自分のライフスタイルに合わせて、はたらき方を柔軟に選びたい。
コロナ禍による生活様式の変化も相まって、その思いを強くする方は多いのではないでしょうか。
時間や場所にとらわれないはたらき方を実践するPolarisでは、10年以上前から在宅ワークを進めてきました。在宅ワークには通勤が必要ありませんから、遠くに住む人同士でも一緒にはたらくことができます。
一方で、「住まう地域ではたらきたい」というニーズにも応えているのがPolaris。
例えば、運営を委託されているシェアオフィス「MID POINT」(首都圏に7拠点)では、近隣に住む人たちがコミュニティマネージャーとしてはたらいています。
そして、MID POINTではたらくコミュニティマネージャーを遠隔サポートしているのが「事務局スタッフ」と呼ばれる在宅ワークの人たちです。7つのシェアオフィス運営を4名体制のチームでオンラインサポートしています。首都圏のシェアオフィス運営を、遠隔地からオンラインのみでサポートしている仕事とはどんなものなのでしょうか? 今回は、北海道釧路市に在住の杉山美穂さんのはたらき方をご紹介します。
参考)Polarisのはたらき方VOL.4 コミュニティマネージャーという仕事
【INDEX】
MID POINTがスタートしたのが2018年11月。東京の目黒駅・不動前駅を最寄りとし、職住近接をテーマにしたシェアオフィスの運営をPolarisが請け負いました。シェアオフィスの運営とは入居者の共有ラウンジに常駐し、コミュニケーションを促しながら、日々の利用をサポートするというものです。コミュニティマネージャーは近隣に住む人が多く、Polarisが人材募集・採用・研修・育成を行っています。
Polarisの仕事のしかたは基本的にチーム制のため、コミュニティマネージャーも数名がチームとなってシフト制で業務にあたります。ただ、チームで業務をする際にはチームマネジメントが必要になります。そこで、ディレクターと事務局スタッフとコミュニティマネージャーたちというメンバーでチームを構成しています。(チームイメージは下図参照)
事務局スタッフの仕事は現地で動くコミュニティマネージャーのサポートですが、その業務範囲は多岐にわたり、次のようなものがあります。
コミュニティマネージャーのシフトが平日11:30~17:00(一部拠点除く)のため、コミュニティマネージャーのシフト時間は、事務局はグループメッセンジャーで進捗確認をしながら、対応が必要になった場合にコメントを返していきます。入居者管理に関わる事務作業もあるため、正確さが求められる一方で、チームがいい雰囲気でいられるように、コミュニティマネージャーたちに寄り添ったメッセージ発信も求められます。全体の業務を俯瞰しながら、チームムードを壊さないように、当たらず触らず見守っていく、緻密さとコミュニケーションバランス力の求められる業務です。
杉山さんはMID POINT事務局の仕事以外にも知人の紹介などで個人事業主として複数の仕事をされており、毎日のスケジュールは次のようになっているそうです。
【杉山さんのある一日】
6:00 起床 朝食の支度とお弁当作り。小学生と高校生の息子、夫を送り出す(車で送っていくことも)
8:00 掃除、洗濯などの家事や子どもたちのクラブ活動関連の連絡など
9:00 業務開始。MIDPOINT川崎、MIDPOINT武蔵小杉の事務局業務。メール等の確認及び対応
10:30 個人事業主として受託しているマーケティング関連の仕事の打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 気分を変えて集中するためにWi-Fi環境のあるカフェ等に移動してPC作業
16:00~20:00 子供の習い事の当番や送迎。買い物、夕食の支度。合間にメール等確認処理など
23:00 次の日の予定によっては、全ての家事終了後、家族が寝静まった頃に残っている仕事をしたり、翌日の仕事の準備をしたりすることも
愛着のある地元で生活しながら、東京のシェアオフィス運営をサポートする仕事。どのように出会い、どのような日常なのか、具体的に伺ってみます。
3年程前に参加したイベントにPolarisの市川さんが登壇していたのですが、そこでPolarisには北海道在住で在宅ワークをしているメンバーがいると聞いたことがきっかけでメンバー登録をしました。
私の夫はいわゆる転勤族で、釧路に転居する前は東京と札幌を行ったり来たりしていました。そのイベントに参加したのは、夫の転勤で東京から釧路へ転居することが決まり、「転居後も東京と繋がれるような仕事がしたい」「初めて転校を経験する小学生の息子との時間を優先しながらはたらきたい」「更年期の症状への不安がある自分の体調に合わせたペースではたらきたい」と模索していたからです。私は札幌出身なのですが、同じ北海道とはいえ釧路に行ったことはほとんどなく、仕事の数が少ないイメージも強かったので、知らない土地での暮らしへの不安はもちろん、仕事を得られるかという不安がありました。市川さんのお話を通じて同じ北海道在住の在宅ワークのメンバーがいると知ったことや、メンバー登録して希望するはたらき方での仕事を得ることができたことで、転居にあたってとても心強い気持ちになれました。
広報の仕事を少しずつ担当するところからスタートし、一昨年の11月くらいからMID POINT事務局の仕事をするようになり、現在はMID POINT川崎とMID POINT武蔵小杉の2拠点を担当しています。
新鮮な魚貝類を日常の夕飯に並べることができる幸せは釧路ならでは
私はライフステージの変化に合わせながら継続してはたらくことを目指して、約20社での仕事の経験があるのですが、Polarisほど関わるメンバーの優しさを感じた会社はありません。
メンバー同士のコミュニケーションがオンライン中心だからこそ、丁寧にフォローしあう力がはたらいているのだと思います。何かあった時にも一方的に決めつけたり、今までの経緯で推測したりせずに、丁寧にヒアリングしたり、多面的に見たりするような、メンバー一人一人に寄り添う文化があります。それがあることで、多様なメンバーからなるチームが良い雰囲気で運営されていると感じています。
また、そのような丁寧な日々のオンライン上のコミュニケーションからは、東京にあるMIDPOINTの現場の臨場感を体感することができ、そこにやりがいを感じています。それまで住んでいた東京での生活と切り離されずに繋がっている感覚は、今の釧路での生活が東京で積み重ねてきたものの延長線上にあることを感じさせ、釧路での生活を前向きでいきいきとしたものにしてくれています。
チームメンバーとのコミュニケーションはテキストベースで行うことがほとんどですが、分かりやすい文章を書くことと、スタンプを使用して、温かみのあるコミュニケーションになるように心がけています。
実は以前の仕事ではテキストベースでコミュニケーションをする際には、できるだけ端的に短い文章で伝えるようにしていました。ところがオンライン上のみのコミュニケーションでそのようにすると、機械的になり過ぎてしまい、まるでAIとやりとりしているかのようになってしまいます。最初は仕事上でのコミュニケーションにスタンプを使うことに戸惑いがありましたが、できるだけ誤解が生じないように、受け取った人が安心できるようなコミュニケーションをすることで、チームメンバーと信頼関係を築くことができると感じています。
Polarisでの在宅ワークにはITスキルが必須ですが、私はもともとパソコンを使った仕事の経験は少なく、Polarisに登録する以前は必要最小限のスキルしかありませんでした。
釧路での生活が落ち着いたタイミングや業務に慣れてきたタイミングで、少しずつ難易度の高い仕事を依頼されたり、仕事の量が増えたりすることでスキルアップしていくことができました。今後もまたライフステージの変化がありますが、Polarisの在宅ワークであればその変化にも柔軟に対応して継続できると感じています。その時その時に「ちょうどよい」「ここちよい」はたらき方で、これからも継続してはたらくことを目指します。
多様で柔軟なはたらき方を実現するものとして、非常に可能性がある一方、対面での業務とはまた異なる難しさも生じる在宅ワーク。
Polarisでは、その難しさを「仕組み」で乗り越え、メンバーひとりひとりが相互にフォローし高め合えるチームの形成を常に目指しています。
【Polarisの「仕事のしかた」とは?】
Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.1
業務委託ではたらく! ―Polarisの「仕事のしかた」とは? vol.2―
【Polarisのはたらき方】
Polarisのはたらき方vol.1【Polaris流テレワーク】スタート
Polarisのはたらき方vol.2【Polaris流テレワーク】Web会議編
Polarisのはたらき方vol.3【Polaris流テレワーク】オンラインお茶会&飲み会編
Polarisのはたらき方vol.4 コミュニティマネージャーという仕事
Polarisのはたらき方vol.5 地域コンシェルジュという仕事
Polarisのはたらき方vol.6 海辺でワーケーション!自然を感じて、自分をリセットすると仕事への集中力もアップ
Polarisのはたらき方vol.7 「伴走サポート業務」という仕事
在宅ワーク、こんな風にやってます!【①熊本×東京編】ーPolarisのはたらき方vol.8
在宅ワーク、こんな風にやってます!【②北九州×東京編】ーPolarisのはたらき方vol.9