。他にやりたいことができることもあります。体制変更は組織のためであると同時に、役員一人ひとりが個人として、ここちよく生きていくための選択でもありました。私と昌美さんも、ずっとPolarisにいるとは限りません。会社が公器であることは、より持続可能な組織に変わっていくということでもあると思います。
ロジックモデル*…事業や組織が最終的に目指す変化・効果(アウトカム)の実現に向けた事業の設計図。非営利型組織で、社会的インパクトを測るために活用されることが多い。
――すでに新体制での組織運営が始まっているようですね。
山本:4月に対面で2日間の研修を行い、新体制への移行を始めました。具体的には、役員が持っていた権限をディレクターに委譲し、ディレクター中心の組織体制を構築しているところです。それと同時に、情報システムの見直しも行い、よりはたらきやすい基盤づくりに取り組んでいます。
――ディレクターたちの反応はいかがですか。
大槻:不安もあるかと思いますが、Polarisをより良くしようと動いてくれています。こうした状況ができたのは、これまで事業を率いてきた役員たちのおかげ。誰が抜けても、残ったメンバーが主体的に動き、事業を継承していく風土がつくれていたからだと思います。
山本:課題はまだたくさんありますが、「みんなで解決していこう」という雰囲気を感じます。今のディレクターには、いろいろな人がいます。育児中の女性ばかりではなく、男性もいますし、東京以外に住むメンバーや、Polaris以外の仕事を持っているメンバーもいます。多様な人たちが視点を持ち寄ることで、解決できることも多いのではと期待しています。
――みんなでつくるPolarisが向かう先は?
大槻:まずは、Polarisではたらいている人全員がここちよくはたらけている状態をつくりたいです。違和感があったときに、それを諦めずに発言できる組織でありたいですね。
山本:これまでもPolarisでは、ここちよくはたらくためのさまざまな仕組みを作ってきました。でも、それがうまく機能しない場合もあります。そこをどう乗り越えるかというと、一つは、昌美さんが今言ったように、「おかしい」と思ったことを話せる関係性かどうか。ここちよい組織をつくるためには対話が必要です。ここちよくないと感じたときに、どうしたらここちよくなるのかを考え、一人ひとりがそれを実践できるようになるといいですね。
――はたらき方が多様化するなかで、Polarisの役割は何だと思いますか?
大槻:設立時から、暮らし方やはたらき方を自分自身で選択するため、Polarisのメンバーとは業務委託契約を結んできました。今、いろいろなはたらき方があるなかで、組織に所属しなくても、誰かと共にはたらけることがPolarisの価値であると考えています。組織を離れても孤独にならずに、誰かとはたらくことの楽しさやしんどさを共有することができるのですね。こうした関係性を私たちは「仕事軸のコミュニティ」と呼んでいます。
山本:私は、Polarisではたらいて初めて、誰かと一緒に試行錯誤することの楽しさを感じることができました。はたらいていると辛いこともありますが、それも含めて、一緒に味わえる仲間がいるのが仕事の面白さ。仕事の成果にこだわることは大切なのですが、他人と共にはたらく楽しさを探究することも、はたらくことの1つの側面だと思います。
大槻:誰かと共にここちよくはたらくことは、仕事に限らず、どのコミュニティでも大切なこと。その最小単位は家族。自治会やPTAのような場にも当てはまるでしょう。
私たちが描いているのは、Polarisではたらく人がさまざまな場で、ここちよくあることを体現し、「ここちよく暮らし、ここちよくはたらく」人が増えていくという景色。互いを尊重しながら、誰かと共にここちよくはたらける社会をつくっていきたいですね。
東京都世田谷区の高齢者支援事業「せたがやデジタルポイントラリー」の登録説明会及び個別相談会スタッフを募集します。
「せたがやデジタルポイントラリー」について説明したり、スマートフォンへのアプリダウンロードやフォーム入力の説明、アプリの操作方法などの個別相談にお答えし、ご案内するお仕事です。
事業は世田谷区全28地区で実施しますが、今回のお仕事募集は北沢地域、砧地域、烏山地域の3地域が対象となります。
世田谷区が行う高齢者の介護予防・フレイル予防の支援事業です。
ポイントラリーに参加する高齢者がアプリをインストールしたスマートフォンを持ってラリースポット(店舗・公共施設)に行くことでポイントを貯めることができます。
獲得したポイントは電子マネー「せたがやPay」に交換できます。
2023年度に3地区限定で試行実施しました。詳細は以下をご確認ください。
8月に面接、9月初旬に研修を行い、9月10日から説明会を開始します。
世田谷区のお近くにお住まいの方はぜひご応募ください。
友人・知人を誘ってご一緒でのお申し込みも大歓迎です。
稼働期間:2024年9月10日~2025年3月の平日(シフト制となります)
稼働場所:世田谷区北沢地区、砧地区、烏山地区の各まちづくりセンター等の施設
(日によって開催地は異なります。可能な範囲で希望をお伺いいたします。)
稼働時間:9:15〜11:45 ※一部13:15〜15:45のケースがあります。
説明会スタッフ:1会場につき2名
報酬:4,000円
募集人数:15名程度
8月中旬:説明会及び面接
8月下旬:研修
9月10日:説明会開始
10月1日:事業開始
2025年3月下旬:事業終了
オンラインで実施
8月15日(木)15:00-16:00
8月21日(水)10:00-11:00
※上記いずれかの日程でご参加ください。
※上記の日程でご都合付かない場合には日時を調整いたします。希望日時をなるべく詳しくご記入ください。
場所:co-ba CHOFU(Polaris事務所併設)
住所:東京都調布市小島町2丁目51番地2号 寿ビル2階
実施日時:8月下旬 ※詳細はご相談の上決定いたします。
場所:調整中
実施日時:9月1週目 ※調整中
報酬:2,000円(税、交通費込み)1時間程度
Polarisとの業務委託契約
下記ボタンよりフォームに入力の上ご応募ください。
業務名:世田谷区説明会サポート業務
説明会参加希望日:8/15 15:00もしくは8/21 10:00をご入力ください。
求人に関する問い合わせ先:
ロコワーク事務局 jimukyoku-cohana@polaris-npc.com
お買物のこと、お出かけのこと、グルメやアクティビティなど、子育てや保育園、小学校のことなど、川口元郷エリアにお住まいの方の「ふだんの暮らし」について、お話しいただける方を募集します。
こんな方を探しています!
年齢が20代~40代前半で、最寄り駅が埼玉高速鉄道 川口元郷駅の方。
インタビュー取材と静止画の撮影を行います。
日程:7月20日(土)〜7月28日(日)でご都合の良い日程
所要時間:計3時間程度(取材:1時間程度 撮影:2時間程度)
謝礼:10,000円
撮影場所:川口元郷駅周辺
ご参加いただける方は、下記のフォームよりアンケート回答にご協力をお願いします。
応募者多数によりご参加いただけなかった場合については、アンケートに回答していただいた謝礼として、500円分のAmazonギフト券をご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。
件名:【川口元郷エリア】インタビュー取材の件
メールにてお名前を記載の上、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。